UFO(世界格闘技連合)年表
1997年(平成9年)

 3. 7 東京・赤坂の全日空ホテル「青雲の間」で記者会見が行われ、柔道世界一の小川直 也がプロ転向、4月12日に東京ドームでIWGP王者の橋本真也と異種格闘技戦 を行うことが発表された。小川は猪木、佐山に弟子入りすることを言明、猪木も会 見に同席した。
 3. 8 上野毛の新日本道場で小川が猪木、佐山と練習を開始。その後、日本各地で合宿練 習。闘魂棒や、TVゲームを取り入れたユニークな練習法が話題となる。
 4.12 東京ドームで小川直也が橋本真也に勝利、プロデビュー戦を飾る。猪木はタイガー キング(佐山)と対戦し、勝利した後、小川サイドで観戦。
 5. 3 大阪ドームでIWGP選手権として小川対橋本の再戦が行われ、橋本の顔面蹴りに 小川が完敗を喫す。橋本はテーマ曲を「闘魂伝承」から「爆勝宣言」に戻し、背中 に闘魂伝承の文字がある新調したばかりのガウンを脱ぎ捨てて試合に臨んだ。猪木 はタイガーキングと組み、藤原・ライガー組と対戦、裸締めで藤原から勝利。小川 戦のセコンドには付かなかった。
 5.24 小川がアメリカに修行のため遠征。猪木、佐山も同行。ブラッド・レイガンス道場 ではドン・フライと初遭遇した。
 6.20 猪木、佐山、小川がキングダムの試合会場である国立代々木競技場弟二体育館を訪 問。高田らと会談する。
 7. 6 真駒内アイスアリーナで小川が山崎一夫に勝利。猪木はタイガーキングと組んで、 健介・藤田組と対戦。猪木が延髄斬りから藤田をフォール。
 7.16 パラオの猪木アイランドで小川とともにキャンプを実施。対戦が決定しているムタ の毒霧攻撃を想定して、火炎ヤリ特訓を行う。
 8. 2 G1クライマックスが行われた両国国技館で、アルティメット王者ドンフライが新 日マット初登場。藤田和之に勝利する。フライの反則攻撃に怒った小川が乱入。猪 木も駆けつけ、場内がヒートアップした。
 8.10 ナゴヤドームで小川がグレート・ムタと対戦。ムタのプロレス殺法の前に敗れる。 猪木はレフリーを務めたが、試合前、ムタの毒霧を浴びて、リン下から傍観した。
 8.31 横浜アリーナで小川がスコット・ノートンと対戦し、勝利する。猪木、佐山はリン グサイドで観戦。試合後、猪木は、ちょっかいを出してきた蝶野を張り手でKO。
 9.10 大仁田厚が電流爆破マッチで小川に対戦を要求。世界格闘技連合サイドは、静観の 立場を取る。
 9.20 小川が新日本のシリーズに帯同。長州力からプロレス特訓も受ける。
 9.23 日本武道館で小川がブライアン・ジョンストンと対戦し、勝利する。セコンドには 佐山が付いた。
 9.27 小川が猪木と伴にオランダ遠征、ウイリエム・ルスカ、クリス・ドールマン、ピー ター・アーツ、フランコ・シカティック、ディック・フライらとの豪華な顔合わせ が実現。
11. 2 福岡ドームで小川がエルウエィン・フレークルに勝利。試合後、猪木は試合内容を 酷評。小川に一人で修行させることを宣言した。


1998年(平成10年)

