【十王尊】
(じゅうおうそん)
 
大宮市営霊園の正面入り口を右手に向かってでて、県道浦和岩槻線にでます。そして、それをまっすぐ横切って細い路地に入り、住宅街をまっすぐ進みます。そして、突き当たりを左に進むと十王尊へのふるさと歩道の道標があり、それに従って行くと十王尊に着きます。
十王尊の敷地内には、樹齢250年の大イチョウの木がそびえています。

 
十王尊
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大イチョウ
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【歴史】
「十王尊」

かつては現在地より南に位置していたが、のちこの地に移され、近在では「十王様」と呼ばれ親しまれている。
十王尊の縁起には諸説があるが、一説には天正十八年(1590)岩槻城落城の際、秘仏が敵方に渡るのを恐れ、井上、堀江両氏により当地へ移されたという。
十王尊は縁結びの仏様として信仰され、二月と八月の十六日の祭礼日には、その年に縁結びをした花嫁が正装して良縁を得た御礼に参拝する習があり、戦前までは露店や見せ物が出て大変な賑わいであった。また、下の病いや婦人病等に霊験が灼であり、縁日に「みながわ」(薄い筵の様な敷物)を受けて帰り、敷いて寝ると病がなおったといい、その時には新しい「みながわ」を二枚奉納し御礼したという。

(十王尊の掲示板から)
 

【解説】
大宮市指定文化財天然記念物「十王尊の大イチョウ」

大宮市内では、円蔵院の大イチョウに次ぐもので、枯損箇所もほとんどみられないほど素性よく生育した高木である。
裸子植物のイチョウ科に属する落葉樹で、雌雄異株の植物であり、ここのイチョウは、雌株なので沢山のギンナン(果実)がなる。秋は黄葉が美しく、遠方からでもはっきり認められ、昔から「十王様のギンナンの木」として人々から親しまれてきた。
古くは、地質年代の中生代(ジュラ紀−約一億五千万年前)の頃に栄えた植物であり、現存種は中国原産ともいわれている。葉の形も鴨の脚に似ているといわれる。また、このほか枝のしだれ性のものやお葉つきイチョウなども知られている。普通種は各地で街路樹として植えられたり、材は将棋盤や家具類にも使われている。
樹令二百五十年、樹高二十五メートル、根回り十・四〇メートル、目通り(幹回り)三・五五メートル

(十王尊の掲示板から)

 
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