ひまわり通信1

開業して 

 

開業して、3度目の春を迎えます。
良くなっていく患者さんを診て、こころから一緒に喜んだり、具合の悪い、自分でも一体どうしたらいいかわからないのであろう患者さんに、罵倒され徹底的にこき下ろされ、落ち込んだり、いろいろなことがありました。でも振り返ってみると、面と向かって悪口を言われたのは診察への不満なのだと、真摯に受け止めていますし、患者さんから学んだり,支えられるとことのほうが多いかな、とおもいます。がんばります。

そしてメンタルクリニックとして、インターネット上でも、何かの役に立ちたいなと思い、以前のひろ子先生よりというメッセージから、「ひまわり通信」に名前を一新して、スタートします。

今日は、今私が一番考えていることを少し、紹介したいと思います。これは上手に精神科を活用する方法と思っていただければいいです。「精神科医は、(医者として、精神医学の中で)何ができるのか」ということです。
初診の予約を取りに来られる患者さんで、困るのは、「そちらでは何をしていただけるんですか?」とか「何をなおせるんですか?」と聞かれることです。
そういった質問自体、特殊な外来以外では、考えられない質問と思うのです。大切なのはご本人が、どこを治したいか、なんですね。自分で主体性をもって考えられない原因は、知識不足からくるものなのでしょう。

そこで問題になるのは、上で書いた、精神科医は何を治せるのか、となってくるわけです。精神疾患は昔からめんめんと続いている偏見もあり、まだまだ厚いベールに包まれ、精神病院の中では何をされるのかという恐怖心さえもたれているぐらいです。今でこそマスコミで、うつ病とかパニック障害など取り上げられるようになり、少し光がさしてきたように感じられますが、まだ、暗闇は続いているのが現状でしょう。そのために精神科にいくタイミングを逃し、治療が遅れてしまう場合もあるのです。

それをこれから、「こういうことがあったら、精神科医に相談してみるのもいい」かなという、精神科の紹介、これから何回かにわたって書いていきます。
不定期になってしまうのは許してくださいね。



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