back next list random home back next list random home back next list random home

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

アヤシゲ翻訳 テレビシリーズ2 エクストラ / ブーシュ宣伝活動  Boosh Publisity


落ち合って出発

(出発の準備をするノエル)
ノエル:行くぜ、装着完了。このお茶、飲み終わるまで待てる?
スタッフ:もって行けば。
(ノエル、外へ出て車へ)
ノエル:俺はエギー・ビル〜♪エギー・ビルに、ジャッキー・スティヴ〜♪この車?
スタッフ:そう。
ノエル:俺はシルバーの車専門。トランクに乗ろうか。居心地良いぜ。あいつは?
(鳩にむかって)一緒に来るか?
スタッフ:鳩?
ノエル:
(鳩に)BBCテレビに行くんだ。着いたら電話するよ。

(ノエルを乗せた車が走り出す。ノエル、後部座席で新聞を広げる。)
ノエル:ダウンロードの話ばっかだな。
スタッフ:最初のショーからそうだろう?もう随分…
ノエル:『ダウンロードの見地から言うと、ダウンロード・マーケットは発展の一途をたどり…』
    へぇ、『ダウンロード・マーケット』か。俺なんてコンピューターも持っていないのに。
    スペクトラム(80年代初頭にイギリスで売られた簡易PCの一種)なら持ってる。
    今日の問題は、声の調子が悪い事だな。ガラガラなんだよ。
    『さてノエル、セカンド・シリーズはどんな感じですか?』ガラガラガラガラ・・・がらがら声で答える。ゲホゲホ。
    それにジュリアンは二日酔いだぞ。俺よりヤバイだろうな。俺は質問を聞き損ねるだろうし、メチャクチャになるかも。

(ジュリアンが後部座席に乗り込んでくる。)
ノエル:やべぇな。ダメダメじゃん。
ジュリアン:うへぇ…。どうだ?
ノエル:最悪。
ジュリアン:まじかよ。
ジュリアン:飲みすぎで立ってるのも億劫でさ。やっと解放されたかと思ったら、道で吐いてた。それからやっと家に帰ってさ。
(車は一路BBCへ。ジュリアンとノエル、後部座席で仮眠中。)


 BBC ブレックファスト

(ノエルとジュリアン、BBCのテレビセンターを、スタジオに向かう。)
男性司会:さて、モンティ・パイソン、ザ・グーディーズ、リトル・ブリテン、そしてザ・リーグ・オブ・ジェントルメン。
      シュール・コメディはどんどんカルト化しています。
      そしてザ・マイティ・ブーシュ。第二シリーズが始まろうとしています。
女性司会:そうですね。番組には型破りな動物園の飼育員、ヴィンス・ノワーとハワード・ムーンが登場します。
      ノエル・フィールディングとジュリアン・バラットがスタジオに来てくれました。
(ノエルとジュリアン、テレビ番組のスタジオでテレビ出演。)
女性司会:おはようございます。お二人とも、よく来てくださいました。
ジュリアン:ハイ。
女性司会:
(ブーシュは)カテゴライズし難いと言われていますね。
ノエル:そう。見るしかないですね。
女性司会:オーケイ。少し教えてほしいのですが…ご自分では番組をどうカテゴライズしていますか?
ノエル:摩訶不思議な物ですね。神秘的というか。
ジュリアン:ちょっとした旅も。
ノエル:そう、色んな所に…もう動物園は舞台ではないんです。
女性司会:なるほど。引っ越したんですか?
ノエル:そう。ダルストンの一角に住んでいるんです。
ジュリアン:ゴリラとシャーマンと一緒にね。
男性司会:色々なショーの影響を受けていますよね。いいとこ取りではありませんか?
      「ミスター・ベン」っぽくもありますよね。衣装とか。
ノエル:そう。「ミスター・ベン」、大好き。
ジュリアン:大ファンですよ。
ノエル:そう、俺たち「ミスター・ベン」に出なかったっけ?
ジュリアン:「ザ・ベン」だろ。「ザ・ベンスター」
ノエル:シンドバッドみたいなものなんです。フランク・ザッパとか、沢山のミュージシャンの影響を受けているし。

(廊下でノエルとジュリアン、男性に呼び止められる。)

男性:また番組をやるんだろう。この世で一番面白いショーになるね。
ノエル:どうもありがとう。
男性:うちの娘がiPodに入れてて、もうすっかり夢中だよ。
(ノエルとジュリアンを携帯電話のカメラで撮影)
   
