UP CoffeeBreak(48−1)
作成日:2002/07/04

データの住む村

このページに書かれていることは全てフィクションです!

また、国内法上ありえないことも含まれているかもしれません(あまり調査してません)。
このページに対する感想や指摘は歓迎しますが、質問や要望にはお応えできない場合が多いと思いますのでご了承ください。


××県××郡××村

昔はそれなりに住民がいたが、過疎により現在では10名程度の住人が登録されているに過ぎない。しかし、その実態は村役場とされた事務所があるだけだった。
この事務所で人が確認されたことはない。また常時施錠されているため、近在の役場から半年に1回程度で職員が様子見に訪れても、その村役場の関係者と会うことはなかった。
村役場への電話は通じているが、どこかに転送されており、電話に出てくる自称職員の話も要領を得ないことから、何度も廃村にすべきという意見は上がるものの、不思議とその都度立ち消えになるのだった。

人気の無い隠れ里のような村。外との交流が全く無い孤立した廃村。しかし、表向きとは裏腹に、ネットワーク的には活発な動きがみられた。
この村から、全国各自治体の住基ネットのデータ参照数が異常に多いことに気がつくものは誰もいなかった。

そもそも、住基ネットの使用者は公務員なので公務員法に縛られているハズだし、専用線に接続されているハズの端末が別にEthernetにも接続されていて、無人の端末がリモートで操作されているなんて想像の範囲を越えているため、そんなログが必要だと想像されたことすら無かった。その参照数は、その地域の2割を越えていたにもかかわらず...

以下、続く(ウソ :-P)


自治体を乗っ取るという発想自体は、珍しくありません。つい最近も、新潮文庫で小野不由美氏の書かれた「屍鬼」を読んだばっかりだし。
ただ、住民基本台帳データを得たいために村を創るというのは、まだどこにもないハズ、えっへん (^-^)

尚、これをお話として仕上げるつもりは毛頭ありませんので、そこんとこよろしく。


戻る