5 技法を組み合わせて顔を描こう - その1

顔の場合も状況にあわせて臨機応変に方法を変えていこう。
完成した絵に辿り着くプロセスを頭の中にイメージしながら描いていこう。気持ち悪い骸骨はいつも描かなくてもいいよ。ただ意識しながら描いて欲しいんだ。
さあ、えんぴつ持って顔を描いてみよう。普通に横を向いているだけの顔だけど立体箱十字の縦の柱はしっかりとろうね。頬は以前に説明した方法と重ねあわして自分の描き易い方法を選ぼう。すべてが臨機応変だよ。杓子定規になっちゃだめだよ。
半円を描いて顔の中心線を決め顎の位置をしっかりとる。 それぞれのパーツを描き込みマネキン顔を完成させる。 描き方は個人によって違うものだから描き方AとBで好きな方法を選んで仕上げよう。両方組み合わせるのも素敵なアイデアだよね。

どんな顔を描く時も「頭部」のコーナーのマネキン顔が基盤となっているでしょ。上図の1.2.の段階でしっかり顔のデッサンができるようにしておいたらとても便利だよ。基盤がしっかりしているとそうそうデッサンの狂いはおこらないからね。

角度のついた顔は立体箱十字が非常に有効です。左の図をいつも意識して顔を描いていくようにしよう。
正面の顔を描こう。
正面の顔は左右対称に描くという事に注意してデッサンしようね。
正面顔は単純な図形を利用して描いた方が綺麗に描けるよ。「頭部」のコーナーの最初のページを参考にして、そこに十字を当てはめて頬や細かい部分を描き込んでいこう。

縦横に補助線を入れ頭部、頬、顎の線を左右対称に整えよう。額に四角を貼付けてあるでしょ。その四角を利用したら頭のラインをとても綺麗に描けるよ。別に四角じゃなくてもいいよ。自分にあってデッサンの狂いを少なくするモノならなんでも利用しようね。
おおまかに頭部の半円を描いて縦横に基本線を引き顔をつくる。

描かなくてもいいから十字を常に紙の上に意識しよう。
左右対称に綺麗にデッサンできたら立体十字を紙の上に意識しよう。
イメージしたら頬骨をデッサンして顔の輪郭をしっかりさせようね。目鼻口も丁寧にデッサンする。
目鼻口を正面から描くととても難しいよね。そうゆうときは直線でさっさっと描いてみてだいたいの辺りをとってからはじめて曲線で仕上げるやり方をとろう。そうしたら左右のデッサンのぶれが少なくなるよ。

顔を立体的に見せる影を効果的に入れて行く。
正面の顔は最初の輪郭線でどれだけしっかりデッサンできているかが最後まで大きく響いてくるんだ。だから補助線や基本線をこれでもかってくらいに書き込みデッサンの誤差を少なくするようにする必要があるよ。何も恥ずかしいことなんてないよ、補助線は後で消しゴムで消して大切な線だけ残して綺麗にしたらいいんだから。あれ、ちょっとおかしいなぁって感じたらもう一度確認してみようね。

完成。
初心者の皆さんへ、
目等の細かい部分を描く時曲線は最後に使う習慣をつけよう。例えば目をみると曲線が複雑に交わるような形をしていてそれをそのまま描き出すのは非常に困難なんだ。だからあえてその目の曲線を直線でとらえて描くように習慣づけようね。先に直線でカッチリ描いてあたりを採る。あたりをとってから始めて曲線を使うんだ。骨組みをしっかりとってからデッサン、こうすればより正確に描くことができるんだよ。