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本日渋谷にて、雨鱒の川、エイプリルの七面鳥、スカイキャプテン、変身。ピカソ347のアミューズCQN初見参、新しいこともあり綺麗な映画館で良かった。ただし、トイレの洗面所が上品で小さく、顔をジャバジャバと洗えないのが難。エイプリルの後1時間程度空いたのでカツ丼を食った、平日昼にずっと蕎麦を食っているので、何か別のものが食いたかったのだ。スカイキャプテンの冒頭30分程度寝てしまった、雨鱒とエイプリルは頑張ったのだが、スカイキャプテンはリラックスしていたので、気が緩んでしまった……。

雨鱒の川、まあ優しい映画ですこと、その優しさだけで満足しました。細かく言うと少しあるのだが、例えば冒頭の作り方に難がある、最初に現在を出してその後ずっと過去にする構成にしないと、現在と過去を交互に描くのか? と、見ている人が戸惑ってしまう。お母さんが死ぬのは良いが、殺し方もイマイチだ。現在と子供の時分の配分という点でも、もう少し構成に工夫が出来なかったか、と思ってしまう。しかしまあ、この優しい描き方に免じて許しましょう(^ ^) 最後に海に出るのは、日本映画には珍しい「大人は判ってくれない」かな? しかし、あのトシであの絵は、どう考えても無理があるぜ(^ ^)、絵好きとしてはハッキリその点は言っておきたいですな。

エイプリルの七面鳥、子供がアバズレで、親兄弟と断絶していたのが、成長し思い遣りを持てるようになって交流を再開するという、有り勝ちな話ではあるが、それまでの葛藤を、ストーブを探すというアパートの他の住人たちとの交流も含め、ユーモラスに描いていて出色だった。彼女の側も家族の側も、時に「どうせ……」と思いつつ、行きつ戻りつを繰り返す、――特に彼女とお母さんの演技は心に染みる。アジア系住民や新型ストーブの彼、黒人の彼の描き方もユーモラスで良い。ハッピーエンドも良かった。

スカイキャプテンワールドオブトゥモロー、恐竜からロボットから、何でも有りの大冒険活劇。個々の表現を細かく見ると無理がある部分も多く、キャシャーンなども連想してしまったが、全体に自由にノビノビと作っている雰囲気があり、その点では大変好感を持った。仕事の疲れが出て、前の2本は頑張れたのだが、3本目のこの映画で眠気が出て冒頭部分少し寝てしまったのが残念だった……。それにしても宮崎の影響が大きかった印象だ、ロボットが特に、ね。

変身、虫に変わってノソノソパタパタし始めた時、ずっとこんなのを見せられるのかと思って正直閉口したが、意識的に前衛的な描写が結構面白かったのか、終了時には「あれもう終わり?」と、時間が経つのが早く、集中して見れた(あるいはその前のスカイキャプテンで30分くらいグッスリ寝たからかも知れないが)。主演はパントマイム系なんだろうね、驚く時のスローな動きなども併せ、一つの世界を作っていて、まあ満足でしたね。帰りはニコニコしてました。