押し入れの中に「SL」とマジック書きされたダンボール箱があった。
故郷を離れ20数年、何度も何度も引越しを重ねる間に、雑誌や資料類は四散して無くなったが、10代の頃、夢中で撮った蒸気機関車の写真やネガが詰まった、この箱だけは大事に持ち運んだ。
そう、この箱は昔の思い出がいっぱい詰まった宝物だったからだ。

20数年ぶりに整理して見て驚いた。
白黒の写真は全体的にセピア色になり、所どころ黄ばんでいる。
カラー写真は退色して、みんな赤っぽくなっていた。
白黒写真は当時なかったパンクロ紙で、昔のバライタ紙以上の階調豊かな写真に焼き直しする事が出来た。
問題はカラー写真の方だった。
ネガの退色がひどく現代のプリンターでは補色しきれないし、手焼きもこころみたがダメだった。
下記に展示する写真は、フイルムスキャナー(RFS2035)でデジタル化しパソコンに取り込み、デジタル化した画像を写真修正ソフト(photoshop 5.0)で修正処理した写真です。
私の技術では、この程度しか再現出来ませんでしたが、この世界の技術革新には眼を見張る物があり、後日写真の差し替えも考えております。

当時のフイルムは、コダカラー2(ネガカラー) 撮影日時は、1974年4月27日から5月4日までの間に撮影した会津の春景色です。




「水仙」 西若松駅  1974.4.27




西若松付近 C11289  1974.4.27




日中線 村松-上三宮間 C11252  1974.4.28




「春の押切川橋」 日中線 上三宮付近 C11252  1974.4.28




「苗代を行く」 
磐越西線 会津若松-堂島間 C11192  1974.4.29




「湯川の桜並木」 
西若松付近 C11252  1974.4.29


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