これはケンブリッジに限ったものではないのだが、印象的だったので ここに書かせていただきたい。
イギリスの道路交通で、もっともスリリングなのが、ラウンドアバウトと呼ばれる システムであると、僕は信じている。日本ではロータリーと呼ばれるものであるが、 これの実物は、日本では釧路でしか見たことがない。イギリスの ラウンドアバウトでは、車両はすべて、時計周りに走る。もちろん、自転車も 例外ではない。新たにラウンドアバウトに進入する車両は、すでに ラウンドアバウトを走っている車両の進行を妨げてはならない。したがって、 ラウンドアバウトに進入するときは、右側に気を配る必要がある。小さい ラウンドアバウトはまだいいのであるが、大型のものになると、かなりややこしい。 以下、図で走り方を示す。
ラウンドアバウトの走り方。水色で直進および左折車の軌跡、
桃色で右折および転回車の軌跡を示す。
直進と左折の場合は、外周に沿って走ればよいようだが、直進車は、図に点線で 示したような、いわゆる「アウト・イン・アウト」のラインで走っていることも ある。右折および転回の場合は、進入時には内周に沿って走り、自分の行きたい 方向の一つ手前で、外周に車線変更する。この動きがくせもので、自転車で 走っていると進行方向を妨げるように被せてくるクルマが居たりする。ほぼ毎日、 自転車で通っているが、いつも緊張する。逆に、自動車の運転者も、死角に居る 自転車に悩まされていることと思われる。ラウンドアバウト内に車線が ひかれている場合もあり、その場合はそれに従えばよい。
大、小、さまざまな大きさのラウンドアバウトがある。自転車も走る。
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