4.筋肉を理解する
主要な筋肉だけを覚えてよけいな筋肉はできるだけ簡略化しよう
自分の腕を見てみよう、足を見てみよう。どうですか、目に見えてそんなに盛り上がってはいませんよね。1.2.の図は筋肉をわかりやすくするためにわざとマッチョの絵にしてあるます。多くの方は図3.の絵に近い身体付きをしていると思います。一般の方で大きな起伏があるとすれば胸と肩のあたりぐらいです。やたらと筋肉を意識しすぎるとデッサンに狂いが生じます。人間はすべてが曲線でできていますが、直線でとらえた方が画面がしまり上手く見えますよ。人物を箱や線でとらえる描き方です。
全身の筋肉について
一般の方の身体。
筋肉に特別に負荷を加えてを前進を発達させた身体。
挿し絵描き直し 2007.4.8
筋肉を描く時、タイルを貼るような感じで薄く重ねる。
左の絵はトライアスロンの選手を基にして描いた男性の図で、全身を筋肉でデッサンしたものです。スポーツ選手であるのにあまり筋肉が盛り上がってないのがわかります。腕などはほぼ棒のようです。筋肉の激しい起伏はあまり意識しないで骨に皮を筒状に巻いて行く感覚で取り組みましょう。膨らみを強く意識するべきところは肩の三角筋と胸の大胸筋と足の大腿四頭筋とふくらはぎだけです。後の部分はハートに簡略化した胸部と骨盤に皮をかぶせる感じでタイルをはっていくように実践しましょう。腕部もわずかな膨らみに押さえて、できるだけ実物に近い人物を描いていこう。

筋肉はやたら盛り上げて描かないでタイルを這っていくように描きましょう。薄いわずかな盛り上がりだけを意識して筋肉というタイルを張り付けてみよう。
それじゃあ鉛筆持って右のホネホネ人形をデッサンしてみよう。何等身とかなんてまったく無視して楽しく描き上げよう。

筋肉の盛り上げを意識するところだけに膨らみをもたせて後は直線でさっさっと描き上げよう。腹筋は右図のように開いているところに当てはめる感じで描き込もう。
肩と足と胸部以外はわずかな膨らみを直線で表現して画面を締める。そして完成です。いろいろ身体の向きを変えて骨に筋肉を張り付けて自分で試してみよう。あたらしい発見がきっとみつかるよ。
挿し絵描き直し2007.4.10

いろいろなポーズに挑戦しよう。見ているだけじゃダメだよ。紙に描こうね。

下や左の絵は描き直し前の2002年の頃の挿し絵です。書き直し前の方がわかりやすく思う方もいらっしゃると思いますので削除しないで提示しておきますね。