 1. 4 東京ドームで小川がドン・フライに不本意な負けを喫す。猪木はリング上から4月 4日、東京ドームでのファイナルマッチを正式に表明した。
 1.15 大雪に見舞われた多摩川で、猪木、佐山、小川が久し振りの合同練習。小川は今後 もプロ格闘家として世界格闘技連合をベースに活動していく方針を示した。
 2.15 日本武道館で小川がドン・フライに雪辱を果たす。猪木は放送席で観戦していたが 、試合後、フライが小川を背後から殴り倒したため、リングに上がって鉄拳制裁。 闘魂健在を示した。
 3. 6 沖縄の平仲ボクシングジムで、正道会館の石井館長、アンディ・フグとの顔合わせ が実現。今後協力していくことを確認した。
 3.22 猪木の引退試合の対戦者を決めるトーナメントが開催され、小川が準決勝に進出。 藤田、藤原、山崎はアルティメットファイターに敗退する。猪木は正道会館の角田信朗と公開スパーリングを行った。
 4. 4 東京ドームで猪木がフライとの引退試合にグランドコブラで勝利する。小川はフラ イに敗れ、猪木戦実現はならなかった。世界格闘技連合はUFO(仮称)に名称を 変更。モハメド・アリが名誉会長となることが発表された。
 4. 9 猪木と小川がK−1横浜アリーナ大会を観戦。改めて今後の協力関係を確認した。
 4.27 猪木の引退記念パーティーが開催される。また小川の柔道時代のライバルであるラ ファエル・クバツキのUFO旗揚げ戦への参戦が発表された。
 6. 5 小川がアメリカから帰国。今後の進路について新日の坂口社長と対談するも、口論 となり、つかみ合いになる。新日対UFO全面戦争の様相となる。
 7. 6 「小川のスパーリングパートナーを連れて来る」として猪木がアメリカから帰国。 ウエスタンハット、サングラスにつけ髭という男が現れ、ミスター・ウォーリーを 名乗ったが、猪木本人であることは明かで、何とも奇抜なパフォーマンスとなる。
 7.18 猪木は千葉でUFOイベントを開催。ドン・フライ対ブライアン・ジョンストンのエキジビジョンのレフリーを務め、UFOの10月旗揚げを宣言した。小川はK−1のリングに上がり、安生洋二に反則負けとなる。
 9. 8 新宿・京王プラザホテル「うたげの間」でUFO旗揚げの記者会見が行われる。猪木、小川、佐山、藤原敏夫が参加。
 9.16 猪木が成田空港にて、ドン・フライをタッグ・マッチに出す新日本のマッチメークを批判。さらに石沢、藤田の引き抜きにも言及する。
 9.23 猪木の新日批判に同調し、新日に出場するフライに不信感を持った小川が、横浜アリーナの駐車場で、会場入りするフライを路上急襲するという暴挙に出る。
10.19 力道山の墓前で、猪木が丸坊主にするパフォーマンスで、UFOに対する決意を示す。新日プロに対して完全 決別も宣言する。
10.24 両国国技館でUFO旗揚げ戦「TAKE OFF」が開催される。小川がフライに裸締めで雪辱を果たすも、試合後の乱闘で遺恨を残す。
11.16 来年1月4日の新日本東京ドーム大会で全面対抗戦を提案し、出場メンバーの提出を要求してきた新日プロに対して、佐山代表が拒否の会見を開く。スポーツ紙面等で展開されてきた新日本vsUFOの抗争の決着は暗礁に乗り上げた。
12. 8 遂に、来年1月4日の新日東京ドーム大会での対抗戦が正式決定。小川vs橋本、フライvsジョンストン、ベネトゥーvs永田の3試合が発表される。
12.30 大阪城ホールで第2弾興行「文句があるならかかって来い!」が開催される。小川がゴルドーに勝利。

1999年(平成11年)

