あっぱれさんま大先生

2/16、「親子裁判(零治、里菜)」

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陪審員・・中武佳奈子

さんま先生、「今日は陪審員の方はですね、こちら。どうもお母さん、ご無沙汰しております」(笑)
佳奈子、「(笑)ハハハハ、どうもどうも」
さんま先生、「佳奈ちゃんのお母さんが」
佳奈子、「違います。本人ですよ」
さんま先生、「うそぉ、どんどん近づい、びっくりするね。親子ってこわいなあ」
佳奈子、「全然ですよ。それは太ったからですよ」
さんま先生、「いや、(笑)本人は認めたくないやろけど」
佳奈子、「絶対やだ。(笑)ハハハ、絶対やだ」
さんま先生、「よく似てきてるで、かわいそうに。だから由記ちゃんも、あと10年もするとあんな風(ママ)になってしまうんですよ」(笑)
由記、「(笑)気をつけなあかん」

零治→園美ママへ。「ウソをつく事は悪い事ではない!」

園美ママ、楽屋で「嘘は絶対ダメ!」と言っていたようです。
零治、「その、『嘘はダメ』っつう言葉がもう嘘でしょ」
園美ママ、「えー、ちがーう」
零治、「そのしゃべり方も嘘だと思う(笑)。笑ったとき、地声出てんだよ、何気なく」
園美ママ、「でもね、でかい声を出そうと努力して、わざとそうやると、その後心臓が早くなって疲れるの」
普段もこういう声みたいです。

さて、子供たちの意見は・・・。

由記、「うちも、嘘はあかんと思うねんけども、でも、ついていい嘘もあると思うねん。
     例えば、嫌いな友達から『今日遊べる?』って聞かれたとするやん。でも、うちはその友達嫌いやん。
     だから、別に遊べる日なんやけども、『今日、もう先約があって遊べへんねん』とかそんな風に言わんとさ、
     『もう、あんた嫌いやから遊びたくないねん』とか言ったらさ」
優佳、「ゆうかは零治君に賛成で、仕方ないときもあると思う。あのな、ゆうかもそういうこと経験したことがあって、
     前、学校の帰り道で友達のお母さんに会ったらな、急に髪型変えてはってな、
     『なあ、これ似あってる』ってな・・それでゆうかはそのときな、ほんまはな、若く見せてるのが見え見えで
     ちょっとギョッとしたんやけど(笑)、『うん、似合ってる、すごい似合ってる』って」
園美ママ、「それは嘘じゃなくて思いやり。嘘っていうのは、ばれた時に相手を不愉快にさせたり、
        困らせるようなことだったりする場合はいけないことだから、子供は基本的には絶対嘘はついちゃいけない」

勇人、「えーと、嘘をつくことはだめだと思います」(笑)
♯それだけです(笑)

望、「あたいは園美ちゃんのお母さんのほうに賛成なんだけど、嘘ばっかり言ってたら世間では通用しないし」
さんま先生、「してきたよ、俺は」
望、「通用しないし!、人に信頼してもらう心が」
さんま先生、「信頼されたいの?、おまえら」

仁美、「えっとひとみは、園美ちゃんのお母さんが間違ってると思う。いい嘘もあるんだからいいと思う。
     例えば、ひとみの好きじゃない人に、『好きです』って言われたら」
さんま先生、「そんな経験ないやんか?」
仁美、「例えばって言ったでしょう!」(笑)

ここで零治、変な例え話を出します。
零治、「園美の母ちゃんに質問なんだけどさ、『勇人、ちん毛ぼうぼうなんだぜ』って嘘になんの?(笑)・・
      それは思いやりになんの?、嘘になんの?。どっちになんの?」
さんま先生、「(笑)思いやりにも嘘にも入らへんやないか・・一種のジョークやろ」
零治、「ジョークはどっちに入んの?、じゃあ」
園美ママ、口を押さえながら、「(笑)おかしい〜」
零治、「何で、あんただってぼうぼうだろ?」(笑)
(バシッ!)

園美、「もし何かあったときに助けてくれるのはパパとママなんだから、
      嘘ついたら信じてもらえないからどうにもなんないよ」
雄之、「僕もね、零治に賛成やっちゃけどね、ついてもいい嘘はあると思う。
      例えば、テストの答案が帰ってきたのに、『帰って来てない』と嘘をつく人」(笑)
親にショックを与えたくないからだそうです。
佳奈子、「え、それはだめじゃないですか。私も30点だったテストを80点に書き換えたことがあったんですよ。
       そしたらね、個人面談のときにばれて、すごい怒られて、『たとえ30点でもその自分を見せて欲しかった』って言われて、
       先生の前でボコボコにされました」
さんま先生、「おまえ?、親に?。ほんで腫れが引かへんの?」(笑)
佳奈子、「違いますよ。引いてます、引いてます」

