小貝川-2


この小貝川鉄橋は正式には「ポニーワーレントラス(ポニートラス)ピン結合30フィート形鉄橋」というのだが、調べて見ると謎が多い鉄橋だった。北真岡〜西田井間にある五行川橋もまったく同じ形の鉄橋だが両橋共製造銘版が残っていないため詳しくはわからないが、小貝川橋に「patent syaft 1894」(軸受けの特許1894年)と刻印があることから1894年以降に製造された事がうかがわれる。
現存する記録では両橋共1913年(大正2年)に架けられた鉄橋(移設)で、1948年(昭和23年)の嵩上げの際に松尾橋梁社の手により溶接補強工事された事が確認できるだけで、橋梁自体は19世紀の古い形をそのまま残している。

日本の鉄道橋の歴史を見ると、開業当初(明治6年)のハウトラス(木製)橋に始まり、明治の中頃にはイギリスからポニーワーレン系ピン結合トラス橋が38橋輸入さて、東海道線や日本鉄道(現・東北線)に架けられたと記録にあります。磐越西線に残るアメリカ製の大型プラットトラス系ピン結合橋が輸入されたのは明治の終わり頃です。以後リベット打ち、現在の剛結合トラス橋の時代になっていくのですが、古い形のポニーワーレントラスピン結合橋がどういう経過でどこから移設されたかは不明ですが、国鉄真岡線に移設されたこの橋は以後90数年の風雪に耐え、現在も当時のままの形で残っている貴重な鉄橋です。


「荒れる小貝川」 6002レ  1998年8月
台風3号の影響で、小貝川は濁流と化していた。(W4フィルター使用)



「あわだち草」 6002レ  1999年10月
冷たい雨が降る暗い日だった。
脚立に登り28ミリであわだち草を強調してみた。(W4フィルター使用)



「夕日を浴びて」 6002レ  1999年11月
小貝川橋の下流から北山に向かう汽車を後追いで狙ってみた。
川原のすすきがワンポイント、後はギラリのタイミングをのがさない事か。



「逆光線」 6002レ  2000年12月
上の写真の反対側から、逆光で狙う。
ハーフのND4フィルター(上半分)で、太陽を入れた川面の輝きを表現してみた。



「水鏡」 6002レ  1997年12月
風の無いおだやかな日は、静かな川面が水鏡になる。



「男体山」 6002レ  2002年11月
PLフィルターを付けた300ミリでいっぱいに絞り込み初冠雪の男体山を撮影。
小貝川橋周辺には俯瞰するポイントが数カ所あるが、
左に見える菊地病院と、橋の近くにある汚水処理場がじゃまで私はほとんど登らない。



「雪の小貝川」 6002レ  1998年1月
くもり空の雪景色はむずかしい、W2フィルターで青を抑えたのが良い結果になった。



「男体山」 6001レ  2001年1月
前日の雪がうそのように晴れあがった、男体山が美しかったので狙ってみた。



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