あっぱれ学園の記録－１９９５年後半、自分でオバケを考えよう(８/２４)

あっぱれさんま大先生

自分でオバケを考えよう(８／２４)

教室　さんま先生失踪事件

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教室

さんま先生、みんなと会うのは久しぶりのようですね。

夏休みのことをいろいろ聞きます。

実咲、「この間ね、三重行ってきたんだけど。鳥羽に泊まって、その帰りにね、
　　　　御在所(ございしょ)っていう山あるでしょ？」
　　　＃私も５年生の林間学校の時、行きました

さんま先生、「俺知らん。それやったら鳥羽一郎さんに聞いてくれ。出身やから」

実咲、「そこ行ったらすごくて。とんぼがいっぱいうじゃうじゃいるの。
　　　　そこにいて、静かに立ってこうやって(指を立てて)、とんぼが来て勝手に止まるの。
　　　　で、逃げるトンボしか見たことないから、超びっくりして」

さんま先生、「あー、そやろ。今年はトンボとセミが異常発生してね」

実咲、「そうなの？・・でもそこ、そういう名所なの」

さんま先生、「あっ、そう」

むし、「この前ねえ、うっちゃんと釣り行ってきた」

以前、番組で告白しましたが、早くも夢が叶ったようですね。

さんま先生、「どこ行ってきたの？」

内山、「湖」

さんま先生、「これ湖？。川やろ」

むし、「川だけどねえ、相模湖」

さんま先生、｢相模湖ってお前・・えっ、相模湖？。湖｣

気恵はどこも行ってないようですね。

気恵、「自慢じゃないけどねえ、どっこも行ってないのきーちゃん。
　　　　だって毎日忙しいんだよ。朝６時に起きるでしょう」

さんま先生、「何で６時に起きんの？」

気恵、「お父さんの目玉焼き作らせるのね。それでね、お米とぐでしょ。
　　　　で、朝ごはん作って、そしたらお母さんの髪の毛とかすでしょ。
　　　　それからお母さんの足もんで、それで終わって寝ちゃうの」

さんま先生、「スケージュールとして、毎日含まれてたわけ？」

気恵、「やらされてんの、夏休みだからって。お母さんがね、
　　　　『きーちゃん。テレビはいつやめるのか分からないんだから、
　　　　それやめた時、出来るようになってなきゃいけないの』・・
　　　　だから、いつもやらされてる。洗濯物も、たたまなきゃいけない」

さんま先生、「リカちゃんは、どこも行かなかったの？」

リカ、「行ったよ」

さんま先生、「どこ行ったの？」

リカ、「大原御宿(おおはらおんじゅく)」

さんま先生、「あっそう。さあそれではいきましょう・・」

リカ、「あー、なんだその言い方は」

さんま先生、「先生に対して『なんだその言い方』とはなんだ」

リカ、「えっ、先生だったの。さんまさんじゃなかったの？」

さんま先生、「あっぱれさんま大先生や。このタイトルは」

リカ、「ほぉーそりゃそりゃ」

さんま先生、目を丸くして、リカへの突撃を試みますが、

裕太に止められました。

さんま先生、「会話を民謡の合いの手で言われるのが、１番嫌やねん俺は」

やっと本題です。さんま先生が、生徒達の描いてきたオバケの絵を紹介します。

まずは亜由美の「ガンバレおばけ」

頭ピカピカで顔が青色です。そして、右の耳が異常ににでかいです。

亜由美、「元不良だったのね。バイクで走ってる間に事故って死んじゃった人なの・・・
　　　　　耳が大きいのは、人より先に悲しい声を聞けるようになのね。
　　　　　顔が青いのは、その人がブルーの気持ちの時に出てくるから、顔が青いの・・・
　　　　　で、コーヒーか紅茶を持って出てくるの」