すいませんね、みっともない。テレビカメラまである。やれやれ、いいかな?どうも、ありがとう。

(ジュリアンとノエル、移動のため車へ)
男性司会:一つ聞きたいのだけど、「マイティ・ブーシュ」というのは何です?
ノエル:シャーマンのナブーで出演している男がいるでしょう。あれは俺の弟なんですけど。
    弟が子供の頃、すごいカーリーヘアで。それで、弟の友達がいつも「まるで、マイティ・ブーシュ!(巨大な藪)」
男性司会:ああ、なるほど。それで…
ノエル:面白いなと思って。そんな事を思い出したんです。「マイティ・ブーシュなんてカッコいいじゃん」って。
    それに俺たちは「バラット&フィールディング」なんてのは嫌だったんで。つまんないし。
ジュリアン:そうだな。


 MTV TRL

(MTVの控え室に入るジュリアンとノエル。ジュリアン、窓から人通りの多い外を見る)
ジュリアン:うへぇ。狙撃用ライフルなんて持ってたら、どうしようかな。
(番組ディレクターのオリーが入ってくる。)
オリー:ハロー。
ジュリアン:ハロー。
オリー:どうも、僕はオリー。
ジュリアン:ハイ、ジュリアンです。
オリー:ハイ、ノエル。
ノエル:やぁ、元気?
オリー:元気、元気。手っ取り早く行こう。さて、二人ともぼくらにこうしてほしいって希望があるとうのは分かっているよ。
    でも、両方やるのは無理だ。上演できるだけの場面には限りがある。
ノエル:できるのは一つだけ?
オリー:一つだけ。そう。それで、きみらは自分の曲をやりたがる連中との競争を戦い抜かなけりゃならない。
    ダフト・パンク対エイティーズ・マッチボックス・ビーライン・ディザスター。音楽とか、動物クイズなどあり。
    マイティ・ブーシュ第一シリーズ関係のね。勝った人は、自分の曲を演奏できる。馬鹿みたいだな。
ジュリアン:それなの?どうやる?
オリー:それは質問の流れで。

(楽屋裏で)
司会者:ハイ。
ノエル:ハイ。元気か?
ジュリアン:ハイ。
司会者:やぁ、ジュリアン・バラット。どうも。
ジュリアン:元気?
司会者:来てくれてありがとう。みんな興奮しているよ。
ジュリアン:うれしいね。
司会者:ええと、もう戻るけど、後で会おう。
(ジュリアンが流れているポップスにノリノリ)
ノエル:お前が書いたんだっけ?
ジュリアン:俺の曲だ。
ノエル:
(女性に)ちょっと待って、帽子がまっすぐかどうか、見せてよ。
女性:そうは行かないわよ…
ノエル:ちゃんとなってる?
司会者:ノエル・フィールディングとジュリアン・バラットです!
(ノエルとジュリアン、拍手と歓声の上がるスタジオに出て行く。)
司会者:ハイ、ごきげんいかが?
ジュリアン:どうも、ありがとう。どうだい?
司会者:最高。来てくれて嬉しいよ。
ノエル:こちらこそ。
女性スタッフ:
(カメラにむかって小声で)気をつけて。
司会者:お二人はBBCのヒット番組、ザ・マイティ・ブーシュの出演者。
     さて、最初にまだお馴染みにでない人のために、ザ・マイティ・ブーシュについて説明してくれないかな。
ジュリアン:冒険物語なんだ。
ノエル:うん。つまり…
ジュリアン:サイケデリック・トリップ・ドット・コム。
司会者:ドット・コム?
ジュリアン:そう。新しいジャンルなんだ。
司会者:なるほど。

スタッフ:5,4,3…どうぞ。
ノエル:ハイ、俺たちザ・マイティ・ブーシュ。
ジュリアン:ご覧の番組はTRLでした。

(ノエルとジュリアン、楽屋裏へ引き上げる)
スタッフ:良かったよ、二人とも。
(いすに腰掛けてフォト・セッション。まずはジュリアンから。)
カメラマン:いいね。ありがとう。
(続いてノエル、最後に二人で一緒に)
カメラマン:いいよ。ちょっといいかな、もう少し前に腰掛けて。最高。
(ノエルはポーズを決め、ジュリアンは淡々。カメラマンが笑い出す。)


