リムジンバスの一日                 (2013.5.9更新)

空港旅客輸送を行うだけあって、リムジンバスは他のバス会社に比べ特徴的なことが多い。
そんなリムジンバスの一日をご紹介

2:40

空港輸送だけあって、リムジンバスの朝はやはり早い。昨今始まった、群馬・茨城・栃木などの遠距離便は朝早い時間に羽田に着くためのバスがどんどん出発をする。リムジンバスのトップバッターは前橋BC2:40発の羽田行、その後日立駅を2:45発の羽田行、続いては3:00に桐生駅と前橋バスセンターを出発するバスがそれぞれある。これらの遠距離便は全て、昨晩出発した車両が現地に宿泊し折り返してくる。また、羽田発に比べ、羽田向けはかなり乗車率も良い。 都内では通常の無線を使うが、届かない遠方ではMCA無線も使用をしている。


←3:00 桐生発羽田空港行(639-11152M86)
←4:00 JR宇都宮駅西口発羽田空港行(637-11152M86)
←5:35東所沢発羽田空港行(638-11152M86)
←5:45 nパーキング日高発羽田空港行【高崎・前橋線】(588-10252R5)

5:00

 5:00頃より、前日から都心に宿泊勤務で成田への運用に入る車の出庫ラッシュが始まる。YCATを含め遠距離便は羽田線同様現地泊だが、都心→成田へ向かう車は昭和島・箱崎・それに流通センター(平和島)からも回送で出発地点に向かう。早朝出勤でなく、前日からの泊まりダイヤで早朝に備えるのもリムジンバスの特徴だ。
 成田行きトップバッターは5:20に立川バス上水営業所を出発する便だ。同じ時間、早いもので羽田には各地からのバスが到着し始める。5:30にはYCATからの(※東京空港交通の車両) 5:45には都心からの成田行き一本目が新宿駅とTCATから出発をする。朝の成田行きもかなりの乗車率で、この5:45発の便も満員で発車することもしばしばある。 早朝はアジア向けの方々が多い。そして徐々にヨーロッパ向けのお客様になってくる。
 朝は道も空いているので、新宿からも60分少々で成田2ビルまで到達する。
 混雑がない場合の実測所要時間はメインページの「東京空港交通 リムジンバスの所要時間 情報」をご参照下さい。

←6:45パレスホテル発成田空港行 朝成田を往復すれば2日間に渡る運用が終わる。(510-50738RU)

 2010.10.21の羽田空港新国際線ターミナル開業からは、5:25の吉祥寺行きを皮切りに早朝便が運行されるようになった。泊まり勤務が多いリムジンバスだが、この吉祥寺行は朝出勤のダイヤで、リムジンバスの中でも最も早い時間になる。従来の都心方面の便に比べ2時間以上も早い朝となっている。早い時間に出発するバスは国内線ターミナルを経由しないため、空港西ランプから1号線に入るルートを通る。
 早朝便は成田線の大栄事業所の車両も使われており、都心着後に都心→成田のダイヤに入る運用もある。

7:00

 7時ともなると、都心部に向かう道路で渋滞がおき始めていたが、2007年12月の中央環状線新宿線開通から状況はかわり、殆ど渋滞が起きなくなった。逆に、平日は一般道が混んでくる。2007年12月以前は特に5号線上りの渋滞は慢性的でこの時間は王子線に迂回しても中央環状も渋滞しているため、あまり効果はなかったが、今となっては都心経由の方が早いと思われる。
 2010.3.28の大橋JCT開業後は、朝の時間帯では中央環状線以内では殆ど渋滞が起きなくなり、新宿や池袋発などは、ほぼそのまま高速に入るようになった。とはいえ5号線上りはどこかで混んでいることが日常化しており、美女木〜竹橋間で60−90分程度朝はかかる。このため、成田線では常磐道のつくばまで大回りをし稲敷経由で成田に向かうような迂回経路もある。

