インターナショナルタッグ選手権

 馬場と猪木がタッグを組んだのだから文句なしの史上最強タッグであろう。馬場&猪木のタッグはBI砲と呼ばれ、インタータッグ王座在位の67年10月から71年12月は日プロの黄金期であった。
 1967年10月31日、大阪府立体育館でビル・ワット、ターザン・タイラー組を破ったBI砲は第9代インターナショナル・タッグ選手権者となる。翌年の初防衛戦は、猪木が大雪による飛行機の欠航で試合を欠場のアクシデントで王座返上したが、2月3日、大田区体育館でクラッシャー・リソワスキー、ビル・ミラー組を破って、第10代の王者となった。
 その後、ウイルパー・スナイダー&ダニーホッジ組、ディック・ザ・ブルーザー&クラッシャー・リソワスキー組に王座を奪われたが、いずれもリターンマッチで王座を奪回。通算で29度の防衛に成功している。
 1971年12月7日、ドリー&テリーのザ・ファンクスに敗れ、王座転落した後、猪木は日プロ追放処分となりBI砲も自然消滅した。BI砲の通算成績は182戦して、162勝14敗6引き分け、勝率は9割2分であった。
 このベルトは以降、全日本プロレスに引き継がれ、馬場&鶴田組、鶴田&天龍組、長州&谷津組、鶴田&谷津組らが保持。その後PWFタッグと統一され、世界タッグとして全日プロの看板タッグ王座となっている。

1967年(昭和42年)10月31日 大阪府立体育会館 *第9代王者に
 猪木 馬場(2−1)ビル・ワット ターザン・タイラー
*大雪による飛行機欠航のため広島県立体育館大会を欠場、選手権放棄となり、王座返上
1968年(昭和43年) 2月 3日 大田区体育館 *王座決定戦で第10代王者に
 猪木 馬場(2−1)クラッシャー・リソワスキー ビル・ミラー
1968年(昭和43年) 2月26日 大阪府立体育会館 *初防衛
 猪木 馬場(2−1)ディック・ザ・ブルーザー ハーリー・レイス
1968年(昭和43年) 5月16日 大阪府立体育会館 *V2
 猪木 馬場(2−1)フレッド・ブラッシー ターザン・タイラー
1968年(昭和43年) 6月17日 宮城県スポーツセンター *V3
 猪木 馬場(2−1)カリプス・ハリケーン マリオ・ミラノ
1968年(昭和43年) 7月29日 札幌中島スポーツセンター *V4
 猪木 馬場(2−1)スカル・マーフィー レイ・スチブンス
1968年(昭和43年) 8月 9日 田園コロシアム *V5
 猪木 馬場(2−1)ブルーノ・サンマルチノ レイ・スチブンス
1968年(昭和43年) 9月21日 大阪府立体育会館 *V6
 猪木 馬場(2−0)キラー・カール・コックス カール・カールソン
1968年(昭和43年)10月24日 広島県立体育館 *V7
 猪木 馬場(2−1)キラー・カール・コックス マッドドッグ・バション
1968年(昭和43年)10月29日 愛知県体育館 *V8
 猪木 馬場(2−1)キラー・カール・コックス マッドドッグ・バション
1968年(昭和43年)11月30日 札幌中島スポーツセンター *V9
 猪木 馬場(2−1)ジン・キニスキー ポール・デマルコ
1968年(昭和43年)11月30日 札幌中島スポーツセンター *V9
 猪木 馬場(2−1)ジン・キニスキー ポール・デマルコ
1968年(昭和43年)12月 3日 大阪府立体育会館 *V10
 猪木 馬場(2−0)ジン・キニスキー ブルート・バーナード
1969年(昭和44年) 1月 3日 蔵前国技館 *V11
 猪木 馬場(2−1)ウイルパー・スナイダー ダニー・ホッジ
1969年(昭和44年) 1月 9日 広島県立体育館 *王座転落
 ウイルパー・スナイダー ダニー・ホッジ(2−1)猪木 馬場
1969年(昭和44年) 2月 4日 札幌中島スポーツセンター *王座奪回第12代王者に
 猪木 馬場(2−1)ウイルパー・スナイダー ダニー・ホッジ
1969年(昭和44年) 2月11日 秋田県立体育館 *初防衛
 猪木 馬場(2−1)ウイルパー・スナイダー ダニー・ホッジ
1969年(昭和44年) 2月26日 大阪府立体育会館 *V2
 猪木 馬場(2−1)ザ・デストロイヤー ブル・ラモス
1969年(昭和44年) 5月31日 札幌中島スポーツセンター *V3
 猪木 馬場(2−1)スカル・マーフィー ブルート・バーナード
1969年(昭和44年) 6月25日 大阪府立体育会館 *V4
 猪木 馬場(2−0)スカル・マーフィー ブルート・バーナード
1969年(昭和44年) 8月11日 札幌中島スポーツセンター *王座転落
 ディック・ザ・ブルーザー クラッシャー・リソワスキー(2−1)猪木 馬場
1969年(昭和44年) 8月13日 大阪府立体育会館 *王座奪回第14代王者に
 猪木 馬場(2−1)ディック・ザ・ブルーザー クラッシャー・リソワスキー
1969年(昭和44年) 9月28日 大阪府立体育会館 *初防衛
 猪木 馬場(2−1)ザ・デストロイヤー ブラック・ゴールドマン
1969年(昭和44年)11月 1日 蔵前国技館 *V2
 猪木 馬場(2−1)ザ・デストロイヤー バディ・オースチン
1969年(昭和44年)11月28日 蔵前国技館 *V3
 猪木 馬場(1−1 60分時間切れ引き分け)ドリー・ファンク・ジュニア ダニー・ホッジ
1969年(昭和44年)12月 4日 蔵前国技館 *V4
 猪木 馬場(2−1)ドリー・ファンク・ジュニア バディ・オースチン
1970年(昭和45年) 1月 5日 大阪府立体育会館 *V5
 猪木 馬場(2−0)ボボ・ブラジル ハンク・ジェームス
1970年(昭和45年) 1月27日 東京体育館 *V6
 猪木 馬場(2−1)ボボ・ブラジル デール・ルイス
1970年(昭和45年) 3月 7日 台東体育館 *V7
 猪木 馬場(2−1)フリッツ・フォン・エリック プリンス・イヤウケア
1970年(昭和45年) 7月 4日 東京体育館 *V8
 猪木 馬場(2−0)キラー・カール・コックス ドン・カーソン
1970年(昭和45年) 8月 1日 熊本市体育館 *V9
 猪木 馬場(2−1)ムース・ショーラック ブルート・バーナード
1970年(昭和45年) 8月 4日 東京体育館 *V10
 猪木 馬場(2−0)ドリー・ファンク・ジュニア テリー・ファンク
1970年(昭和45年)12月 1日 東京体育館 *V11
 猪木 馬場(2−1)ジン・キニスキー ジョニー・バレンタイン
1971年(昭和46年) 1月 7日 大阪府立体育会館 *V12
 猪木 馬場(2−1)ザ・ストンパー ザ・ケンタッキアン
1971年(昭和46年) 3月 2日 蔵前国技館 *V13
 猪木 馬場(2−1)ミル・マスカラス スパイロス・アリオン
1971年(昭和46年) 7月 1日 大阪府立体育会館 *V14
 猪木 馬場(2−1)イワン・コロフ ダッチ・サベージ
1971年(昭和46年)12月 7日 札幌中島スポーツセンター *王座転落
 ドリー・ファンク・ジュニア テリー・ファンク(2−1)猪木 馬場