<日本軍侵攻の日>

旧日本軍侵攻糾弾集会と自衛隊派兵反対集会


東ティモール・ディリ集会

 1942年に旧日本軍が東ティモールに侵攻したのと同じ、2月20日朝、東ティモールの首都ディリで、日本に対する謝罪と補償を求める対話集会が行われた。早朝からの激しい雨にもかかわらず50-60名が参加した。
 ヤヤサン・ハック、サヘ解放研究所、元兵補・従軍慰安婦中央連絡フォーラムなど東ティモールNGOが主催した。
 始め、松野・古沢制作による元従軍慰安婦の証言VTRが上映された。そして元ロームシャや元兵補の方が証言した。元兵補・従軍慰安婦中央連絡フォーラムのジョゼ・ルイス・ダ・シルバさんらは96-98年と2000年に調査を行い3450名の証言を集めたと発言した。その多くは、強制的に従軍慰安婦にさせられた女性や、強制労働のかり出されたロームシャの過酷な実態であった。
 日本政府の何らの謝罪も賠償もないまま、自衛隊の東ティモール派兵は許されないと総括した。

リキサ集会

 2月24日、ディリ西方の町リキサで自衛隊派兵に反対する集会が行われた。PSTの党首アベリーノさんのアレンジで開催された。地元の方約60名が参加。文珠が「何故、自衛隊の東ティモール派兵に反対するのか」を説明した。多くの方は第二次大戦時の旧日本軍の侵攻とその残虐行為については知っていた。しかし、インドネシア不法支配時代、日本政府がインドネシア・スハルト政権を支援し東ティモールに敵対していたことは意外と知られていなかった。情報がインドネシア軍によってコントロールされていたためと思われる。この集会では元ロームシャの方2名が証言。暴力をふるわれ食料を奪われたこと、強制労働にかり出されたこと、女性を慰安婦に差し出すよう命令されたことなどを淡々と語った。

「東ティモールに自衛隊を派遣するな!3.21大阪集会」とデモ

 3月21日、反戦反天皇制労働者ネットワークなどを実行委員会とする自衛隊派兵反対集会がL大阪で開催された。
 約40名が参加した。参加者は、有事立法が制定されようとする中、東ティモールへの自衛隊派兵に大いに危機感を抱いていた。ブッシュ政権の「対テロ世界戦争」がイラク、イラン、朝鮮民主主義人民共和国へ拡大される危機感からも派兵の意味が問われた。
 「インドネシアの東ティモール武力併合、限りを尽くした虐殺と人権侵害を事実上承認してきた日本や米国など超大国が、それには口を拭い、今度は独立を簒奪しようとしていることは許されない」「(旧日本軍の)侵略責任をいまだにとらない日本の責任は非常に大きい」「今回の自衛隊派兵に恥ずかしさと怒りを込めて弾劾する」と総括。
 集会後、中央郵便局までデモ行進を行った。(文珠)


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