出会系サイトで知合った女性から交際後、恐喝された

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2015.6.7mf
恐喝
次のような、出会い系サイトの危険性についての報告がありました。

報告
多くの有益な情報をWEBで提供してくださってありがとうございます。先生の情報によって、かなり精神的に助けられました。 仮名で報告します

私は携帯電話の出会い系サイトで知り合った女性と交際したわけではないのですが、1ヶ月の間に4回ほど肉体関係を持ってしまいました。 4回目には、相手の家(家族と同居)に行き、肉体関係を持ちました。
その翌日、相手の親から電話があり、「娘の部屋から使用済みの避妊具を見つけた。今すぐ来い」と言われました。 私が行くと、父親は、「暴力団に知り合いがいる。今すぐおまえの家に連れて行け」と言い、私の家にきて両親と私に対し、怒鳴り散らして、帰りました。 それから数回、相手の両親や近所の友達、相手本人に会い、私から、「別れたい」旨を伝えました。相手は、「遊びだったのなら、慰謝料を払ってもらう」とのことでした。

その女性は私以外にも携帯電話で知り合ったセックスフレンドがいるようです。しかし、相手の親はそのことを知らないようです。私が、そのことを言うと、相手の親は、さらに、私に対し、怒りを爆発させそうです。私は、そのことを言うことができませんでした。
私の両親は、相手方と縁を切りたいとの一心です。両親は、私に、「慰謝料を払っても、きっぱり別れてきなさい」と言います。

私も真剣に交際する気はないので、きっぱり縁を切りたいです。当サイトの内容から、婚約していたわけでもないので、慰謝料を払う必要はないと理解しています。しかし、家族に、これ以上迷惑をかけたくないので、今夜8時に50万円を持って相手方と和解しに行ってきます。 金額はこれでも足りないというかもしれないのですが、その時はまた出なおすつもりです。

先生の提供してくださった、和解契約書、領収書の例を参考にさせていただきます。 ありがとうございました。

事例として少しでも出会い系サイトの危険性を伝えられたらと思い、メールさせて戴きました。

弁護士のコメント
交際解消後の恐喝は、非常に多いです。性交渉の際、避妊の処置をとらなかったなどの油断があると、「妊娠した(だいたい、虚偽)。慰謝料を払ってくれ。会社に言う。奥さんに言う」などの類の恐喝も多いです。
これは、1つには、その女性が自分に経済的価値(商品価値)があると考えているからです。男性が、嫌になったので別れようとすると、女性は、ただ(無料)乗りされたと感じるのです。
対策として、相手の身元を把握する、メールの保存、電話の会話の録音等をして恐喝の証拠を確保する、お金を支払う際には、きちんと、和解解契約書 を作る、和解金は一括払いにせず、分割払いにする、第三者に立ち会ってもらうなどの手段をとるとよいでしょう。

報告2
私は、2002年7月、出会い系サイトで、(元)彼と出会いました。2002年8月か ら、彼と付き合いました。2004年2月までは、無事に普通に交際しました。今年の2月、私は、故郷(北海道)に帰りました。
東京に戻ってきたら、私は、彼が浮気したことを知りました。
私は、「別れる」と言いましたが、彼は、「どうしても別れたくない」と言うのです。でも、私はやり直す気がないので、「絶対に別れる」と言いました。すると、彼は、「別れるならお前を殺す」と言い出しました。
私は、恐ろしくなり、とりあえず友達でいこうと妥協してしまいました。
その後、私は、東京に一人でいるのが怖くて、まだ学校が始まっていない間に、北海道に帰りました。今週月曜日、東京に戻ったところ、彼は、また、「どうしてもお前と付き合 いたい」と言うのです。私は、もう彼のことを嫌いになり、彼と連絡も取りたくないのです。
すると、彼は、また、「殺す」とか、「学校にいられなくしてやる」とか、「人に頼んで事故で起こす」とか、「おまえの人生をめちゃくちゃしてやる」と、言うのです。
私は、怖いけど、もう妥協したくないです。法律があるから、きっと守ってくれると思って、頑張っています。

弁護士のコメント2
彼の行為は、ストーカー規制法に違反し、刑法の脅迫罪にもあたります。彼の言葉を録音するなど、また、メモにして記録するなどし、証拠を確保してください。
刑事事件は、犯行の日時、場所、、犯行状況(この場合は、発言および交際を強要する行為内容)を正確に申告する必要があります。時期をみて、警察に 告訴するとよいでしょう。
登録 2004.2.13 
河原崎法律事務所 弁護士河原崎弘 03--3431-7161