牡丹(ボタン)豆知識
牡丹に関する参考書や新聞の日曜版のスクラップ、週刊誌等に掲載されていた内容を元にまとめて見ました。出典の明らかなものはその旨記した。
ボタンの名称
日本名のボタンは、中国名の「牡丹」の日本読みです。中国語(標準語)の発音はモウタンで、モウタンが、分類上の名称に使われる場合もあります。「丹」は赤い色を指し、地際から出てくる芽は「牡(の形)」であり、「牡丹」という、とのことである。
(NHK 趣味の園芸:ボタン・シャクヤク)
ボタンの学名
日本名のボタンは、学名「Paeonia suffruticosa」。英名「tree peony」。科名「ボタン科」、属名「ボタン属」、性状「落葉低木」。
日本名のシャクヤクは、学名「Paeonia lactiflora」。英名「Chinese peony」。科名「ボタン科」、属名「ボタン属」、性状「多年草」。
注:「paeony」か「peony」か。辞典によればどちらも正しいが近年の文献は「peony」が主流となっている。
英和辞典ではpaeony→=peony
英英辞典ではpaeony→see peony。 peony→also paeony ,・・・とある。
二十日草
ボタンの別名を「二十日草(はつかぐさ)」という。
『詞花和歌集(1151年)』に、関白前太政大臣の歌として、「咲きしより 散り果つるまで見しほどの 花のもとにて 二十日へりけり」がある。
これより前に白居易の『牡丹芳(ぼたんほう)』に「開花花落二十日。一城之皆若狂」がある。このあたりから二十日草の名が生まれたらしい。
(NHK 趣味の園芸:ボタン・シャクヤク)
フカミグサ:深見草
ボタンの別名。
奈良時代は牡丹と書いてフカミグサと読ませていたらしい。『出雲国風土記』に残っているそうだ。
その後平安時代に深見草と漢字を当てるようになった。
『出雲国風土記』:天平5年(733)・出雲国造出雲臣広嶋編。奈良時代に編纂された現存する5つの風土記のうち、『出雲国風土記』のみが、ほぽ完全な形で現在まで写し伝えられている。
(NHK 趣味の園芸:ボタン・シャクヤク)(ネット上での調査)
牡丹の咲き方
半抱え咲き
=牡丹咲き(普通の咲き方)
花弁の抱え上げが緩やかな咲き方
抱え咲き
花弁が抱えあがって咲く
盛り上げ咲き
花弁が上に盛り上がって咲く
獅子咲き
内側の花弁が形の違った細い弁で乱舞して咲く
平咲き
花弁の抱え方が少なくて横に張っている咲き方
わらべうた
ことしのぼたんはよいぼたん
おみみをからげて スッポンポン
もひとつおまけに スッポンポン
(もいちどからげて スッポンポン)
牡丹の花言葉
2月27日の誕生花(濃紅紫のボタン)王者の風格
3月20日の誕生花(ピンクのボタン)風格ある振る舞い
(保育社刊 カラーブックス「誕生花」井上恵子著より)
辞典では?
牡丹のひこばえ(蘖)と台芽
ひこばえは根元から群がって生える牡丹の若芽で先端が丸みを帯びている。
台芽は牡丹を接木した台木の芍薬の根から生えた新芽で先端が尖っている。
Last updated Jul. 3 '01
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