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 2010年 8月 トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ ライブ観戦 & NY ツアーレポート
 
Part 3. Transfer & Hotel 交通手段と宿泊



飛行機
 前回から引き続き、コンティネンタル航空を利用。
 飛行機はすべて時間通りの運行。機内エンターテインメントが2年前よりも充実し、使いやすくなっている。私は乗り物の中で2時間程度しか眠れないので、やたらと映画を見た。

「俺たちフィギュアスケーター」
 日本でも話題になった、フィギュアスケート、男子ぺアのコメディ。私はずいぶん前に一度見ているのだが、もう一度見ても面白かった。主演は、ウィル・フェレルとジョン・ヘダー

「ゲット・スマート」
 テレビドラマ、「それ行けスマート」のリメイク版映画。スパイ・コメディ作品としては良くできているのではないだろうか。ギャグのレベルはかなりぬるいが、手軽な娯楽としては良い。主演はスティーヴ・カレル。アン・ハサウェイとドウェイン・"ザ・ロック"・ジョンソンが共演している。

「リトル・ミス・サンシャイン」
 同じ監督の「サンシャイン・クリーニング」が良い映画だったので、見たいと思っていた作品。評判も良いとあって、かなりハイレベルな映画だった。タイトルシーンを見ただけで泣けてしまう。思春期まっただ中のお兄ちゃんが良いキャラ。プルースト研究の第一人者で、自殺に失敗したゲイのおじさんは、俳優が「ゲット・スマート」のマックス・スマートと同じ人(スティーヴ・カレル)だったので、びっくりした。演技力ってすごい。

「コップ・アウト」
 日本ではこれから公開,ブルース・ウィリスの刑事アクション。相棒が連発する「刑事モノ」ネタが面白い。「ジョン・マクレーンだ!」「それは知らない。」それ以外は、ただのおバカな刑事アクション。時間つぶしには良い。

「ゲーム・プラン」
 「ゲット・スマート」ではエージェント役だった、ザ・ロック主演。アメフトの花形選手が、突然同居することになった娘との交流を通じて、本当の幸せを手に入れる・・・というありきたりな映画だが、時間つぶしにはあり。
 主人公がエルヴィスのファンだったり、良いシーンでELOの "Mr. Blue Sky" が流れるなど、音楽的には面白かった。

 到着した空港はJFKではなく、ニュージャージー州ニューアーク・リバティ・インターナショナル・エアポート。マンハッタンへの距離はJFKと大差がない。エア・トレインとNJトランジットを使ってのマンハッタンへの移動もスムーズに推移した。

ホテル
 前回も利用した、アフィニア・マンハッタン(7th ave. 31st st.)。ニューヨーク・ペン・ステーションの辻向かいなので、移動が便利。部屋も広々していて、簡単なキッチンがついている(あまり道具はないが)。

地下鉄
 毎度お世話になるニューヨークの地下鉄。相変わらず暑い、うるさい、揺れる。でも便利。

恐怖の中国系都市間長距離バス
 2日目、私は単身デラウェア州ウィルミントン在住の友人を訪ねた。おみやげの森永チルミルと、ユーハイムのバウムクーヘン、アンパンマン(3冊)を抱えて。
 問題になるのが、移動手段。鉄道(アムトラック)を使いたいのだが、いかんせんこいつは時間に正確さがなく、しかも高く(時間帯によっては、片道70ドルもする!)、その割に時間もかかる。新幹線というのは、なんて便利で正確で安全で快適なんだ!
 そこで、中国系の会社が運行している都市間長距離バスを利用する。往復で30ドル。時間はアムトラックより30分余計にかかる程度。1〜2時間に1本、チャイナタウンと、31丁目のメイシーズ前から出発する。
 ここまで聞くと便利この上ないのだが・・・これがすさまじい恐怖のシロモノなのである。

 乗客層の所得はあまり高そうではない。それは問題ではない。しかし、出発前にペルー人一家と、中国人スタッフが、料金をめぐって大喧嘩を始める。
 喧嘩が収まり、やっと出発。私は何の偶然か、一番前の席に陣取ったので、運転手が丸見えだった。この中国人男性運転手、出発するや否や、運転しながら携帯をいじる。ネットだかメールだか知らないが、とにかく画面を見ながら運転しているのだ。
 画面を見るのをやめたと思ったら、今度は大声で携帯に喋りながら運転し始めた。もちろん中国語。左手で携帯電話を耳に押し当てたまま、右手一本でハンドルを操作している。ギアを変える時も左手は携帯を持ったまま。右手をハンドルから離して、ギアを操作する。
 ウィンカーはハンドルの「左側」についるのだが・・・絶対に左手の携帯は離さない。その代わり右手をハンドルから離し、ハンドルの向こう側のウインカーを操作する!しかも時速80マイル(時速120キロ以上)でぶっ飛ばしながら!