優佳、「園美ちゃんのお母さんも、嘘ついたらあかんて言ってると思うけど、自分で親とかに話してるうちに、
      気づかずに嘘とかついてると思う」
園美ママ、「え、嘘つかないもーん」
さんま先生、「絶対言うてるはず」
園美、「ありません!」
零治、「絶対あるよ」
園美、「だってママが言ったこと信じてやると、絶対できなかったことできるようになるもん!」

由記、「だから結論的に言うと」
零治、「何で結論をあいつに言われなきゃいけねえんだよ」(笑)
由記、「(笑)うるさいな。結論的に言うと、ほんまのことを言って治るもんやったらいいやん。
      だから顔のこと言ったってさ、治らんもんは治らんやん、整形しんかったら。そんなんはおいとけばいいやん」
零治、「その人がわかってさ、ちゃんと努力すれば治るかもよ」

判決は、さんま先生が子供を、佳奈子が親を支持し、引き分けです。

佳奈子、「えーと、嘘をつかなきゃいけない場合の時はいいと思うんですけど、でも嘘ってお母さんが言ってるのは、
       零治君が言ってる嘘とちょっと違うじゃないですか。そういう嘘は人のための嘘ってわけではないですけど・・
       私ね、痛い思いに遭ったんですよ、嘘つかれて」

里菜→母親へ。「大人だから良くって子供だからダメって事がいっぱいあってズルイ!」

里菜、「例えばね、ラーメンですごい辛いのがあって、『???』っていうラーメンがあんの。すごい1番辛いのね。
      りな食べたくて、『食べたい』って言ったら、『そんなね、子供が食べるもんじゃない。子供が食べたらバカになるよ』
      って言ったの。やでしょ?。お母さんだけいつも食べてるんだよ」
さんま先生、「バカになってるじゃない、だから(笑)。こうなりたいの?、君は」
里菜、「(笑)なりたくない。あとね、りな、お母さんがよくたたいたりキックしたりすんじゃん、怒ってね。
      そいでさ、りなもたたこうとするの。そん時ね、お母さんがね、『親に子供が手を出すなんて何事だ!』って言うの。
      だけどさ、お母さんだってたたいたりけったりするんだよ。でね、最悪なことがあったの。
      うちのお友達にね、『里菜ちゃんのお母さんの子供にはなりたくない』って言われたんだよ」(笑)
佳奈子、「私なんかしょっちゅう言われてましたよ」

さて、子供たちの意見は・・・。

優佳、「あの、里菜ちゃんのお母さんに賛成なんやな」
さんま先生、「何でや?、こんなおかん」
優佳、「お酒とかは20歳以上しか呑めへんやんか。たばこもそうやんか。
      だから、お母さんしかできひんこともあると思う」
里菜、「別に、あの、やってもいいことだよ。やっちゃいけないのはね、もしたばことかさ、そういうのはさ、
      やっちゃいけないでしょ、20歳になんないと。それは納得するけど、
      ラーメンとかって辛いの食べてもいいでしょ」
優佳、「そのラーメンの件なんやけどな、優佳もな、1回お母さんに止められたことあんねんか、
      キムチのラーメンかなんか食べようと思って。それはな、まだ子供ってな、腎臓ができてないらしいねんか(笑)。
      それでな、そのうちに食べたら将来な、煮付けとかしか食べられへんようになる」(笑)

零治、「さっき、楽屋で(里菜が)泣いてるだけなのに、『何てめえ泣いてんだよ!、はぁっ?、バカじゃねえの。
     仕事しに来てんだよ、わかってんの?』(笑)・・で、長いの。それで終わりゃいいのに。ずっと言ってんの。
     『アホか?、おまえ』とかね」

勇人、「えっと、おとな、は、子供の頃やれなかったことをやってんだから、
      子供も、大人になったらやればいいと思います」(笑)

雄之、「うちもね、お母さんがこたつに入っているときに、僕もこたつに入ろうかしら、お母さんが、
      『あんたは風の子やんけん、ちゃんとさっさと表に出て遊ばんね』って言う」
さんま先生、「・・どういうことなんですか?、お母さん。自分はぬくぬくとこたつに入って」
雄之母、「(泣き笑い)フッフ・・すいません」

諒、「えっと、うちね、給食のおばちゃんと仲がいいんだけど、それでね、給食のおばちゃんが、
    『大人になればなるほど自由が増える』って教えてくれたもんで、だもんで、大人まで待ったほうがいい」
望、「里菜ちゃんのお母さんのほうに賛成なんだけど、やっぱり、大人と子供の世界があるし、
    大人っていうのは、ちっさい頃にすごい苦労をしてきてるから、やっぱり今の子達ってさ、
    すごく自由なことができたりするでしょ、お金もたくさんあって、ごはんもちゃんと食べられて。
    やっと里菜ちゃんのお母さんは、今自分の世界をつかんだんだから」(笑)

