風邪

はじめに

 「イギリスに来た日本人は、冬場、必ず酷い風邪をひいて 1 週間くらい寝込む」 という記述を読んだのは、海老原さんの「 英国見聞録 」であったろうか。しかし、自分の場合、こちらに来てからの体調は申し分なく、 むしろ日本よりも快調なくらいであった。かぜ薬等は、こちらのものが体質に 合わないとイヤなので、日本から大量に持ってきてはいたが、ほとんど使って いなかったくらいである。しかし、油断は大敵であったのだ。自分もやはり、 イギリスに来た典型的日本人であった。

経過

3 月 5 日(月)

 普通に研究室で仕事。

3 月 6 日(火)

 朝起きると、ちょっと頭痛がする。熱を計ってみると、37.5℃。まあそう ひどくなることはあるまいと思い、薬を飲んで研究室に向かう。

 昼食時に、粉薬を飲む用意をしていたら、研究室の仲間から「それは水に 溶くのか」と聞かれる。「いや、そのまま飲むのだ」と口に入れて水で流し 込んだら、ちょっと驚いていたようだ。イギリスには、粉薬はないのだろうか。

 午後からもあまり調子は良くなく、午後 5 時すぎに帰宅。明るいうちに帰るのは、久しぶりだ。

3 月 7 日(水)

 朝から 37 度台後半の熱。昨日、やり残してしまった仕事があるため、午後、 無理して研究室へ向かう。ほんの少しだけ仕事をして、すぐに帰宅。20 分歩くのがしんどいので、バスを使う。

3 月 8 日(木)

 一日中 38℃ くらいの熱。頭も喉も痛く、咳が出る。ずっと寝て過ごす。

3 月 9 日(金)

 午前 3 時ごろ、あまりの頭痛に目が醒める。熱を計ってみると、おお、38.8℃ もある。これはまずい、と思い、鎮痛解熱の頓服薬を飲む。効果は絶大で、 朝方になってみると、体温は 36.8℃ くらいにまでなっている。気分もきわめて よい。チャンスとばかり、シャワーを使う。しかし、小康状態は長くは 続かなかった。午後からはまた 38.8℃ に戻ってしまう。

3 月 10 日(土)

 まだ 38℃ ほどある。薬の組み合わせを、抗生物質を含んだものに変えてみる。 食料の備蓄が尽きかけていたので、気力を振り絞って、徒歩 5 分ほどのところに あるスーパーマーケットに買い出しに行く。ついでに、近所の中華食材店で、 「カップヌードル」と「日清焼そば UFO」を仕入れる。いや、なんとなく 食べたくなって。食欲がそれなりにあるのは、不幸中の幸いである。

3 月 11 日(日)

 やっと 37℃ くらいに熱が下がる。抗生物質の効果だろうか。でもまだ喉が 痛いので、一日だらだらして過ごす。

3 月 12 日(月)

 研究室に顔を出す。でもまだまだ喉が痛いので、遅目に行って、早目に帰宅する。

3 月 13 日(火)

 ほぼ平常営業。でもまだまだまだ喉が痛い。しつこいのだ。

まとめ

【教訓】

【成果】


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