 1. 4 東京ドームで新日本と対抗戦、小川と橋本がノーコンテストで両陣営が大乱闘。     
 2.16 UFOとNWAの提携が決まり、3.14横浜アリーナ大会にダン・スバーンが参戦し、NWA世界ヘビー級選手権試合が行われることが発表される。
 3. 4 東京・港区白金台でUFOの事務所開きが行われる。また新日1.4東京ドーム大会で遺恨を残した村上一成が新日プロに挑戦状を送ることを表明した。
 3.12 ダン・スバーンと小川直也のNWA世界ヘビー級選手権の調印式が行われる。小川がグローブ着用を主張し、調印書を破り捨てる。
 3.14 横浜アリーナで第3弾興行「ハマのリングで勝負しろ!」が開催される。小川直也がダン・スバーン破り、NWA世界ヘビー級王座を獲得する。
 4.12 JWA(順道柔術アカデミー)所属として参戦していた村上一成が正式にUFOに入団。
 4.16 小川直也の「PRIDE−5」参戦が発表されたが、会見に参加した小川は「聞いていない」として退席するという騒動を起こす。
 4.28 ロサンゼルスから帰国した猪木が成田空港で記者団に対して、前田日明から代理人を通じて小川との対戦要望を受けたこと、佐山代表がUFOを離れたこと、小川のNWAサーキットが5月末に決定し、フライやジョンストンも対戦候補に挙がっていること、6月29日に大阪府立体育会館でUFOの第4弾興行が決定したことが明らかにされる。
 4.29 名古屋レインボーホールで行われた「PRIDE−5」に小川が来場。リングに上がり、高田延彦を挑発する。PRIDEシリーズへの参戦も正式決定。
 5. 6 小川のNWAサーキットに日程が決定する。5月21日のペンシルバニア州ピッツバーグ大会から6月6日まで、全8戦で、すべてがNWA王座防衛戦が予定されている。
 5.22 リングスの山本宜久が小川への挑戦を表明。
 5.27 ビザの取得遅れにより出発が遅れていた小川直也が、予定より遅れてNWAサーキットのため渡米する。
 5.27 佐山聡がUFOを離れ、新武道団体「掣圏道」を発足させる。
 6. 5 小川が3勝1分で4度のNWA王座防衛に成功し、米サーキットを終了する。
 6.29 UFO第4弾興行の「大阪決戦」が開催される。小川はゲイリー・スティールに初公開のSOSで勝利し、NWA王座を防衛。新日社長に就任した藤波辰爾が来場し、猪木と会談する。
 7. 6 横浜アリーナで開催された「PRIDE−6」で、小川がバーリ・トゥードに初挑戦。ゲーリー・グッドリッジに勝利する。
 7. 9 猪木が北朝鮮を訪問。平壌の万寿台議事堂でアジア太平洋平和委員会の金容淳委員長と会談する。
 7. 9 佐山が北海道・旭川総合体育館で掣圏道の旗揚げ戦を行う。初代タイガーマスクとしてSAプロレスの部でアジアン・クーガーに勝利する。
 7.24 リングスが緊急会見を開き、8月19日に横浜文化体育館で対戦が内定していた小川直也対山本宜久戦を小川の負傷のため延期すると発表した。
 9. 6 北朝鮮で第2回「平和の祭典」の開催が発表される。開催時期は11月後半が有力。平壌体育館が舞台となる。
 9. 8 新日プロの藤波社長が、新日10.11東京ドーム大会で、橋本真也対小川直也の再戦を発表。絶縁状態だった新日とUFOの交流再開となる。
 9.15 猪木と小川が新日新潟大会に乱入。リング上で橋本と挑発し合い、10.11ドームでの因縁対決に向けヒートアップ。
 9.25 2度目のNWAサーキットに参加した小川が、第2戦でゲーリー・スティールに敗れ、NWA世界ヘビー級王座から転落する。
 9.28 10.11東京ドームで因縁の再戦が決定している新日本プロレスの橋本真也が、LAボクシングジムで練習中の小川を襲撃。一方的にパンチ、キックを浴びせ、立ち去った。
10. 2 小川がゲイリー・スティールとの再戦に勝利し、NWA王座を奪回。2度目のNWAサーキットを終了する。
10.11 新日ドーム大会で行われた因縁の橋本対小川戦は、小川がTKOで圧勝する。
10.16 北朝鮮から帰国した猪木が、平和の祭典の開催を来年4月に延期すると発表。寒さと準備期間の不足のため。
10.20 成田空港で渡米する猪木と見送りに来た小川、村上のもとに、橋本真也が現れ、猪木に弟子入りを志願。小川には再戦を要求する。
11.23 来年1月3日開催の「PRIDE GRANDPRIX 2000」記者会見の席上で、小川が高田を持参した葬式用の花束で襲撃。トーナメントへの参加を拒否し、高田との一騎打ち実現をアピールする。
11.28 UFOオランダ大会が開催される。小川はNWAの防衛戦を行い、勝利する。
12. 5 新日1.4東京ドーム大会で小川&村上対橋本&飯塚の因縁タッグマッチが決定する。


2000年(平成12年)