このみ、「私は里菜ちゃんの方に賛成なんだけど、それって子供なめてないですか?」
里菜ママ、「ていうか、なめられてるから、大人と子供の差をはっきりつけようかなあと」
さんま先生、「(笑)ハハハハハ。おまえ、ボスザルか?」(笑)

雄之、「大体ね、母親ってね、子供の自由を奪う悪魔、的存在じゃないとね」(笑)

由記、「うちは、里菜ちゃんに賛成なんやけど、だってな、みんなおんなじ人間やし、平等やん」
さんま先生、「あー、でも子供やないか?」
由記、「でもな、それだったらな、新幹線代だって払ってるやん、指定席代とか。
      子供やったらさ、払わんでいいんやったら、そりゃ違うやん・・料金は違くても、
      払わなあかんものは払わなあかんやん。だから、その分一緒ってことになんねん」

里菜、「あとね、言葉遣いもそうなの。お母さんてすっごい言葉遣いが、『てめえ』とか『バカ、死ね』とかさ、
      いろんなこと言うでしょ。『殺してやろうか』とか」
仁美、「親でしょ?」
由記、「(笑)絶対親ちゃうで」
「殺されちゃうよ」
里菜、「でね、言うくせにね、里菜がね、お母さんのこと『バーカ』って言うと、『何、てめえ変な口利いてんだ!』とかさ、
      逆切れだっけ?、するの」
仁美、「頭悪い。回転してない。半分で終わってる」

零治、「金髪にしすぎだよね」
佳奈子、「えー、いいじゃないですか。別に、ねえ」
さんま先生、「ちゃんと染まってないしなあ」
零治、「金にして何得すんの?」
里菜ママ、「ちょっとでも若く見えません?」
零治、「全然」(笑)
仁美、「やくざみたい」
零治、「ヤンキーだよ、ヤンキー」
望、「あのね、やっぱり里菜ちゃんのお母さんも、里菜ちゃんみたいな時代があったのね。
     やりたいけどできないっていう時代が。だから今はさ、自由にさせてあげようよ」
里菜、「お母さんはもう、自由終わっちゃったんだよ。りなのことさ、文句ばっかり言ってさ、
      あのさ、『ごめんね』って謝らないんだよ」
さんま先生、「里菜ちゃん、分かった。ほんとに素敵な彼氏が現れたら1番ええねん。そやな。
          だからイライラしてはんねんね」
零治、「寂しいだけじゃない?」

零治ママ、「あのね、すごいいいお母さんなんだと思いますよ。私も、すっごい理不尽な思いを小さい頃ずっとしてて、
        大人になるのが楽しみになるから、大人になったときすっごい楽しくなるから。
        小さい頃あんまり優しいお母さんだと、社会に出たときちょっと打たれ弱い、
        (里菜ちゃんは)すんごい打たれ強いと思うから。何が起きてもきっと、
        すごい小さい頃に比べて楽しいって絶対思えるから」

このみパパが総評を述べます。
 「この問題は根が深いんですよ(笑)。やはりね、里菜ちゃんのお母さんの幸せをどう考えるか、これからですね」
さんま先生、「やっぱりボーイフレンドがいないからですよ。(このみパパの)会社に独身の方とかいらっしゃらないの?」
このみパパ、「少々とうがたってますからね」

望、「やっぱり里菜ちゃんは、今、お母さんを嫌い嫌いって言ってるかもしんないけど、
    もし、里菜ちゃんのお母さんが亡くなっちゃった時に、今のケンカがとても大事な1つになるんだよ」
里菜、「ならないと思う」(笑)
さんま先生、「でも、お母さんが死んだら悲しいでしょう?」
里菜、「別に。だっていなくなったほうがいい、だって怒られないしさ、お金だけ置いといてくれればいいの」(笑)

判決は、2人とも里菜を支持し、里菜の敗訴です。

佳奈子、「私は二十歳になって、その自由さとか知ったんで、すごい、何かこう、ダメだダメだと言われてたことが
       二十歳になってやっとできたりとかするじゃないですか、大人になって。
       その瞬間に喜びは人よりも増してたんで、お母さんに、うん。苦しんだ人ほどね、大きい人間になるんですよね」
さんま先生、「あ、そうですか。深い言葉ですね」
佳奈子、「私、苦しんだんで。(笑)アハハハハハ」
さんま先生、「そんで(体が)大きな人間になってもうたの?」
佳奈子、「そうなの、横もね。何でですか?。(笑)ハハハハ」
さんま先生、「誰がノリツッコミせえ言うたんや」(笑)





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