只見線-2

西若松駅から西へ自転車で15分ぐらい田んぼ道を走ると、437メートルの長い大川(阿賀川)鉄橋に着く。
この鉄橋を1日2往復C11形蒸気機関車が走っていた。
8時48分通過の只見行き貨1491レ。
10時45分通過の坂下行き貨1493レ。(坂下駅には転車台が無いため、1493レはバック運転で走っていた)
15時51分通過の坂下発会津若松行き貨1490レ。
18時36分通過の只見発会津若松行き貨1492レ。

私は大川鉄橋の西若松側の上流から見た風景の中を、C11が短い貨物編成でトコトコ走る姿が好きだった。(下の写真)

長い鉄橋


雪どけ水のこの頃が、1番大川の水量が多い時期だ。
会津坂下行きの1493レが2両の貨物を牽いてやって来た。
西若松-本郷間 C11199  1973.5.5



下流から見ると川原の石ばかりで絵にならない。
7460臨レが夕日を浴びて単機でやってきたので、おもしろい絵になった。
C11289  1973.5.27



「水鏡」 何日も雨が降らなかった。
大川は静かな川になっていた。
1491レ C11252  1973.8.12



「晩秋の大川橋」 雪がちらつく寒い日だったのを覚えている。
1493レ C1119  1973.12.2



「冬の大川橋」 この日は、1493レには珍しく貨物が多い日だった。
 C1119  1974.3.3



残雪の残る川原で。
1493レ C1119  1974.4.3



川原は秋の草花で飾られていた。
1490レ C11312  1974.10.5

季節を変えながら同じ場所で撮影した写真を並べてみた。
正確には定点観測撮影とは言えないのだが、当時の私は定点観測撮影など知らなかった。
ただ大きい流れ、長い鉄橋、そう大川のこの風景が好きだった。
1986年上流に大川ダムが完成したため、現在では水量の乏しい大川になってしまい昔を偲ぶことは出来ない。



少ない貨物


田植えを終えてひと休み、坂下へ行く1493レがゆっくりやって来た。
西若松付近 C1119  1974.5.26



「田植えの頃」 西若松付近 1493レ C1119  1974.5.26



「鳥居」 根岸-新鶴間 1493レ C11240  1974.7.24



目次へ  只見線-3へ