 
わぁ〜!やめろ、ハートブレイカーズを見る前に死にたくない!おろしてくれ!

 バスがウィルミントンに到着してもこの運転手、携帯でわぁわぁ喋り続ける。

 ・・・帰りは怖いので、前の座席には座らず、後ろに行った。遅れることを想定しなかったが、マンハッタン到着が1時間遅れた。
 今後、このバスを利用するかどうか・・・しないと思う。安全は金を払ってでも買うべきだろう。


コンサート会場(Meadowlands Sports complex, IZOD Center)への道のり /
          NJトランジット〜シャトルバス


 ニュージャージー州イースト・ラザフォードのアイゾッド・センターへ公共交通機関で行くには、主に二つの方法がある。
 一つは、イベントにもよるが、ポート・オーソリティー・バス・センター(8th ave. / 42 st. タイムズ・スクェアの西側)から出る、会場までの直行シャトルバス。
 もう一つは、ペン・ステーションからNJトランジットでひと駅、シーカサス・ジャンクションへ。そこからアイゾッド・センターへのシャトルバスに乗り換えるという経路。

 前者,マンハッタンからの直行は確かに便利なのだが、どうもポート・オーソリティー・バス・ターミナルという拠点が気に入らない。どのガイドブックにも、「深夜などは特に治安に注意」と書いてある。一緒にTP&HBを見に行く人が大勢居るのだから大丈夫なはずだが、その一方でそうでない利用者も居るはずだ。それに、どうしても帰りが12時を回り、当方は女の子連れである。このバスターミナルからホテルまでも、少し距離があるし、そもそも、恐怖の都市間長距離バスの印象が残っていて、ぞっとしない。結局回避することにした。
 男性と一緒だったり、ターミナルから徒歩でも近い距離にホテルがある場合は、選択しても良いだろう。

 そのような訳で、ホテルの目の前,ペン・ステーションからNJトランジットと、シャトルバス利用に決定。この方法については、こちらに実に親切な解説があり、大いに助けとなった。これからMeadowland Sports complexに出かける方は、参考にして欲しい。
 ペン・ステーションで往復乗車券を買って乗車。いつも思うのだがこの駅、ホームなど特に、もう少し明るく気持ちの良い空間にできないものだろうか。
 ともあれ、シーカサス・ジャンクションは新しい施設なので、きれいで表示も見やすい。バス乗り場へも迷わずに到着。そして "IZOD CENTER" という表示のあるバスをすぐに発見する。それを見ただけで、気持ちが高まる。
 アイゾッド・センターに着いて、帰りのバスの発車場所を確認すると、到着と同じところとのこと。周囲は殺風景なので、建物のどのゲートの近くだったか、方向など、会場に入る前によく確認した方が良い。

 コンサート終了後、発車場所に行ってみると、たくさんのシーカサス・ジャンクション行きのバスが待っていた。
 このNJトランジット+シャトルバスの欠点は、NJトランジットが時間通りに動くとは限らず(むしろスケジュールが狂っている方が多い)、コンサート終了後、鉄道との接続が悪くなると、マンハッタンへの帰りがかなり遅くなりかねないという点だ。
 しかし、今回の場合は運が良かった。23時9分シーカサス・ジャンクション発,ニューヨーク・ペンステーション行きの電車が、「45分遅れ」という凄い表示。どうしてこうなるのか良くわからないが、とにかく私たちは、まだまだ盛り上がっている、同じライブ帰りの人々とともに、10分程度待っただけで、乗車できた。
 ペン・ステーションに戻ったのが11時40分くらい。さすがに人が少なくなっているが、怖い感じはしない。ただし、昼間は目に付かなかったホームレスなども居るので、油断せずにまっすぐ7番街へ出て、ホテルへ。万事無事の帰還となった。

 何事もそうだが、行動計画を確認し、万事油断せずに、周りの様子をよく観察しながらであれば、アイゾッド・センターへマンハッタンから行って帰るのは可能と見た。
 マディソン・スクエア・ガーデンも便利だが、前回ニューアークのプルデンシャル・センターと、今回のアイゾッド・センターは、双方ともにマンハッタン範囲内として楽しむことが可能な会場である。


→ Part 4. Sight Seeing 観光 & NY紀行蛇足
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