猪木スキャンダル

 猪木の人生が数々のスキャンダルに彩られていることは、すでにご承知のことであろう。その中でも、この佐藤久美子元公認秘書の告発に端を発した「脱税」「売春」「拳銃密輸」といった一連のスキャンダルが記憶に新しく、最大級のものである。
 初めに断っておくが、私は猪木の大ファンであり、それ以前に、ある時期志しを伴にした人のことを離れてから悪く言うということが大嫌いであるし、裁判によって猪木の潔白は証明されているが、そんな報道はせず、興味本位で記事を書き立てるマスコミも大嫌いなので、この一連の騒動については聞く耳を持っていない。だから詳しいことは知らないし、公平な意見も述べられない。
 猪木が悪事を働いたという事実はないが、例えば仮に脱税をしたとして、佐藤久美子が猪木や猪木ファンに大きな悲しみを与えたことと脱税を比べたとしたら、変な比較ではあるが、はるかに彼女の罪の方が重いと思う。
 だいたいアリと戦うために何億という借金を抱えてしまう猪木にまともな金銭感覚がある訳がない。猪木も「金の管理は人任せ」と言っているが、その通りだと思う。
 そういう世俗的な所をフォローするのが秘書とやらの仕事だと思うのだが、彼女が猪木を告発していることは、自分の無能さを証明しているだけなのである。
 こんなことで暗い気持ちになってしまった猪木ファンにも一言いっておきたい。一体、猪木から何を学んだのだろうか。その目で猪木を観て、肌で感じたことのみが真実である。くだらないことで惑わされるな!
 猪木は参院選で落選した。これは単に猪木が落選しただけのことではない。猪木ファンが、プロレスファンが世間に負けたのだ。プロレスファンの力はこんなものではないはずだ。次の機会にはプロレスファンの底力を見せてやろう!