PHとは

野菜栽培の種袋を読むと苦土石灰を混ぜて畝を作ってとあります。これは日本のように雨が多いと土に含まれるミネラル(石灰)が流出して酸性土壌になってしまいます。酸性土壌になると微生物の活動が低下、肥料成分の低下などがあり野菜の育ちが悪くなります。
そのため、苦土石灰などを混ぜて土壌を酸性にならないように中和します。
しかし、たくさんの石灰を施すとマグネシウムやカリ成分が吸収しにくい土壌になってしまいます。難しいところです。
PHは酸性かアルカリ性を表す単位として使われます。
PHは水素イオン濃度指数と正式には言うようですが、酸性かアルカリ性を表す単位と覚えたほうが実用的です。
PHは0から14で表して7が中性です。野菜に適した土壌(PH)は5.5から6.5で弱酸性が一般的な値になります。
酸度計が園芸店で販売されており(3500円から5000円)くらいです。しかし、私は農家の息子ですがPHを測定しているところは見たことがありません。実際に菜園を借りて野菜栽培をしていますが測定しているところは見たことはありません。
でも、栽培をしていて葉が・・だから石灰が足りないとの助言をもらいます。経験から石灰が足りているとか不足しているとかがわかるのだと思います。
お勧めは
①前作の野菜が良くできたどうか、生えている草で土壌がどんな状態などで判断して石灰を施します。
②野菜の本や種袋に従って石灰をやる。
でも、気になる方は酸度計を購入して見たらどうでしょう。私は、秋まきの「ほうれん草」がうまくできなくて購入しました。
果菜類に適した土壌(PH)
トマト:5.5から7.5
茄子:6.0から7.3
胡瓜:5.5から7.5
ピ-マン:5.5から6.5
唐辛子:6.0から7.0
ゴーヤ:6.0から7.0
根菜類に適した土壌(PH)
大根:5.8から6.8
人参:5.5から7.0
じゃが芋:4.5から6.0
サツマイモ:5.5から6.8
里芋:5.0から7.0
ラディッシュ:6.0から7.0
玉ねぎ:6.0から7.0
葉菜類に適した土壌(PH)
白菜:6.0から7.5
キャベツ:6.5から7.0
ほうれん草:6.0から7.5
小松菜:5.2から6.0
ブロッコリー:6.0から7.0
葱:5.7から7.4
豆類に適した土壌(PH)
枝豆:5.5から7.0
エンドウ:6.0から7.5
落花生:5.3から6.6
家庭菜園に適した土壌(PH)
家庭菜園では1畝(例えば5m)に私の場合、同じ野菜を植えることはありません。5mあれば茄子、胡瓜、トマトを3本づつ植えます。それで十分なので時期をずらして別畝に同じように植えます。
なので、どの野菜にもあてはまるようなPH値で調整しようと思います。PH6.0かなです。
酸度計の使い方

酸度計は電池などは不要です。イオンの流れで測定するからです。
そのために
①土に先端の金属部分をすべて土に差し込みます。
②測定前に金属部分を何か所に差し込んで金属部分を綺麗にします。
③雨あがりなら土が湿っているのでそのままで良いですが乾燥している時は土に水をやって湿らせてから測定です。
④差し込んでから1から2分くらいして値を見ます。何か所かして平均を見ます。
結構が面倒です。測定する時は畑に行ったら直ぐに測定を開始すると良いですね。