 BBC ロンドン・ラジオ

サイモン:サイモン・レダーマンです。BBCロンドン、94.9からお送りする、ザ・レイト・ショー。
     お約束したとおり、ノエル・フィールディングとジュリアン・バラットが生出演してくれています。
     二人とも、インタビューをずいぶんこなしてきたって、言ってたね。
     今朝はダーモットとナターシャのブレックファスト・ニュースに出たんでしょう?
ジュリアン:そうだよ。
ノエル:何だっけ、ダーモ?
サイモン:実際…彼、ダーモって呼ばれているんだ。もうザ・マイティ・ブーシュについて説明してきたと思うけど、
     なんと説明を?つまり、あれをどう説明するのか、全然想像つかないんだ。
ノエル:ただ、こう言っただけさ。「とにかく見てよ、ダーモット。ごちゃごちゃ言わずにさ。
    俺に説明させようなんて、インタビューの半分を無駄にしちゃうよ。」彼は気に入ってくれてね。言ってたけど…
ジュリアン:いい事を言ってくれたよ。『ミスター・ベン』みたいだ、って。凄く良くて…
      たしかに俺たちは『ミスター・ベン』がお気に入りだし。
ノエル:それから、シンドバッドみたいなものだって説明したんだ。それで納得してくれたけど。
サイモン:気に入ってもらえた?
ノエル:うん。
サイモン:ナターシャは?彼女はどう思ったかな。
ジュリアン:そうだな…
ノエル:途方にくれてた。すごい綺麗な紫色のジャケットを着ててさ。ぞくぞくする感じで、すごく良かった。
ジュリアン:俺ははじっこでモイラ・スチュアート見たよ。
ノエル:そう、そう!
ジュリアン:座って進行するのを待っていたけど。端っこで寂しそうだったな。
サイモン:彼女はヒロインだね。どうして一人だったのかな。どうしてみんなから離れていたんだ?
ノエル:分かっているよ、人に噛み付くんだ。
サイモン:モイラは素敵だよ。どう見てもニュースキャスターではモイラが一番素敵さ。BBCでダントツだ。
ノエル:分かってるけど、彼女豹変するんだぜ。
サイモン:マニックな創造性と、子供じみた退屈な思考を入れ替えるというのは、難しいことかな。
ジュリアン:そうだな、二つの感じ方が存在するんだ。
      つまり右脳と左脳があって、考えをごちゃ混ぜにするためにそうなっているんだ。
      撮影をするときは演技をするための脳を使うし、編集をしようとすればまた別の脳を使うことになる。
ノエル:ウォージル・ガミッジみたいに、変わった頭を持っているんだ。
ジュリアン:そうだな。
サイモン:じゃぁ、頭を編集モードに入れてくれ。
ノエル:
(ウォージルのまね)『ウォージルおじさんに、お茶を一杯!あたまを編集モードに!』
    なんでこうなるんだ?風邪薬で、ちょっとハイなんだ、ごめんよ。

(廊下を歩くノエル)
ノエル:ウォージル・ガミッジの真似しちゃった。好きなんだよな。


 XFM

司会者:番組へようこそ。怪しい二時間の楽しい番組をお送りします。
    今日のゲストは、ザ・マイティ・ブーシュ。第二シリーズは…

(ラジオ局の控え室に司会者が入ってくる)
ノエル:やぁ。
ジュリアン:元気そうだね。
ノエル:やったね!会えるなんてすごくエキサイティングだ。ワァオ、いいTシャツだね。
司会者:たいしたこと無いよ。(カメラを指差して)DVD用?
ノエル:そうなんだ。
司会者:すごいな。
ノエル:元気にしてる?
司会者:おかげさまで。番組にきてくれてありがとう。
ノエル:もう三週目?
司会者:うまくいってるよ。
ノエル:へえ。
司会者:ヒート誌がよく書いてくれてる。
ノエル:そうなんだ。
司会者:あそこ以外は、だれも書いてくれないけど。
ノエル:そんな馬鹿な。
司会者:大丈夫だよ。
ノエル:ザ・ホワイト・ローズ・ムーブメントと会ったことある?
司会者:あるよ。ファンなの?
ノエル:俺らの友達なんだ。
司会者:へえ!話を聞いたりしてるよ。興味があれば、編集版か何かほしい?
ノエル:ぜひ。