 成田からの出発便もこの時間からの出発となる。一番バッターは6:45発のYCAT行だ。朝の成田発の車は大栄車庫からの出庫便が担当をしており、朝成田を出る200番台(大栄)の車は、宿泊ダイヤではない。 平日はあわせて湾岸線西向けでも新木場ネックの渋滞が始まっていたが、これも新木場付近の4車線化工事が完成してからは解消した。また雨の日は渋滞もひどくなる。この朝の渋滞はR357(側道)への迂回をしても、そちらも渋滞しているため、本線(高速)を我慢して走行することになる。唯一渋滞を回避できるのは成田からアクアライン経由で走行できる、羽田・YCAT行きくらいになる。
 また、成田も7:30からは朝都心からやってきた車が羽田や東京駅行きを中心にどんどん戻っていく。7:30から10:30頃にかけて成田を出発する300番台と500・600番台の殆どの車がこれに該当をし、都心や羽田まで運行した後、車庫に戻り、2日間に渡る泊まり仕事が終わる。
 また終日湾岸線東向け(成田方向)に関しては辰巳JCTより先で渋滞することはあまりない(土休のディズニー渋滞くらいだが、これも左車線だけということが多い)。
 最近はリムジンバスの携帯サイトでも所要時間を表示しているし、ATISの交通情報も携帯電話からみれるので、定時にバスがつくかどうかの判断もできるようになった。 人身事故で頻繁にとまる電車よりも確実かもしれない。
 数年前に比べると、首都高の渋滞は大幅になくなり、標準所要時間よりも短い時間で走れるようになった。

 例1:リムジンバスの所要時間の考え方 例えば新宿-->成田でレインボー経由の場合
    通常:新宿駅〜新宿ランプ 5−6分 新宿ランプ〜三宅坂JCT 4−5分 三宅坂〜飯倉2分 
    →新宿〜飯倉:12〜13分(1)
     4号線が渋滞し新宿〜三宅坂が20分かかったとすると 新宿〜飯倉間 28分
     4号線が渋滞し、飯倉まで一般道を経由し25分 新宿〜飯倉間 25分

    →飯倉から浜崎橋まで 通常4分 渋滞して3倍かかっても12分

    →浜崎橋からレインボー経由成田まではほぼいつも渋滞なし

    となると通常70分弱の新宿〜成田は 都心がかなり混んでも+25分 あればかなりの確率で到達する。

 例2:羽田-->成田
    (1)普通ならそのまま湾岸線
    (2)湾岸線が混んでいれば、むずかしい迂回は考えずアクアラインを経由すれば70分少々。
       アクアにいくとき注意するのは京葉道路の千葉付近の渋滞。
    (3)大井南付近の渋滞ならアクセス道路から1号線やR357を走っていこう
    (4)東京港TNさえ抜ければ、こっちのもの!湾岸線とR357をいったりきたりや辰巳JCTから京葉道路へもいける。
    (5)東関道で大きな事故があれば、千葉東金道路から成田へアクセス
    とかなり、フレキシブルに走行が可能だ。


←朝成田から京王プラザに到着した大栄車庫の車両(285-10742M9)

