2.それぞれの生きざま(キャラの近況、その他)

み:さて、いままでみんなはどんな事をやってたん
    だ?まずは哲山は?
あ:そうですな、私は、前にも言いました通り、帝
    国軍残党に合流したのですよ。内藤重工社長を
    通じ、真上中尉と接触をしたんですな。
み:内藤社長と言えば...。
あ:そう、彼に会いに行った時、私は確信しました。
    彼が美音君の父親だと言う事にね。彼の容姿に
    は、美音君が持っていた例の写真の中に写って
    いた男の面影が残っておりましたからな。それ
    に、例の写真、内藤も自分の部屋に飾っておっ
    たよ。
み:例の写真、とは、スタートブックの「第3章 キ
    ャラクターメイキング」の扉絵のことらしいぞ。
    (それにしても、日下博士の事は思い出すのにあ
    れだけかかったボケ老人が、なんでこのことは
    こんなにすぐに気付いたんだろ?)
あ:何か言いましたかな?まあ、過去の経緯は想像
    していた内容とほぼ同じでしたな。真上が水漣
    に現れた時期と、内藤の妻が娘を連れて失踪し
    た時期を考えればですな、自ずとわかるという
    ものですよ。
み:まあ、内藤社長も自分の誤りに気付いたみたい
    だし、父子が再会できて良かったな。しかし、
    私も一時は、美音を人質に取って内藤社長を脅
    す、なんて事も考えてたんです。悪党ですね。
    ...おっと、話がずれた。それで?
あ:会ってみたが、真上という男、頭の回転は少々
    良いようだが、つまらぬ奴でしたな。奴が復活
    させようとしてる帝国は、まさに戦争当時に帝
    国内の諸都市から見限られた、あの姿だったの
    ですからな。力で自分達を押さえつけようとす
    る存在なぞ、東方諸国は求めはせんよ。その様
    な帝国だったから、あの戦争当時、私は終戦を
    待たずに国を見限って逃げたのですよ。
    大体、真上という男、目上の者への礼儀という
    ものを知らん。私を部下扱いするだけでなく、
    皇帝家の御方ですら道具扱いとは...。
み:(いかん、老人の愚痴モードに入ってしまう!)
    じゃあ、哲山が理想とする帝国ってどんなもの
    なんだい?
あ:うまくは言えんが、西方列強に1国では対抗で
    きない東方諸国の後ろ盾となるようなものであ
    るべきだと思っておる。
み:じゃあ、何でそんな帝国軍残党に参加したんだ
    い?
あ:奴の目指すような帝国を復活させる訳にはいか
    ぬですからな。真上の計画の阻止をするのであ
    れば、内部にいた方が良かろうと思いましてな。
    帝国を復活させるだけの力を持つ男と、追い求
    める理想が違ったと言うのは残念で仕方がない
    ですな。私とて、帝国の再興を諦めた訳ではな
    いのですから。
み:で?
あ:真上の信頼を得ようといろいろ画策したのです
    が、それは失敗してしまいました。
み:気にしていた白井大佐とも会ったようだけど?
あ:大佐が真上と敵対しているのは、どういう訳か
    詳しくは知らないが、単なる個人的な恨みから
    ということらしい事がわかり、がっかりしまし
    た。しかし、利害は一致している訳ですからな。
    真上が白井大佐を完全に敵に回しているとわか
    った事で、私は安心して自分の個人的な行動を
    とることにしたのですよ。
み:日下博士の救出作戦だね。
あ:大和田研の襲撃。本当は「帝国軍残党を装って」
    ではなく、「帝国軍残党として」行おうと思っ
    ておったのですよ。そして、他にも誰か日下博
    士の救出活動をすることに賭けて、自分は陽動
    のみしようと。真上にしても、日下博士に生き
    ていられては困るはず。真上がこの件で兵力を
    廻しても良いと思う可能性はかなり高いと思っ
    たのですよ。しかし、真上には、日下博士にな
    どかまっていられない事態が起こっていたよう
    ですな。
み:しっかし、それでよく成功したな、日下博士の
    救出作戦。
あ:あんなに手薄とは、確かに好運でしたな。
み:しかし、元軍人とはいえ、戦車の操縦経験まで
    あったとはねぇ。さて、艶は?
ハ:あたし...クルスのイチミにツカまっちゃっ
    たの。ほづみさんとイッショに。
み:それは...。
ハ:クミチョウさんのアシデマトイになっちゃった..
    .。
み:ま、こうなっちゃうと、プレイヤーとしては、
    クルスに対して悪口雑言を瑛語で浴びせかける
    くらいしかできなかったな。
ハ:でも、みんながタスけてくれたの。
み:それは良かったな。
ハ:でも、そのトキから、クミチョウさん、なんだ
    かおかしくなっちゃったの。そして、あんなこ
    とに...。
み:大木田組長が、ジャック・センチネルを刺すと
    はねぇ。
ハ:みんな『ドミニオン』とかイうヤツがワルいの
    よ!だから、あたし、クミチョウさんにオトシ
    マエをきっちりつけさせてあげたかったのに。
み:ごめん!私がみんな悪かった。肝心の所でアク
    ション出せなくて、本っ当に悪かった。
ハ:...。

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