司会者:レディーズ&ジェントルメン、ザ・マイティ・ブーシュのお二人です。今日は。
ジュリアン:ハイ、サイモン。
司会者:どうだい?うまく行ってる?
ジュリアン:絶好調だよ、サイモン。
司会者:良かった。最後にスタジオに来てくれたとき、ジミー・カーのインタビューを受けたって、言ってたね。
     「ジミー・カー・クラッシュ」って言われいるけど。
ジュリアン:うん。
ノエル:はははは!
ジュリアン:そうなんだ、一晩かかったよ。もう、何を言えば良いのやら分からなくなるくらいまで。
ノエル:もうコミュニケーションをとる力も残ってなかった。
司会者:どうやって二人が出会ったか、教えてくれるかな?想像つかないんだけど。どんな経緯で?
ジュリアン:最初に会った後、同じところでギグをやっていたんだ。俺はスタンド・アップをやっていて、
       俺の前の順番に一人居たんだけど、そいつができなくなってしまった。そこにノエルが居たので、
       「何かやってみないか?」と言ったら、ノエルがやることになって、なんだか部屋をメチャメチャにしちゃって…
       「うわぁ、すげえ」と思ったね。俺がフォローしなくちゃならなくなったけど、もう悪夢さ。でも、それで良かった。
ノエル:だろ。
ジュリアン:そこから始まったわけだ。俺たち、一緒に何かできないかと考えて…ええと、7年前?
ノエル:60年代だろ。
ジュリアン:7年かな。
司会者:新しいシリーズのあらすじを教えてくれるかな。
ジュリアン:そうだな。
ノエル:俺たち、無人島に流されちゃうんだ。
ジュリアン:そう。
司会者:どうして?
ジュリアン:ココナッツで友達を作ったりするんだ。その、名声や成功を求めて旅立つんだけど、船が座礁して…
ノエル:途中で。
ジュリアン:旅の途上で。それで…
司会者:話は実体験に基づいているのかな、つまり…
ジュリアン:いや別に。ショーが何かを基にしているわけではないよ。
ノエル:その逆だな。無人島にいければハッピーに暮らせるだろうさ。立ち往生したら、自分で自分のテレビ番組を作るんだ。
    でも、そうは行かないよね。
司会者:オーケイ。楽しかったよ。どうもありがとう、ザ・マイティ・ブーシュのお二人でした。
     拍手は自前でどうぞ。
(パチパチパチパチ…)どうもありがとう。


 サッカー AM

ジュリアン:俺はショービズ界では指折りのスポーティ・マンだな。
ノエル:見ろよ、自分の運動靴持って来たぞ。
スタッフ:プロ仕様じゃん。
ノエル:ゲームをやることになったら、自分の靴を使う。
(マイケルとデイヴも合流して、スタジオへ)
ジュリアン:準備いいか?何か持ってきたか?
マイケル:何やるの?
デイヴ:一人芝居やってたじゃん。
ジュリアン:スタンドアップをやって、それから…
ノエル:マイクにはそれじゃ不足だろ。パントマイムが良いんじゃない。

(控え室。なぜか狭い範囲に固まって座るデイヴ,マイケル,ノエル,ジュリアン)
ノエル:プレゼントもってきてくれたの?
スタッフ:そう。来てくれてありがとう。
ノエル:このラッピング、いいね。
ディレクター:
(段取りを説明)二人が入ってきます。『ぼくらのお気に入りゲストです。』
        最初に、ノエルとジュリアンに入ってもらって。それから、他の人は最後に。
        『最後のゲストは、ここ数年で一番のコメディのライターであり、出演者でもあります。
        ザ・マイティ・ブーシュから、ノエル・フィールディングと、ジュリアン・バラットです。』
        それで、入ってもらって、映像を見せる。ゴスの回を少し。ゴス・ジュースのところ。

(合間に外に出る)
ノエル:あまりふざけすぎないようにしないとな。インタビューなんだから。ジョークばかりやっていると、駄目になる。
    いい台詞なってのは、実際には底々面白いか、最低か、ってところさ。