朝の増便

 各空港行は予約制のため、お客様が多いときは増便が運転される。羽田線ではまずないが、成田線では朝の増便も多い。6時 7時 (8時台)に都心から成田空港に向かう便に増便が手配される。朝、増便が多くあるホテルは品川パシフック・帝国ホテル・赤坂全日空といった所だろうか。 以前は7:00池袋発の便も増便の常連だったが、6:30に一本増やしたおかげであまり増便もみられなくなった。 赤坂も以前キャピトル・オータニ・赤プリ・赤坂東急・オークラ・ANAと6箇所回りの便があり、これにも増便が入りやすかったが、六本木グランドハイアット乗り入れでの改正から2系統に分断され、赤坂も増便は少なくなった。リムジンバスの増便というのは2台のバスが連なって走ることは殆どない(但しないわけではない)。リムジンバスの運用の多くは複数のホテルを経由して空港に向かうが、このホテルの内一箇所だけ臨時便(増便)が入るというパターンが多い。(例:ウェスティン→都H→パシフィック→成田空港 と向かう便の内、ウェスティン→都H→成田空港とパシフィック→成田空港と分割し 計2台が走ることになる。 当然都Hから出発する車は、品川発の車が通常使用する大井から高速にあがるのでなく、最寄の天現寺などから高速に入ることもある。) 尚、朝増便を担当した車は回送で都心に戻り、所定の持ちダイヤからの運用をこなす。これらの車は都心を9時台〜12時台に出発をする、昭和島の350〜390、500、600番台の車両が担当を良くする。 早出出勤みたいな感じなのだろう。都心発8:30ともなると、成田向けもかなり落ち着いてくる。

8:30 羽田でディズニーラッシュ

8:30からは羽田空港でディズニータイムが始まる(実際混みだすのは、到着便がある9時前後から)。この時間から13:00まで10分間隔の運転で、TDR専用乗り場と化す。休前日ともなれば、家族ずれでごった返し、所定ダイヤの10分間隔プラス増便がでて、5分間隔でTDR行きが運転されることも多い。(同時間に1ビル、2ビルあわせて8台程度運行されることもあるくらい混雑する) ディズニーへのアクセスはこちらを参照。
余談ではあるがTDRといえばJALマジカルファンタジー号もリムジンバスが運行をしている。毎年ラッピングを変えてはいるが、中身(車両)はリムジンバスの貸切車だ。
あわせて、TDR便が利用する葛西出口付近の渋滞も発生し始める。出口渋滞がひどくなると、浦安までいったり、新木場で降りたりと迂回運行を行う。湾岸線西向なので、成田向けの車両にも渋滞は影響をする。渋滞内での事故でもない限りは基本的に右車線走行でクリアとなるが、あまりにひどければ京葉道路やアクアラインへの迂回となる。

TDLに到着した羽田からの増便(517-10442R5)。42人乗りの成田用車両も臨時便では羽田〜TDRを担当する。この後は都心に戻って成田までの運用をこなす。

11:00 羽田で成田ラッシュ!

この時間ともなると各路線ともかなり落ち着いてくるが、羽田→成田線がフィーバーの時間となる。国内線で羽田に来たお客様が成田へと移動をすると思われるが、羽田の成田行き乗り場は大きな荷物を持った人であふれかえる。この時間に羽田→成田へ乗る方は、満席で暫く待つことになる場合もあるので要注意。当然、混み出せば増便も臨機応変に運転される。 この時間は貸切車の路線代行が結構あり、貸切車に乗れるチャンスでもある。TDR向けの家族に加え、外人さんも増えてくる。

←ちょっと古い写真だが羽田からの成田向け増便を担当する貸切車(53-9348MS9)。成田からエアラインクルーを乗せて都心ホテルに朝来た車両の折り返しには丁度良い 11時台羽田発!

渋谷出発の憂鬱

3号線上りは渋滞の名所。混みだすと、渋谷と高樹町は交互に30分間隔でランプ(入口)を閉鎖をしていたが、これも昨今は殆どなくなった。。ランプ閉鎖が始まると渋谷発の車は当然もろにうける。またこの30分がくせもので、渋谷が閉鎖しているので高樹町へ向かうと今度はそっちが閉鎖されてしまっていることもある。、そのため、渋谷出発では必ずといっていいほど無線をいれ、この状況を確認し渋谷から上がるか、高樹町からあがるか、高樹町までいってもだめなら2号線天現寺に向かうか確認をする。東急バスの羽田行きでは、これプラス山手通り経由オール一般道という選択肢もあり(リムジンは免許がない・・)、これもはまると結構早い。

