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本日も朝寝坊。昼過ぎから銀座で、終わりそうでノルマになっていたアンナとロッテと、ホワイトライズ。
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アンナとロッテ、両親が離婚して離ればなれになった双児の姉妹が、偶然再会し、入れ替ったり、何とか両親を元の鞘に収めようと画策したりする――という、良くある話をチラと予想していたのですが、全く違った、戦争や民族が主役の映画でした。ずっと集中して見れました。しかしラスト近く、子供が出来てから訪ねて来て、ナチとの結婚写真を見て追い返す、それから最後の和解迄、壮大な時間がある訳で、その『時間』がこの映画の隠れた主役でしたね。戦争を憎んで人を憎まず、言葉にしてそう言えば簡単ですが、それが中々難しい、――小泉さんに見せてあげたくなる映画でした。エマニュエルベアール似の方もそうですが、レニーゼルウィガー似の方も、嬉しさ一杯という表情ではなく、伏し目勝ちの、戸惑った表情が印象的でした。
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ホワイトライズ、まずまず楽しめました。ちょっと引っ掛かったのが時間軸の使い方で、過去と現在が少し混乱するところがありました。リサが窓伝いに逃げて来て親しくなるのは過去ですよね、ホテルで新聞を破いていたのは現在ですから、リサはその間ずっとその男に鍵を渡したまま、追い掛けられていたのでしょうか? 後、破いた新聞から話が広がって、サスペンス調のドラマ展開になるのかと思ったけど、結局あの娘の嘘だけだったのも気になるところ。でも、それらを除けば、ジョシュハートネットもその他の役者も、役柄に合っていて良かったですね。雪の街も良かったなァ。しかし、優しい嘘や黄金の嘘、トゥルーライズなど、嘘は映画のモチーフになりやすいですね(^ ^)