(スタジオ裏で、出番を待つノエルとジュリアン)
司会者:オーケイ。最後のゲストは、ここ数年で一番のコメディのライターであり、出演者でもあります。
     ザ・マイティ・ブーシュから、ノエル・フィールディングと、ジュリアン・バラットです。
(ノエルとジュリアン、スタジオへ)
男性司会者:ハイ、ようこそ。
ジュリアン&ノエル:ハイ、どうも。
男性司会者:挨拶をしている間に、番組の一部をご覧戴きましょう。
(「ナナゲドン」の一場面を流す
男性司会者:クリスがいなくなったね。クリス・ユーバンクが消えたぞ。
女性司会:クリス・ユーバンク(元ボクシング世界チャンピオン)。
ノエル:俺たちにびびったんじゃない?
男性司会:きみを見たとたんにその…
ノエル:俺たちのテクニックを見せてやるのにな。クレーンみたいな構えだぜ。でも一目散に逃げちゃった。
女性司会:あなたに、容赦なく撃ちかかってこれるかしら?
ノエル:無理だね。
女性司会:さて、今日はサッカーコーナーと、カーディフ・クロスバー・チャレンジにご一緒してね。
      それから、番組の最後にはまた新しいゲームが…
(スタジオにクリス・ユーバンクが駆け込んできて、ノエルに殴りかかり、すぐに居なくなる。)
観客:ユーバンク!ユーバンク!ユーバンク!
(司会者、出演者みんな大爆笑)
ジュリアン:最悪!
観客:本気じゃなかったぞ!
男性司会:
(ノエルに)ティッシュか何か要る?
ノエル:実はちびった!来るのに気づいたときはもう遅かった!前髪が邪魔でさ。
男性司会:そうでなければ、返り討ちにあわせてやったんだろう?
女性司会:ああ、もう…
ノエル:でも、でも、カメラは撮ってなかっただろうけど、彼が迫ってきた時、ちょっとツネってやったぜ。
女性司会:番組への招待を申し出た時、お友達二人も一緒で良いかとお尋ねでしたけど、
      素敵だわ、スタジオに来てくれてます。
(女性司会者がモニターを見ると、ボロとナブーの映像が映っている)
ジュリアン:これは写真だよ。
(スタジオ内に、マイケルとデイヴがナブーとボロの衣装で居るのが映し出される)
ノエル:実は、ボロはウエスト・ハムのファンなんだ。
(ボロ、ウエスト・ハムの旗を振る。観客はウエスト・ハムの愛称「アイロンズ」を連呼)
ノエル:ナブーはゾウさんポロをやるんだ。サッカーには興味なくて。
女性司会:でも…みなさん、外でやる新しいゲームに挑戦してくれますよね。
(屋外でのボール蹴りゲーム。ジュリアン,ノエル,デイヴ,マイケルが挑戦するも、結局一番美味しかったのはマイケル)


 ボーダーズ・サイン会

スタッフ:ちょっと思ったんだけど。一応お店の中を通って行けるけど、もう凄い人数のひとがおしかけていて。
     まずどうしようか。外に出て脇から入って、オフィスを抜けていくか…
ノエル:うん。
ジュリアン:それが良いんじゃない?

(書店内を移動)
ジュリアン:こうやって裏道を行くのって、いいよね。バンドのメンバーみたいじゃないか。
カメラマン:そうだな。
ジュリアン:こっそり入り込むみたいで。

(オフィスで待機中)
スタッフ:写真は許可する?
ジュリアン:構わないよ。
スタッフ:すごく大勢で中々進まななくなったら、いったん止めて、それから写真を撮ってもらって、順次退場してもらうから。
     かなりそうなるな。人の列がべらぼうな事になってる。
ジュリアン:そう。
スタッフ:だから、皆がどのくらい、上手くサインをこなせるか分からないし、すぐに…
他のスタッフ:どのくらいかかるかな?
スタッフ:普通400人くらい居れば、1時間くらいでこなせるけど。
(ノエルはイラスト描き。ボロの衣装のデイヴと、ジュリアンが話しながらオフィスで待っている。)
スタッフ:皆さん、準備は良い?そろそろ始めます。このフロアは一度閉めます。とにかく大変な事になりそうだ。
スタッフ:どうやって出ますか?皆さんを紹介するので、歩いて出てきてもらえますか?
デイヴ:それとも運んでもらえるの?
スタッフ:ええ、やってみますが。
デイヴ:俺、持ち上げてもらわないと。
マイケル:スケートボードとかある?
スタッフ:ありません。みなさん、私について歩いてきてください。ご紹介したら出て行ってもらって、始まりです。
ジュリアン:紹介されたら、歩いて出て行く。それで良い?
スタッフ:オーケイ。

(サイン会場へ移動)
女性スタッフ:ついてきてください。
ジュリアン:了解。
女性スタッフ:頑張って。
ジュリアン:ありがとう。
女性スタッフ:テーブルの横に居ますから。
ジュリアン:ありがとう、助かります。

スタッフ:ボーダーズにザ・マイティ・ブーシュのみなさんが来てくれました。
(詰め掛けたお客さんが歓声と拍手。ジュリアンとノエル、マイケルとデイヴが席につく。)
ジュリアン:ボロ、字は書けるの?

