大崎公園を通り過ぎて、見沼代用水東縁沿いに「緑のヘルシーロード」を進んでいくと、国道463号バイパス(見沼横断道路(有料道路))の東側料金所の下にでます。 ここで、料金所に向かって坂道を上がって行くと、直ぐ脇に太子堂があります。 見沼横断道が出来る前は、斜面林の下に見沼代用水が流れ、木々の向こうに見沼たんぼを見渡せる所だったのですが、今は見沼横断道路と料金所しか見えず、そのお陰で風情も無くなってしまいました。 |
【歴史】 浦和市指定有形文化財「太子堂鰐口」
この鰐口は、ここ大崎太子堂の向拝に懸けられていたものである。太子堂は、「新編武蔵風土記稿」に「太子堂、国昌寺の持」とあり古くから国昌寺の境外仏堂であることが知られる。鰐口は、青銅製で整った形をしており、高さ17.3センチメートル、幅20.4センチメートル、厚さ8.17センチメートルほどのやや小型のもので銘帯に次の銘文が毛彫りされている。寛文九年南部江大崎村太子堂銘 奉 武州足立郡南部江大崎村太子堂 納 寛文九巳酉年二月廿二日 これにより、寛文九年(1669)太子堂に奉納されたことがわかり、江戸時代前期の工芸品として、また南部領という領名が定まるまでの間、南部江(郷)という呼称のあったことを知る、資料として美術的、歴史的に保存価値のたかいものと言える。 (太子堂の掲示板から) |