UP TeaTime(25)
作成日:2003/01/13

京浜東北線<点描2>
(沿線事情:お風呂編)

通勤帰りの京浜東北線。席に座ってウトウトしていると、前に立っている二十歳前後くらいの男女の会話が耳に入ってきた。
男の方は全身黒系で、なんとなくロックしてますってな感じかな。
女の方は全身白系で、かわいいけど化粧っ気はなくて、ちょっと顔色は悪かったかな。

「ねぇ、..って足立区だっけ」
「え〜と、そう足立区だよ」
「今度一緒に行かない?」
「何んで?」
「昔バイトしてた店の店長が、今度そこでホスト始めたんだって」
「オレもホストに行くのか?」
「(しばらくニコニコ笑っている)」
「店長、私だったら安くしてあげる、とか言ってるし」
「う〜ん、考えとく」
<普通に話しているから、ロイヤルホストかと思ったぞ>

「そういえば、家族にソープに勤めたこと話したんだって?」
「そう、ちゃんと説明したよ」
「ばっかだなぁ。そういうのは浮気と一緒で、言わなかったら何にも無いのに。オレだったら絶対に言わないよ。黙っておけばいいんだよ。...親の拘束がキツかったの?」
「そうでもないよ。キチンと話をして、こんな生活しているからキチンとお金は入れますって言ったよ」

「ねぇ、吉原って渋谷とかより治安はいいの?」
「どうだろ、聞いた話だといいみたいだけど」

「あぁあ、やっと川崎。全部止まるんだね。東海道線の方が速かったんじゃない?」
「えっ東海道線も止まるでしょう」
<そりゃ川崎だけだよ>
「あの、黄色の電車がそう?」
<それは南武線だ!>
「う〜ん、快速じゃない?」
<だから、南武線なんだって>

「あ〜降りなきゃ。場所どこ?」
「改札の前だって」
「改札って2ヵ所あったりしない?」
「知らないよぉ」
<主要な改札は1つだけだよ>

こうして、ちょっとかっこいい不思議なカップルは、ホームに消えていったのでした。


注1)同じお風呂の話題でも、何となくこっちの方が、耳には心地好かったかも。

注2)半分寝てたので、事実誤認があったらごめんなさい。


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