←オール一般道でも走行をする東急の羽田〜渋谷線

リムジンバスならではの折り返しの運用 

成田から都心に来た車両は羽田空港か箱崎か新宿か池袋で休憩となる。旅客需要に応じてダイヤを設定しているため、往復で違う系統を担当するのは当たり前。渋谷から新宿に回送され新宿発成田行きで戻る運用や、羽田から新横浜に回送され新横浜発成田行きで戻る運用など多種多様。2013.4には赤坂から新宿に回送される運用もできた。基本的には都心部のホテル向けであれば箱崎に。渋谷や品川地区であれば羽田空港に戻る運用が多い。空港側での折り返しも別路線になる方が普通だ。

13:00〜15:00 第二次成田向けラッシュ

この時間、都心→成田便の第二次ラッシュが始まる。時間的には北米・アジア向けの方々が多いのだろうが、13:50発京王プラザ、14:35発センチュリー、14:30発全日空、14:20発サンシャインなどに増便が殆ど毎日入る。日によっては増便が2台に本便の計3台が運転されることもある。この時間の増便は箱崎の300番台の車が多く担当をする。300番台には朝都心を出て一往復で終わるダイヤがいくつかあり、これらの車がお客様が多いときは、成田→都心終了後、増便として待機をし都心→成田を担当をする。これらの車は成田まで増便をした後は箱崎まで回送で戻る事が多い。またこの時間の増便にも貸切車が入ることもある。
また、リムジンバスでは、あらかじめダイヤに増便が組み込まれたダイヤがある。例えば、成田〜羽田まで運転した後の羽田〜成田間の時間が設定されてなく、その後の成田からのダイヤが設定されているわけだが、無線で増便をやるか確認をし、必要なければ、羽田から回送で成田へ戻り所定の出発時間まで待機をすることになる。このような運用も空港輸送ならではだ。

←全日空ホテルで荷物積みに苦心。バスが満員になると荷物が積めないことも。トランク容量を多めに確保している(通常、観光型バスは冷房が下についているが、リムジンバスは冷房を屋根上に移動し、トランクに3エリアを確保している))リムジンバスでもこのような状況。トランク36個くらいが限度かな?(316-8442RU)・・・・というわけで成田へ行くバスは定員が多くても荷物が積み込めないので、無理に定員を多くする必要はない→ゆったりした仕様のバスでOK!

←成田空港行の札を付け新宿住友Pで待機をする貸切車のL113。成田から都心まで貸切運行をした車両を、路線の増便で成田に戻すので効率も良い。

15:00 夕方の渋滞開始

15:00を回ると、夕方の渋滞も発生し始め、無線の交信も増えてくる。無線基地局にあたるトラフィックコントロールセンターも忙しくなる!

週末の臨海地区・TDR地区

週末ともなると臨海→羽田が混雑(満員)しだす。日曜ともなると必ず日航東京やメリディアンに増便が入る。台場地区から羽田に日曜に乗る場合は予約必須! 台場地区時期により渋滞もするが、臨海トンネルもできたので定時性も確保されてきた。あとはビッグサイトでイベントがあるときも混雑する。
また、TDR地区も繁忙期には混雑をする。羽田〜TDRも4社の共同運行だが、増便をだすのは殆どがリムジンバス。もちろん他社の便でも増便はリムジンが担当することが殆ど。ホテルから定期便の後にくっついて走り、定期便が満員になったところから、増便がお客様を乗せる日もあれば、TDR地区乗車場所の最後の2ヶ所TDS→TDL〜HNDに増便が入ることもある。この場合ホテルを出発した定期便もちゃんとTDS、TDLによるので、定時に増便が発車し、数分遅れて定期便が到着し、お客様を乗せていくという光景も見られる。
この増便用の車両手配力には感心させられる。

←日航東京で出発を待つ(416-10655R5)