さんま先生、「何でや？」

亜由美、「『ガンバレよ』って差し出してくれるの」

さんま先生、「そういうおばけに出て来てほしいんだ。亜由美ちゃんは、誰かに励ましてほしい時なんだ」

亜由美、「そう・・」

さんま先生、「福長。顔を青く塗って、コーヒー持って行かな・・」

次は、バイオリンの「ママおばけ」

ママが怒って角が生えてます。

バイオリン、「僕がバイオリンのお稽古サボった時に出てくるママおばけ」

さんま先生、「それはどんなこと言うの？」

バイオリン、「例えば『さぼるなあ』とか」

次は、ちほの「ロバの耳おばけ」

さんま先生が、「これ、むし(の絵)だ」と間違えてしまうほどの幼稚？な絵です。

ほとんど「○」と「－」で描かれています。

地上の人々を空から見てるおばけです。

ちほ、「なんでぇー、そんな顔するのかなあ？・・・
　　　　私、これ傑作だと思う。今まであっぱれで描いてきた中の絵で」

さんま先生、「自分では納得してるんだ。絵のセンス０やね」

ちほ、「美術の先生とかに、よく『発想はいい』って言われんねんけど、
　　　　『なかなかこう技術に結びつかないね』って言われんの」

さんま先生、「これは、ロバの耳おばけ？」

ちほ、「それは、誰かがヒソヒソ話していると、ヒュッと現れて。次の日には、
　　　　全然知らない人がいないよう、ヒソヒソ話をばっと広めてしまうという嫌なおばけ
　　　　・・・宙に浮いてんのよ、その絵の様子は。見たら分かると思うけど。」

さんま先生、「分からへん・・・ほんとに落書きみたいやもん、どっかの」

次は、愛の「トイレの桜子さん」

映画、「トイレの花子さん」を意識して描いたようですね。

さんま先生、「トイレの花子さんじゃない、こっちはトイレの桜子ちゃん？」

愛、「そう、妹分」

さんま先生、「自分またパート２作ろう思って・・自分商売上手やな、意外なところ」

愛、「何で出てくるかっていうと、今年の夏は、花子さんがすごい有名になったから」

さんま先生、「かなわんな、君の宣伝ばかりされて。自分ものすごう宣伝上手やな、そういうところ」

愛、「恨めしくて、自分も出てきた」

さんま先生、自分のとこに愛のファンが来て、「会わせてくれ」と言われ、迷惑してるそうです。

次は、一応内山の「ナースおばけ」

すごいうまい絵ですね。ピンクの制服を着た看護婦のおばけです。＃みょーに生々しいです

さんま先生、「お前な、そういうことすな。あっぱれぐらい自然にやれ。
　　　　　　　こんなもん、お前が描いたんちゃうの分かってるやないか」

内山、「いや、僕が必死に描いたんですよ」

さんま先生、「あっぱれぐらい、そういうの人に頼むな」

内山、「いやいや、いいマンガ家がいまして」

さんま先生、「もっすごうお前らしい考え方やね」

裕太の母さんに頼んだようです。

内山、「これ(おばけ)は自分で考えたんですよ。考えたんですけど、
　　　　どうやって描いたらよくわかんない時に、やっぱ愛の電話、裕太君ちに電話して・・
　　　　おばさんに電話したら、描いてくれるってことで」

さんま先生、「何おばけなの、ほんで？」

内山、「ナースおばけ」

さんま先生、「いいね、いいね。・・どんなん？」

内山、「寂しい時とか、１人で眠れない時とかあるじゃないですか。
　　　　そういう時に一緒に添い寝してくれたり」

さんま先生、「おばけ頼まんでも、看護婦さん頼めよ」

内山、「いや、看護婦さんはいいですよ」

さんま先生、「ピンクええ、やっぱり？」

内山、「ボタンがはちきれそうなところがいいですねえ」

さんま先生、「もう漫画エロトピア。いいねえ、もう内山これでやめとけよ。怒られるで」

次は福長の「睡魔」

水泳の格好をしてます。

福長、「眠くなった時出てくるスイマー」

さんま先生、「睡魔とスイマーをかけたわけやね。終わり」

＃もうひとつウケなかったぞ、と

次は絵梨の「自動販売機ヨッコちゃん」

自動販売機の脇から、顔を出して覗いてます。

絵梨、「よくジュース買う時に、押したのじゃないの出てくる時あるでしょ。それ、この子の仕業なの」

佳奈子、「本当にいるかもよ」

さんま先生、「あれ、押したのになかなか出てこずに、手突っ込んだら上から指を痛める、おばけあるよね。
　　　　　　　これも自動販売機ヨッコちゃんの仕業なの？」

絵梨、「仕業」

さんま先生、「愛ちゃん、これ狙ってるんじゃない？。来年の夏、意外と」

ジュースがなかなか当たらないという話になります。

実咲は、３本連続当てたことがあるそうです。

佳奈子、「私しょっちゅうあるんだけど、当たったこと。当たりってこうやって回ってんじゃん。
　　　　　で、当たりのところをこう(指を差して)『あたれー』ってやると」