 1. 4 新日東京ドーム大会で小川&村上対橋本&飯塚の因縁タッグが行われ、飯塚が村上に裸締めで勝利する。
 1. 7 藤田和之が新日本プロレスを退団。猪木預かりでフリーの格闘家として活動することとなる。
 1.30 藤田和之が「PRIDE GRANDPRIX 2000」に出場。ハンス・ナイマンに勝利し、2回戦に進出する。
 2.20 58回目の誕生日に猪木が新日本プロレスの両国大会に登場。3.11力道山メモリアルでの小川&橋本組実現を訴える。
 2.23 ロサンゼルスに出発する猪木を見送りに、UFOの小川と村上、新日本の橋本と飯塚が成田空港で遭遇。飯塚と村上がもみ合いをし、橋本も3.11力道山メモリアルでのタッグ結成を了承し、小川と握手を交わしたが、張り手を見舞い、小川と乱闘する騒ぎを起こす。
 3. 8 猪木が謎の覆面巨人ビッグバン・ジョーンズを帯同して来日。当初初来日が予定されていたビッグバン・ベイダーUFO2号とは別人とのこと。3.11力道山メモリアルで天龍と組み、橋本&小川組と対戦する。
 3.11 横浜アリーナで開催されたメモリアル力道山で小川と橋本が因縁のタッグを結成し、天龍&ビッグバン・ジョーンズ組と対戦。会場入りの時に村上に襲撃された橋本が流血したまま試合をし、ジョーンズに敗れた。猪木はジャニーズJRの滝沢秀明とのエキジビジョンマッチに登場した。
 4. 7 新日東京ドーム大会で小川が橋本と因縁の再戦に臨み、KO勝ちする。村上も飯塚との因縁マッチを行い、裸締めで敗れる。
 4.10 橋本真也がUFO事務所に猪木を訪問。猪木が引退撤回、UFO入りを勧めるが、橋本は態度を保留する。
 4.28 猪木と橋本が静岡県の山中で3日間の断食修行を敢行。猪木が引退問題に揺れる橋本に対し、5.5新日福岡ドーム大会での強制復帰命令を下す。
 5. 1 東京ドームで行われたPRIDEGPに猪木が見届け人として登場。藤田はマーク・ケアに判定勝ちするが、左ヒザジン帯を損傷し、準決勝を棄権する。
 5. 5 小川が橋本戦で負った右肩の負傷を押して、新日福岡ドーム大会に村上とのタッグで出場。永田&中西のIWGPタッグ王座に挑戦するが、村上が永田に敗れる。明かに猪木と思われる謎の白覆面ミスターXも帯同し、試合後は長州力も登場しての乱闘騒ぎとなる。
 6. 4 ケンドー・カシンが素顔の石沢常光として「PRIDE9」が開催された名古屋レインボーホールを訪問。ヘンゾ・グレイシーに対戦を要請され、握手を交わす。猪木はPRIDEシリーズのブッキング担当を要請されており、猪木の暗躍説が流れる。
 6.21 猪木がケンドー・カシン、永田裕志とともにパラオ合宿を行う。
 7. 2 猪木が、小川の保持するNWA世界ヘビー級王座の返上を発表する。
 7.28 石沢常光の「PRIDE10」出場が決定し、記者会見が行われる。その場に佐竹雅昭が現れ、猪木に対して新日本の選手とPRIDEで対戦することを要望する。
 8.10 「PRIDE10」で村上一成対佐竹雅昭が正式決定。
 8.27 「PRIDE10」で藤田はシャムロックに勝利。石沢はハイアンに敗戦。村上は佐竹に敗れ、セコンドについた小川と佐竹が睨み合う。
10.11 猪木が詩集出版記念パーティーの席上で「PRIDE」10.31大阪大会での小川直也対佐竹雅昭戦の決定を発表する。
10.31 大阪ドームで行われた「PRIDE11」で小川が佐竹に勝利。12月31日に大阪ドームで猪木が総合プロデュースする格闘技の祭典が開催されることが発表される。
11.19 橋本解雇問題で進退伺いに訪れた藤波にロス郊外トパンガ・キャニオンにあるイーグルロックで活を入れ、今後も協力していくことを確認する。
12. 5 大晦日に大阪ドームで行われる猪木イベントの記者会見が開かれ、桜庭和志対ケンドー・カシンが正式発表される。参戦を表明している高田延彦、全面協力を申し出た新日プロの藤波社長も同席。
12. 8 成田空港で猪木と橋本が対談。橋本が12.31大阪ドームの猪木イベントへの参戦を申し出て、猪木も了解する。
12.19 橋本真也が長州体制の新日本を批判したのを受けて、猪木が「リング上で答えを出せ」と勧告。藤波社長が新日1.4ドームでの対戦を提案して長州、橋本とも了承し、長州対橋本の因縁対決が急きょ決定する。
12.31 大阪ドームでプロレスラーとPRIDE出場選手がプロレスルールで戦う格闘技イベント「INOKI BOM−BA−YE」を総合プロデュース。自らもエキジビションでヘンゾ・グレイシーと対戦する。