義務者も子を監護している場合の養育費の計算式(計算方法)

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2023.1.22mf

計算式(方法)

育費算定表は、当事者の個別事情を考慮せず、義務者と権利者の収入および子供の数と年齢だけを考慮して養育費を計算(算定)します。
義務者も子を監護している場合の養育費の計算式(権利者、義務者間の複数の子供の一部を義務者が引取り監護しているケースです)。  
出典:判例タイムズ1209ー7       
  1. まず、基礎収入を計算します。
    基礎収入=税込み給与× 基礎収入率

  2. 子2人の生活費合計を計算します。
    2人の子の生活費
    =義務者の基礎収入× 62 又は 85 + 62 又は 85 100 + 62 又は 85 + 62 又は 85

    上記の分子の62(又は85)+ 62(又は85)は2人の子供の分、分母の内、62(又は 85)+ 62(又は85)は 2人の子供の分です   
    *15歳〜20歳は 85、他は 62
  3. 子2人についての義務者の分担額を計算
    義務者の分担額
    =2人の子の生活費× 義務者の基礎収入 義務者の基礎収入 + 権利者の基礎収入
  4. 指数割合で、権利者が監護する子の養育費を計算します。
    養育費
    =義務者の分担額× 62 又は 85 62 又は 85 + 62 又は 85

養育費の計算例

父親【年収800万円、子供(16歳) 1 人を監護】、 母親【年収200万円、子供(10歳)1人を監護】のケース
  1. 基礎収入を計算
    義務者:父親の基礎収入
    =800万×0.4  
    =320万円
    権利者:母親の基礎収入
    =200万×0.43
    = 86万円
  2. 子2人の生活費を計算   *この部分は算定表が使える
    二人の生活費
    =320万円× 85 + 62 100 + 85 + 62
    ≒190万円
  3. 義務者の分担額
    分担額=子の生活費× 320 320 + 86
        =149万7537円
  4. 権利者(母親)が監護する子の養育費を計算 
       養育費
    =149万7537円× 62 62 + 85
    ≒63万1614円(年額)
    ≒5万2700円(月額)

当サイトには、次の養育費計算例があります

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