4.穴埋めエッセイコーナー

「私と、ネットゲームとの出会いに関する思い出」
(後編)

[承前]
  と、言うわけで、S-NETを始める時には、もうネッ
トゲームはこれで最後にしようとおもっていたので
した。年齢も年齢だったし、なによりも、何回かや
ってみて、ネットゲームと言う物が自分が思ってい
た物とは違ったから。どう思っていたかと言うと、
忙しくても、時間をかけなくても楽しめるものだと
思って始めたのです。でも実際は、それなりに時間
をかけ、情報を集め、場合によっては仲間を集めな
いと、楽しめない物だったのでした。
  で、それまでは、手紙のやり取りもほとんどしな
いし、情報も集めない、勿論プライベなんて行かな
い、という感じだったのですが、最後くらいはまと
もにプレーしようと思ったのです。手始めに同人誌
を購読する事に決めたのですが、そこで私は間違い
を犯しました。そういう目的ならば、情報誌、速報
誌といった類の本を買うべきですが、購読を始めた
同人誌は、交流誌だったのです。
  それが結果的には良かったのです。そう、ゲーム
の楽しみは、ゲームの中にだけあるのではなかった
のです。この交流誌を購読し、交流誌が主催するプ
ライベにほぼ毎月参加する事で、交流の楽しさを知
ったのでした。特にこの交流中心のプライベは、情
報収集中心のプライベが多い中では特異だったらし
いのですが、そういうプライベに最初に出会ったの
も好運でした。夏には花火大会やお泊まりプライベ、
ゲームが終わっても、「進学、進級、就職の成功と
失敗を祝う会」とか、お花見とかをやるような、本
当にプレイヤー同士の交流を楽しむ集まりだったの
です。結果として私が今もネットゲームを続けてい
るのも、この交流誌の流れを汲む交流誌が今も発行
されていて、それに参加したいため、と言っても過
言ではないのです。さすがに、ネットゲームをやっ
てないのに、交流誌だけ参加する訳にもいかないで
すからね。
  これ以後交流誌参加以外で始めた事が2つ程あり
ます。一つは、交流誌に参加していた方の紹介で、
ネットゲーマーのメーリングリストに参加したこと。
もう一つは、また別の方の勧めで、プラリアなんか
を書くようになり、このペーパーのような個人ペー
パーをときたま作るようになったことです。それら
について、別の機会にまた書けたらいいな、と思い
ます。

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