ゲームの進め方

 「妖怪伝」はプレイヤーが交互に攻撃と防御を繰り返すことでゲームを進めます。相手とあなたに交互に回ってくる順番を〈ターン(手番)〉と呼びます。回ってきた1回の〈ターン〉には、あなたにできることの手順が決められています。これを〈フェイズ〉と呼びます。〈フェイズ〉は九つの手順に分かれています。


〈フェイズ〉

立 札(りっさつ)
引き札(ひきふだ)
札出し(ふだだし)
攻 撃
防 衛
戦闘解決
化け物召喚
捨て札
終了宣言

【立 札】

 〈倒札〉されている札を縦位置に戻します。

 特殊能カを使った妖怪は、その効果判定後、その場で横向きにして置きます。これを〈倒札(とうさつ)〉と呼び、カードの特殊能力が使用済みであることを示しています。同様に、攻撃に参加した妖怪も使用済みという意味で〈倒札〉しなければなりません。〈倒札〉されている札を元に戻す手順が〈立札〉です。〈立札〉するかしないかは選べません。〈倒札〉されているあなたの札は、このフェイズでもれなく〈立札〉してください。

・一度〈倒札〉した札は、自分のターンの〈立札〉フェイズまで立札されることはありません。
・化け物札による「特殊能力の使用」「攻撃への参加」「防御への参加」は〈立札〉状態の時にだけ可能です。〈倒札〉状態の場合、これらのいずれも行うことができません。


【引き札】

 あなたの祠から札を1枚引いて、手札に加えます。

 先攻プレイヤーの一番最初のターンのみ、このフェイズで札を引くことができません。(フェイズそのものはありますので、召喚値さえ払えれば〈大願〉を使うことはできます)


【札出し】

 憑き物札または助っ人札、あるいはその両方を場に出します。

 既に場に出ている札のうち、特殊能力の〈召喚〉あるいは〈召喚(色)〉を持っている札を、出したい憑き物札か助っ人札の右肩に示された○の数だけ〈倒札〉することで、場に出すことができます。

・憑き物札は自分の化け物札に憑けます(化け物札の一行目が見える程度に重ねて置いておくとよいでしょう)。
・助っ人札はこの後の攻撃フェイズで使います。ここではとりあえず場に出すだけです。
・【札出し】フェイズに化け物札を出すことはできません。

【攻 撃】

 場にある〈倒札〉していない化け物札と、もしあれば助っ人札の中から攻撃に使う札を決め(複数枚でも構いません)、攻撃を宣言します。

・化け物札が全て〈倒札〉しているターンは攻撃できません。助っ人札だけでは攻撃できないことに注意しましょう。
・攻撃側は、防御側の化け物札を指定して攻撃することはできません。防御側の化け物札を指定して攻撃できるのは助っ人札だけです。(ただし、妖力を持つ化け物札として扱う助っ人札にはできません)
・攻撃を宣言した後で、憑き物札や助っ人札を出してはいけません。出すのであれば、【札出し】フェイズ中に済ませておくようにしましょう。

【防 衛】

 このフェイズは、あなたのターン中に唯一相手が行うフェイズです。

 相手は、攻撃してくる化け物や助っ人を、自分の場に出ているどの札で防御するのか、あるいは防御しないのかを決めます。

・防御に参加できるのは〈倒札〉していない札に限られます。
・防御側は、攻撃してきたどの札を自分のどの札で受けるのかを指定することができます。
・防御側は、助っ人を召喚しても構いません。もちろん召喚値は必要です。
・助っ人札は出せますが、憑き物札は出せません。
・防御側は複数枚の化け物札あるいは助っ人札を、攻撃側の1枚の化け物札にぶつけることができます。逆に、1枚で複数枚の化け物札を相手にすることはできません。

例:攻撃側妖力5の化け物に、妖力1、2、3の3体で防御するのは可。
  攻撃側妖力1、2の化け物を、妖力4の1体で防御は不可(いずれか1体にしかダメージは与えられません)。


【戦闘解決】

 防御側の出方を受けて、一つ一つ戦闘を解決します。どの戦闘から解決するかは、攻撃側が選びます。

・攻撃側1枚に対し防御側が複数枚で受けた場合、攻撃側のダメージはあなたが、防御側それぞれの化け物・、助っ人札に任意に割り振ってください。
・仮に妖力5対妖力1の化け物が戦った場合、余った妖力4(5−1)があるからといっても、プレイヤーの〈生命力〉が削られることはありません。妖力5の化け物札が〈貫通〉の特殊能力を持っていた場合に限って、〈生命力〉に影響が及びます。
・札の左方に書かれた妖力の値以上のダメージを受けた化け物札は、即座に墓場行きです。
・戦闘に参加したおたがいの助っ人札は、もたらした結果にかかわらず、すぐに墓場行きとなります。
・化け物札で攻撃を防ぎ切れなかった、あるいは防御したものの〈貫通〉してきた、そもそも防御しなかった、という場合には、攻撃側に残っている妖力に等しい値が、防御側プレイヤーの〈生命力〉を削ります。
・攻撃に参加した化け物札が生き残っていれば、それら全てを〈倒札〉します。〈倒札〉された化け物札は、直後の相手のターン中には何もできません。あなたの次のターンの【立札】フェイズまで我慢してください。


【化け物召喚】

 化け物札を手札から場に出します(召喚)。

・化け物札を召喚できるのは、原則としてこのフェイズだけです。
・化け物札は、場にある化け物札から召喚値を出せる限り何体でも召喚できす。
・このフェイズには、助っ人札や憑き物札を出すことはできません。


【捨て札】

 化け物を召喚するフェイズを終えても、手札が7枚よりも多いときは、8枚目以上の札を即座に墓場に捨てます。どの札を捨てるかは、あなたが自由に選んでください。

・捨てることができるのは、手元の札が規定より多い時に限られます。自分の好きな時に捨てられるわけではありません。


【終了宣言】

 ターンを終えることを相手にはっきりと伝えます。

・必ず「以上」、「お終い」などの言葉をはっきりと口に出します。
・宣言した瞬間にターンは相手に移ります。やり残したことに気付いても、この段階の後ではもう戻ることはできません。例え、フェイズを抜かしていたり、戦闘結果の判定が間違っていても、終了宣言をした時点で、全てが合法的に行われたと見なします。

遊び方