湾岸西向け

 湾岸西向けも夕方にかけ渋滞が始まる、数年前まで習志野料金所の渋滞も激しかったが、最近はそれほどでもなく、まずは市川料金所の渋滞が始まり、その後新木場ネックの渋滞とつながるパターンが多いが、市川もETCの普及で、さらに新木場付近の4車線化でこれも以前ほどではなくなってしまった。最近は発生しても葛西ネック、その先、東京港TN 西陽(にしび)渋滞といったところか。

 お得意の経路変更にむけ、運行中の各車から渋滞情報が入り、それにあわせ、トラフィックコントロールセンターで、市川の側道、舞浜(TDR)周辺、葛西周辺、荒川の状況を確認し、どこで降り、どこで上がるかの指示が出る。 あわせて都心環状線も渋滞時間になり、こちらも同様に指示がでる。都心環状線は竹橋付近の車線変更により、逆に渋滞が出るようになり、成田から都心向けの車両は福住おりをする車両が増えた。一度経路変更が始まっても、道路状況は常に変化をするため、ドライバーさんからの情報やGPSシステムを頼りに順次、経路変更区間を変更していく。 以前よくあったパターンでは、市川料金所渋滞回避のため 「市川おり千鳥町あがり」が始まり、新木場ネックの渋滞とくっつき「市川おりの新木場あがり」に変更。今度は市川料金所が空きはじめ、「浦安おり新木場あがりや葛西上がり」というように変化する。
 また湾岸線から一般道のR357に降りた場合でも、一般道のオーバーパスを通った方がいいか、下の信号を経由した方がいいかなどの細かい指示もでる。
 以前は「市川おりの千鳥町あがり」や「市川おりの新木場あがり」が多かったが、最近は「市川おりの葛西あがり」や「浦安おりの葛西あがり」が多い。
 その先都心方面に関しては首都高速の案内板も精度がよくなってきたので、無線だけに頼らず、表示などを参考にしルートを選定する。

遅れやすい便

以前は15:30、16:30に恵比寿ウェスティン→ニューサンノー→東京プリンス→インターコンチを経由し成田に向かう便があり、この便はかなりの確率で一般道の渋滞で遅れていた。また椿山荘→グランドパレス→東京ドームと回る便も一般道が渋滞しやすく、環状線のランプ閉鎖などがあると高速に入るのに苦労をする便だ。
2005年の改正からは、恵比寿発は都ホテル・品川パシフィック経由に統一されたため、大きな遅延はなくなったが、新たにニューサンノー→東プリタワー→東プリ→汐留地区、セレスティン→芝パーク→インターコンチ→臨海地区と回る便が設定され、夕方のこれらの便が遅延の常連となっている。その後2005年冬からはセレスティン発の便は陸側と海側(臨海地区)で系統を分割し、遅延対策を施した。
またGW,お盆、クリスマス周辺の時期は、台場地区を経由する便とサンシャイン周辺が混雑する池袋発の便は要注意!
また、夕方出発し、4号、5号の上り線を走行するような路線も要注意ではあるが、渋滞は読める範囲で、所定の到着時間には、ちゃんと成田へ着くと思われる。

GW,お盆、クリスマス周辺には必ず大混雑のサンシャイン。通常20分で設定のメトロポリタン〜サンシャイン間が1時間以上かかることも多々ある。(632-30750R5)

 

