交通−自転車

 ケンブリッジの主要な交通手段は、やはり自転車であろう。自転車利用者の数は 非常に多く、週末の city centre などは、自転車を停めておく場所を探すのに 苦労するくらいである。ここでは、自転車は基本的には車道の左側を走らねば ならない(日本も本当はそうなのであるが)。広い通りには、自転車用の車線が 設けられており、交通信号も、自転車専用のものが設置されている箇所がある。 道路によっては、歩道を走ってもいい場合があり、これは標識によって確認できる。 雨さえ降らなければ、自転車での移動は快適である。坂道は、鉄道線路を越える ところがたいへんなくらいか。街の南や東にある丘を越えるのも、それなりに たいへんではあるが。

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自転車専用車線と自転車用信号機。ここ(Hills Road)の自転車用車線は、 なぜか歩道側にも設置されている。信号機は、赤から青に変わるときに「赤と黄の 同時点灯」というプロセスが入るのが日本と異なる。これは、自動車用信号機でも 同じ。

 そのようなわけであるから、僕も自転車を購入した。最初は、中古でいいかと 思っていたのだが、これがけっこう高い。かなりぼろっちく、走ると異音を 発するようなものでも、75 ポンド(約 13,000 円)くらいの値段がついている。 自転車店をのぞくと、同等の新品が 139 ポンド。結局、新品を買ってしまった。 いい自転車は盗難される、という話なので、長時間停めるときは、ワイヤーの鍵を 二つかけている。

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購入した自転車。右はフレームの拡大図で、なぜか「Cambridge」のロゴが 入っているのに注目されたい。

 自動車といっしょに車道を走るのは、なかなかスリリングである。右折時は、 あらかじめ道路の右側に寄り、右折車線がある場合は自転車もそれに従うので あるが、これが緊張する。通常は道路の左側を走っているので、右折時には車道の 自動車が走っている部分をまたぐ形になるのである。したがって、後ろから 抜こうとしているクルマがないか、十分気をつける必要がある。手で車線変更 および右左折の合図をするのであるが、ときには合図を出しているにもかかわらず、 無謀なクルマが詰めてくるので油断がならない。自転車にもミラーが欲しい ところである。


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