再開局後の動向



さて、旧コールを復活後、一年近くハンディートランシーバ(430MHz帯FM 5W出力)で楽しんでいました。
この間、430MHzに良く出ているローカル局(7L4HKC 高橋氏)の紹介で、地域クラブ(へっころ谷の会、JO1ZKV)に入れていただきました。年代的に近い方が多く、飲み会に参加したり、移動運用に参加したりと大いに楽しませてもらうと同時に、様々な情報を教えていただいたりして大変助かりました。しかし、残念ながら、私の勤務地が遠くなったりしてミーティングにも顔をだせなくなり現在は退会状態ですが、また勤務地が近くなったので機会があれば参加したいと思っています。
こうやって一年も楽しんでいるとだんだんと5ワットとGPの組合せの限界も分かってきて、他のバンドやCWも覗いてみたくなります。特に7MHz帯はなつかしいバンドですし、21MHz帯の海外局も魅力です。
そこで、思い切って3級の選抜試験を受けてみることにしました、これが1999年4月です。実は25年以上前にも選抜試験を受けて合格していたのですが、仕事の関係で講習が受けられず流してしまいましたので言わばリターンマッチみたいなものです。
選抜試験は結構緊張しましたが無事合格し講習を受け、3級資格をとると、早速いC−706MK2GMを購入し1999年7月からは7MHz、21MHz、144MHzにデビューしました。
そして超へたくそな電信で相手局の迷惑も顧みず、ずうずうしくも交信しはじめ、1999年9月現在ではA1モードでの交信がかなり増えてきています。
最初のCWでのQSOは430MHzで先ほどのクラブ仲間の1アマの方にお付き合い頂きました、FMで連絡を取りながらやりましたのでスムースにできました。(質や内容は別として)
さらに、8月には見栄で2級を受けたら合格してしまい、調子に乗って12月には1級を受け、なんと、1アマにも合格してしまいました、決して簡単ではありませんでしたが、それなりに勉強をすれば私のような熟年組でもなんとかなることが実証されました。
これで1999年は、4月に3アマの選抜試験、8月に2アマの国試、12月に1アマの国試と3階級制覇できました。一気に連続して受けてしまったことが結果的には成功でした。
しかし問題が無いわけではありませんでした。この問題と言うか後遺症にいまでも悩んでいるのですが、それは受験用のCWを覚えてしまったことで、所謂「暗記受信」が今のところ良くできません。今は受信だけの試験で当然受信した符号を答案用紙に書かなければなりません(当たり前ですが)。そのため私の場合は、毎分100字ぐらいであれば大文字アルファベットで書ける程度まで練習してから1アマ(毎分60字)を受けましたので、試験そのものは問題なくパスできました。この100字を超すスピードですと符号「トツーツート」を聞いて例えば頭で「P」と判断して書き出すのでは間に合いません。符号を聞いたとたん手が勝手に「P」と書くようになります。
これは受験用としては最高ですが、現実の交信ではどうでしょうか、まず、紙と鉛筆は必須ですし、内容の理解は改めて読み返してからと言うことになり、ラバースタンプ型からなかなか抜け出せません。また、恥ずかしいことに試験には数字や記号は出ないと言うことで数字・記号の受信練習はやっていませんけど、現実の交信では当たり前にでてきますね、コールサインのプリフィックスとか、最初のうちは相手のコールサインすらとるのに一苦労でした。もっとも勇気を出して何回かコンテストに出たら自然と取れるようになりましたが。
それから、送信練習もやってませんから受信はできて理解できても、送信で手が固まってしまい綺麗な符号を打てません、最近はパドルを使って所謂「エレキー」でやっています。 今の悩みは「和文」です、符号は覚えましたので、何とか紙に書かず暗記受信をでやってみたいと思っていますが、どうも紙と筆記用具ないと落ち着きません。そんなことで「和文」交信も棚上げ状態になっています。

また、1アマをとっても「限定なし」のメリットを運用上発揮することは、私の場合無理ですね。人口密集地に開局しているので、インタフェアーなどのおそれもあり出力を100ワット以上には事実上できません。
早い話が1アマ取得は「見栄」以外なにものでもありませんでした。まぁ、これも「電波法」で云うところの「アマチュア」の「自己訓練」でしょうか。
そして中古のTS−870S(100W)が入手できたので、2000年2月にHFの固定局も開局しました、

また、群馬県吾妻郡嬬恋村にある山荘で固定局を開設することにしました。今までは、ICー706MK2GMの50W機で移動局として山荘から運用していましたが、山間部のHFでの50W運用はつらいものがあることと、また、リグをその都度運ぶのも面倒なので嬬恋村の山荘に新たに固定局を申請し、2001年の12月から開局しました。もちろんコールサインは現在と同じコールサインです。
リグは、オークションで入手した昔の名機TSー820Sです。CWFが入っていなかったのでCWの受信がつらかったのですが、やっとの思いでフィルターが手に入りこれで何とかCWでも出られるようになりました。
これで、移動する局が一つと移動しない局(固定局)が二つ、合わせて3局の免許を同一コールで貰ったことになりますが、電波料も3局分払わなければならずこれがつらいです。
山荘の固定機は、このほかにIC−706MK2とTS−850Sを購入し、今は専らTS−850Sが主力機になっています。