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 2012年 6月 トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ ライブ観戦 & ロンドン ツアーレポート
 

Part 5. いかにして旅をしたのか



 
交通機関

British Airway
 ヒースロー空港の第5ターミナルを単独で使っているので、入国審査も悪評ほどには時間もかからなかった。着陸から、1時間強で空港から出られたのだから、良い方だろう。
 機内エンターテイメントでは、[Sherlock] シリーズ2のふたつのエピソード,[CSI], [Johnny English], [Tow men and a half], [Sharlock Holmes: A game of Shadow] などを鑑賞。

地下鉄(Undergrond, Tube)
 プリペイドのタッチ式カード,Oysterを使用。これと言ってひどい目には遭わなかった。東京の地下鉄に慣れていれば、複雑さもさほどではない。ただし、車両は狭い。ロンドンへ行く前に、Tubeオタクの小説「トンネル・ヴィジョン Tunnel Vsion (Keith Lowe)」を読むことをお勧めする。2001年の小説なのでやや情報が古いが、良い予習になる。
 Charing Cross駅ホームのディスプレイが良かった。National Portrait Gallery の広告で、「火薬陰謀事件 Gunpowder Plot 1605年」の首謀者たちの肖像や、エドワード三世からヘンリー七世までの歴世国王の肖像がならんでいた。
 舞台作品の広告も多く、目を引いたのが、ちょうど Shakespeare's Globe (復元グローブ座)で上演中の「ヘンリー五世」。オリンピックなど、国を挙げての盛り上がりには欠かせない戯曲なのだろう。ちなみに、復元グローブ座のこけら落としもこの作品だった。主演の Jamie Parker は、2010年「ヘンリー四世 Part1, 2」で、プリンス・ハルを担当し、引き続きこの人物を演じているそうだ。

 


British Rail
 ロンドンから他都市への地上鉄道。日本で言うとJRあたりを想像すると良い。二日目に、ロンドン(パディントン)から、オックスフォード,ヘンリー・オン・テムズへ行くのに利用。チケットは事前にネットで予約し、駅の自動販売機に購入に使用したクレジットカードを挿入して受け取ることもできる。
 パディントン駅では、有名なクマの銅像を撮影。なんだか凄く可愛くない。アガサ・クリスティの小説にも登場する時計もあった。
 オックスフォードへの電車はかなり混んでいて、途中までは立っていた。オックスフォードまでは1時間ほど。オックスフォードからヘンリー・オン・テムズへ行こうとしたところ、車両故障ということで大幅な遅延が発生。おかげで予定していた電車には乗れず、レディング(Reading),トゥワイフォード(Twyford), ヘンリー・オン・テムズ(Henley on Thames)への乗り継ぎはいちいち駅員さんに確認するはめとなった。英国の鉄道は遅れると覚悟した方が良さそう。

 

 ロンドン市内はもっぱら徒歩と鉄道に終始していたので、有名なブラック・キャブや、バスは使用せず。町のそこかしこにレンタ・サイクルが設置してあって、これが便利そうだった。もっとも、私には体格が合わないので使わなかったが。


 ホテル

Citadines Prestige South Kensinton
 コンサート終了時刻が遅いので、ロイヤル・アルバート・ホールの徒歩圏内に設定。最寄駅のPiccadilly Line ,Gloucester Roadからも近い。お店も周辺にあるし、コンサート終了後もGloucester Roadへ向かう人と一緒に歩いたので、問題なし。
 長期滞在者向きのホテルで、小さなキッチンがついていた。あまり外食をしなかったので、食糧を買い込んでホテルで食べるにはとても都合がよかったし、設備も充実していた。ただし、オリンピック間近で、しかも観光のハイ・シーズンである6月ということもあった。かなり高かった。


 ホテルでテレビ三昧

 楽しみにしていたことの一つが、ホテルでゆっくり鑑賞するテレビ番組。BBCやITV, Channel 4 などなど。

ニュース
 ギリシャの再選挙,サッカーのユーロ2012,勢い余って線審を蹴り飛ばしたテニス選手ナルバンディアン,コメディアンのジミー・カー脱税スキャンダル,ロイヤルアスコットと帽子,バス運転手のストライキなどが報道されていた。

映画
 ”My Sister's Keeper” や、”The Hours” など。古い名作ドラマの再放送では、”Blackheath Posoning” や、”Frost”, “Father Ted”。

ドキュメンタリー
 BBCがやたらと放送するネイチャー系が圧巻。スーパーサイズなど肥満を誘発する食生活に関するドキュメンタリーや、1950年代の暮らしを実践,再現などして文化の変遷を追う番組なども面白かった。

コメディバラエティ
 残念ながら「シットコム」は見られなかったが、スティーヴン・フライの "QI"(最近、日本に関する話題で問題になった)、"Mock the Week"などが面白かった。せいぜい30分くらいのプログラムで、ダラダラした展開は皆無。こいう番組は日本では見られないので、うらやましい。
 トークショーでラッセル・ブランドを見たりもしたが、一番ヒットしたのが、”The Hairy Bikers' Food Tour of Britain”。バイクに乗ったワイルドなおっさん二人(サイ&デイヴィド)が、津々浦々の家庭料理を味わったり、自ら披露したりするお料理バラエティ。やたらとハイテンションなのだが、いかんせん食べ物がまずそう。荒野で大雨に降られながら意地でも料理をしたり、何かというと最後に大量の生クリームをかけたりと、バカバカしい中にも笑える作品でかなり面白かった。


 食事

 食事がまずい事で有名な英国だが、ガイドによると「今はそんなことはない!美味しいお店はたくさんある!」…とのこと。しかし、どうだろうか。やはり「美味しくない」だった。そもそも、日本が美食すぎるのだ。美味しい物が食べたければ、日本を出なければ良い。

 紅茶は文句なしに美味しいのだが、スーパーで買う食材が、どれも今ひとつ。特に野菜に納得がいかない。大衆的なパンやソーセージ、ベーコンなどもイマイチ。フルーツはましな方で、中でもバナナは美味しかった。なんでも、英国人は大のバナナ好きとのこと。ここは意見が合う。

 一度はロンドンのティールームでアフタヌーンティーをしよう!…と思って、某所でいただいたのだが…もちろん、お茶と、スコーン、クロテッド・クリームは美味しい。しかし、いかんせんサンドイッチとケーキが美味しくない。とくに「キュウリのサンドイッチ」が絶望的なほど美味しくなかった。オスカー・ワイルドの戯曲で 「キューカンバーのサンドイッチ」にやたらとこだわっていたので、何かすごく美味しい物かと思ったら…。しかし、静かな雰囲気で、それなりに堪能はした。
 次にロンドンに行くときは、評判の高いところを、事前に予約して楽しむことにしよう。

 


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