16:00 羽田も夕方モード

 羽田発も大井料金所の渋滞が始まりだす時間だが、2006年ごろから段々と減りはじめた。こちらも渋滞が伸びてくると、本線上を走行している車両から、情報が入り、それを基にR357への経路変更指示がでていたが、最近はアクセス道路を経由し空港西ランプへ向かうルートの選択が多くなった。以前第二ターミナルが出来る前は旧ターミナル経由で空港西へ向かっていたため、時間がかかったが、アクセス道路の完成により、空港西へもすんなりいけるようになった。このため、湾岸線を走行する便も、アクセス道路から空港西で首都高に入り、すぐに次の平和島でおり、環七を経由し大井南に向かいまた首都高にあがりなおすという芸当もある。
 以前はお決まりだった、羽田出発後R357を経由し大井南や大井であがるという経路変更は殆ど聞かなくなった。
また、リムジンバスの車庫前を経由し平和島に向かう事もあるが、こういう場合は迂回をしても結局は渋滞をしている。
 夕方でひどい時は、下(一般道)もひどいので、本線を我慢し走行する。ひどくなると浜崎橋まで60分以上(羽田発16〜17時台あたり)ということもある。但し毎日というわけではないので、羽田で乗る前に羽田空港にある電光掲示板で確認すれば各地までの所要時間もわかる。 
 また16:00前後からは新宿・池袋便を中心に成田から戻ってきた車が羽田→都心・東京・埼玉方面まで一仕事(といっても2往復するダイヤもある)をこなす。都心だけでなく、多摩地区や埼玉方面や葛西・新浦安など遠方にも足を延ばす。 成田線の運用では、都心→成田→都心 羽田→都心という運用も多い(これに翌日の朝の運用までくっついているダイヤもある)。 日中はトイレなしの車の運用がかなり多いが、16:00以降は成田帰りの車が先の羽田運用をこなすため、トイレ付きの車両も増え、車種も豊富になる。以前は成田線には38人定員車も使用しており、羽田線用とグレードの差があったが、2013年現在車両の差はトイレ付か否か程度になった。

運賃箱
リムジンバスでは、羽田線運用の一部の車両を除き運賃箱がついていない。空港発の場合は空港支払のため運賃箱は不要。また新宿やホテルなど係員のいる所でも乗務員は運賃の収受をしない。成田線も基本的には運賃箱を使用しない。このため、羽田線の片道ダイヤや新宿往復ダイヤであれば、運賃箱のない成田線車両も入ることができるので、特に夕方の片道運用にはよく入る。以前は池袋もホテル発着だったので運賃箱不要であったが、2011.5.16から池袋駅西口に乗り入れることになり、池袋発の便には運賃箱が必要になってしまった。

←成田往復の運用後、羽田〜多摩センター線に入ったセレガR(695-11152FD)。日中の多摩センター線とは明らかに車両グレードが異なっていたが、2010年にもなると羽田線の車両も新車に入れ替わり、成田用、羽田用の差がなくなった。(尿素車(R2)導入あたりから)

また、関越、東北、常磐道方面の遠距離便も続々と出発をし始める。遠距離便は基本的に流通センターのトイレ付き車が充当される(新スペースアローやM86ニューエアロ)。ちなみに遠距離便も出発前に成田などを一往復しているダイヤが多い。また冬にもなると、遠距離便にはスタッドレスタイヤをはいた車が投入される。

成田帰国・入国ラッシュ!

 16:30前後から成田→羽田が混雑し始める。成田からの増便は羽田行きが中心で、新宿がたまに、品川などがまれにある。羽田・新宿などは第二ターミナル・第一ターミナルで一台ずつが運転される。(通常は第二→第一の順で停車するが、増便が入ると第二ターミナルから、そのまま直行をする)。品川行きなどは2つのターミナルを経由するが(品プリ→パシフィック→新高輪)と通常にはない、3箇所経由の便が運転される。
 さて、ターミナル別に便が出る場合、第一ターミナルのほうに増便が入る。 これらの車の多くは大栄の200番台が多く、成田の一往復ダイヤを持っている車が多く担当をする。 八王子、立川、吉祥寺などを一往復した車が充当されることが多い。200番台が担当した場合戻りは当然回送で成田(大栄)に戻ってくる。またこの時間の増便にも貸切車が入ることもある。

←1PTBで外人さんがいっぱい乗車(363-90742RU)

