2014年 9月 トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ・ライブ ニューヨーク ツアーレポート
 

Part 3 ミュージアム


フリック・コレクション Frick Collection

 

 アッパー・イースト・サイド,70丁目。セントラル・パークに面した一角にあるのが、フリック・コレクション。ヘンリー・クレイ・フリックの個人宅をギャラリーとし、そのコレクションを展示しているミュージアム。
 なんといっても目玉は、フェルメールのコレクション。今のところ37枚しか確認されていないフェルメールのうち、3枚がここにある。ほかにもレンブラントやエル・グレコ、ティツィアーノなど充実したコレクションで、絵画好きには見逃せない。
 入場料は20ドル。マンハッタンの喧噪が届かない、静かで落ち着いた邸宅の中でゆっくり名画の数々を堪能。やはりフェルメールに見応えがある。特に、「兵士と笑う娘」,「中断されたレッスン」の小さな2作品が良い。前者は非常に微細なところまで書き込まれており、いかにもフェルメールという醍醐味を感じさせる。もう一枚、大きな「婦人と召使い」はやや大雑把な印象か。それから、レンブラントの数枚が良かった。
 このミュージアム、とても良いが欠点は食事ができないこと。せっかくなのでゆっくり見たいので、食事が出来ると良いのだが。写真撮影は中庭を除いて禁止。ミュージアム・ショップは特にこれといったものは無い。

 メトロポリタン・ミュージアム

 

 ニューヨークに行ったら必ず訪れるのがここ。入場料25ドルに、音声ガイドは7ドル。まずはエジプト関連から見て回ったのだが、目玉のデンドゥール神殿が閉鎖中だった。
 ここにもフェルメールがあり、今回は所蔵の5作品すべてが展示されていた。つまり、ニューヨークのこの地域は、フリック・コレクションと合わせて、8点のフェルメールが存在する「フェルメール密集地」ということになる。
 「眠る女」と「信仰のアレゴリー」は今回はじめて見た。しかし、他の作品ほどの説得力はなく、やはり「水差しを持つ女」が一番良い。
 ガイドブックにあった、「目玉の20点」を中心に上手く回って見たいものは見たが、今回日本ギャラリーがほとんど閉鎖中で、お目当ての尾形光琳の「八つ橋図」は見られなかった。

 

 ミュージアムショップではいつもテンションが上がる。文房具などは以前ほどのバラエティがなく、ちょっと残念。それでもマグネットやトートバッグなど、色々買いものをした。
 屋上ガーデンが新設されたとのことだが、狭く、あまり高さもないので期待はずれな感じ。食事は日当たりの良いペトリ―・コート・カフェで、サラダとパンをいただいた。

 ニューヨーク近代美術館(MoMA)

 

 ニューヨーク4回目にして、初めて訪れたMoMA。入場料25ドルを払おうとしたら、受付のお姉さんが「学生証はある?」と訊いてくる。「学生じゃないから持っていない」と言うと、「学生でいいですよ」「学生じゃないってば」「学生でいいですよ」…しばらく考えてやっと分かった。…さすがに最近はそれほど若くは見られなかったが…有り難く、学生料金14ドルで入場した。
 私は現代アートにはあまり興味がないので、有名な作品だけ一生懸命見ることにする。上の階から順に見に行くと、より古いものから見ることになる。
 やはりゴッホの「星月夜」は存在感がある。ほかに、ピカソやアンリ・ルソーなどお馴染みの絵が並ぶ。そしてアンディ・ウォホールのキャンベル缶や、マリリン・モンロー。モンドリアンの作品も印象深い。
 そのうち、真っ黒なパネルとか、ひん曲がった針金とか、私の理解を超える物が並びだすと、そっと通り抜ける。
 ここのミュージアム・ショップはいわゆる「ミュージアムグッズ」に重きを置いていないので、何も買っていない。


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