(四人の前に、次々とファンがサインをもらいに来る)
お母さん:この子、家の息子でブーシュの大ファンなんです。
ノエル:そうなんだ。
お母さん:最年少のファンですよ。
ノエル:ありがとう。
お母さん:これ、幾らですか?
ジュリアン:12ペンス。どうも、ありがとう。

ノエル:なに?100回はサインしてるぞ。

ノエル:これにサインしてほしいの?
お客さん:できれば、この袖のところに。
(ノエル、ジャケットを受け取る。)
ノエル:できるよ。
お客さん:ありがとう。

ジュリアン:
(プレゼントを受け取って)ああ、プレゼントをありがとうございます。
(会場は人、人、人!)
スタッフ:他にCDある?
お客さん:あんらたが一番のキャラだよ!みんな天才!
ジュリアン:ありがとう。
お客さん:この1000年で最高のコメディ番組だ。

男性客:音楽とか、最高!5年かそこらだろうけど。
女性客:後ろにサインしてもらえますか。
男性客:俺、アンドリュー。
女性客:写真とっても良いですか?
男性客:ちがった、女房のためにサインしてください。俺、アランです。

女性客:みなさんにプレゼントをもって来ましたよ。バナナと…あなたにはお菓子。
ノエル:わぁお、ありがとう。
女性客:それから、ルービック・キューブ。
ジュリアン:ああ、いいね。ありがとう。
女性客:それから、スキン・ローション。
(マイケルに)お肌がきれいだから。綺麗よね、お肌を大事に。
ジュリアン:俺もローションが要るな。

男性客:ばっちし!いいぞ、最高!

(金髪の男の子登場)
ジュリアン:やぁ、いらっしゃい。お名前は?
男の子:チャーリー。
ジュリアン:ハイ、チャーリー。
ノエル:これ、きみの?
ジュリアン:何しようか?

男性客:ありがとうございました。
(カメラでワンショット)

(スタッフ、ノエルとジュリアンに報告)

スタッフ:あと、200人は居るよ。
ジュリアン:本当?
スタッフ:少なくとも200人。

(ノエル、客から携帯電話を渡される)
ノエル:ハロー。誰だって?

(女性客がデイヴとハグ)
女性客:頭なしのボロも素敵ね。
デイヴ:ありがとう。

ノエル:
(相変わらず電話中)エド、そっか。元気?ヴィンスだよ。番組から出てきたんだ。どうした?落ち着けよ。
    どこに居るんだ?ここに来いよ。

女性客:
(鞄からスカーフを取り出しながら)スカーフを編んだの。
ノエル:わぁお、すごいじゃん。
女性客:思ったより長くできなかったんだけど、編むの早くなくて…
ノエル:素晴らしいよ。
女性客:ハロー。私はリサ。
男性客:本当に楽しませてもらっているよ。

ノエル:列の最後が見えてきたぞ。

(書店を埋めるファンたちの姿をバックに、インタビューの音声)
インタビュアー:ジョンからの質問。『テレビの立役者たちに、シュールなユーモアを受け入れさせるのは難しいのでは?』
ノエル:テレビのなんだって?立役者?
インタビュアー:そう。
ノエル:どうもよく分からないな。
ジュリアン:テレビの立役者だってさ。
ノエル:テレビの立役者になんて会ったことないよ。
インタビュアー:ない?
ノエル:ないよ。
インタビュアー:そこらへんで一人や二人、会えると思うけど。
ノエル:どういう顔してるんだ?そいつら、何者?
ジュリアン:スタジオを出たり入ったりしてる、ちっこい連中さ。モグラだろ。
ノエル:ああ、なるほどね。


(終)
 
→ アヤシゲ翻訳トップへもどる  → サイト トップへ  → フレームが表示されない場合は、こちらのサイト入り口へ