18:00 成田・羽田・羽田国際線

成田は段々と落ち着き始める。 18:00、19:00台からは多くの便がTCATを経由するようになる。TCAT経由九段・芝・銀座・汐留・赤坂・六本木・池袋、 ちなみに新宿行き最終便はTCAT経由新宿行きである。

羽田は曜日によるが、夜は戻ってくる人が増え、混雑をしだす。
金曜や日曜は増便も設定され、葛西方面や中央道方面などは2台で運行をすることも多い。

従来新宿→羽田でも18:00が最終便であったが、羽田空港国際線ターミナル開業後は国際線の夜間出発便があるため、羽田空港国際線行バスが各地から運転されている。直通便は朝と同様で、1号線空港西ランプを使用する。

←成田22:35発は唯一のTCAT経由新宿行(315-30542M86)。もちろん箱崎〜新宿間も高速を経由する。

21:00 首都高速夜間工事

そろそろ都心も渋滞がなくなってきた、21:00首都高恒例の夜間工事が始まり、再び渋滞が発生し始める。朝まで続く夜間工事で渋滞が解消するわけもなく、また夜で都内一般道も空いているため、工事が始まった路線では、迂回が始まる。

25:00 深夜急行・深夜便出発/

平日は25:00新宿発の深夜急行千葉行が最終便となる。なぜ深夜急行をやっているのかわからないが、リムジンバスも深夜急行を走らせている。これは羽田→新宿の最終便(23:30)の車両が充当される。リムジンバスでは基本的に重いダイヤに新しい車が充当される。深夜バスのダイヤもしれに該当し、基本的にトイレ付きの新しい車両が充当されているので、飲んだ後も安心!普通はこれでながい一日が終了する・・・

←深夜急行新宿発千葉方面行はトイレ付き車両で運用しているので安心!

2012.8.18から成田空港にLCCが就航するのに合わせ、リムジンバスにも深夜便が新宿1:30発、酒々井PA2:30〜3:15まで休憩、成田空港2PTB 3:30というダイヤで運行を開始した。車両は2013.3月末までL246がほぼ専属で充当。この期間までは貸切が担当をしていた。2013.4からは池袋1:00始発となり担当も路線に変わった。

24:50〜深夜早朝便

2008.9.12より羽田空港の深夜の国際線チャーター便に対応し、金・日の深夜に池袋発新宿経由の羽田空港国際線ターミナル行きが、月・土の早朝に羽田空港国際線ターミナル発新宿経由池袋行きの運転を開始した。
運行開始後は運賃箱付の昭和島の450番台の新車が優先的に担当していた。
池袋は時間が時間なだけに従来のメトロやサンシャインでなく、東口の1番バス停で乗降を行っている。
深夜便はタクシーの列にまぎれながら、羽田→池袋の最終便の車両が池袋駅東口で待機をしている。
池袋〜新宿駅西口間は明治通り〜甲州街道を経由する。
新たな試みとして始まったが、新国際線ターミナルの開業で深夜・早朝便というカテゴリーではなくなり、新宿経由池袋という路線も空港発のみとなってしまった。


←新宿に到着した早朝便。4:45発→新宿5:12に到着した。(新宿・池袋のLED)

遅れ便

 飛行機につき物なのが遅れ便。いまや羽田も海側滑走路は深夜でも利用が可能。飛行機の遅れ便の理由は天候不良もあるし、ただの遅延もあるし、事故(故障)もあるが、遅れ便があると電車は終電で終わるがリムジンは走り続ける。 深夜に良くぞ何十台ものバス(乗務員さんも)を確保できるか感心させられる。遅れ便は、飛行機の乗客をひとまずホテルへ運ぶ場合もあるし、駅に向けて運転する場合もある。 駅は新宿・東京・池袋・横浜が多く、深夜でホテルもやっていないので、池袋も西口路上、横浜も西口路上で降車となる。 こういう場合何故か 羽田−横浜もリムジンが担当をする。というわけではまると、遅れ便対応が2時すぎまで続くこともある。