さんま先生は、当たった事がないそうです。

次は注目のジャングルの「偏食」

うーん、この絵は何だ？。地球外生命体か？。

さんま先生、「ジャングル、お前は変な発想するやつやなあ・・これ何おばけ？」

ジャングル、「これ？・・うーんーうふふふふ」

さんま先生、「お前の方が恐いわ、俺は」

ジャングル、「これねえ、腹減った。人の家に行って、食いに行くの。
　　　　　　　お腹が空いたら人の家に行って食べに行くの。うふふ」

さんま先生、「お前何言うてんだ。ほいで、そんなにおもろい内容でもないで。自分がげらげら笑うほどでも。
　　　　　　　『飯くれー』言うて行くわけ？」

ジャングル、「いや、人にへばりついて、おんぶしてもらって行くの」

さんま先生、「これがへばりつくわけ？。人を食べずに、人の家のごはん食べるわけ？。
　　　　　　　何が好物なの・・シューマイとか？」

ジャングル、「あの、グリンピース」

さんま先生、「名前は」

ジャングル、「偏食」

よーく見ると、短い足、目、鼻、口がありますね。

さんま先生、「お前なんかしでかすやつやなあ。才能持ってるよ。人とは違う才能」

次はリカの「さんまおばけ」

鳥の顔の部分が「サンマ」になってます。

当然、さんま先生のことを指したものですね。

リカ、「リカが、とかね、変なことしたり、言ったりすると出てくんの」

さんま先生、「どんな風に出てくるの？」

リカ、「『また言ったなあ』って言うの」

さんま先生、「このおばけを止めるのはいるわけ、誰か？」

リカ、「裕太君」

さんま先生、「サンマってこんなんちゃうよ。もっと細長いやつやよ」

リカ、机をたたいて「でもこれは、絵なの」

さんま先生、「だから、絵やったら、もうちょっとちゃんと書きましょっということ言うてるわけよ」

ここで、佳奈子が絡んできます。

佳奈子、「でも、人の絵にいちいちいちゃもんつけなくたっていいじゃん」

さんま先生、「なんやねんお前、その態度」

佳奈子、「そうじゃん。一生懸命描いてるのに、そうやっていちいちすぐいちゃもんつけるから」

さんま先生、「いちゃもんじゃないやないか」

佳奈子、「ばかにしたりさあ、それ悪い癖だよ、さんまさんの」

さんま先生、「いつお前らをばかにしたんや？」

佳奈子、「しょっちゅうばかにしてるでしょう」

さんま先生、「ばかになんかしたことあるかい」

佳奈子、「あるよ。ほいでねえ、また知らないふりしてんの」

さんま先生、「なにぃ」

佳奈子、「いつもそうなんだよ」

さんま先生、「お前、ほんま俺の女か。お前は。ほんま、たまに同じこと２日連続で言われたことあるわ。
　　　　　　　昨日言われたなあ思ったら、今日佳奈ちゃんに言われたこともあんねん。
　　　　　　　俺は、お前、夏休みの間、どんだけお前ら心配したか」

みんな、「してない、してない」

気恵、「絶対に違う。最近目が冷たくなった」

佳奈子、「でもきーちゃんには冷たくないよ」

さんま先生、「佳奈ちゃんになんで冷たいねん？」

佳奈子、「冷たいよー」

さんま先生、「どうすればええわけや？」

佳奈子、「もっとさあ、優しくしてくれればいいのにさあ、チャボとか言ってぇー、
　　　　　なんかほざいてぇー」

さんま先生、「超むかつく」

実咲、「『超』死語だよ」

さんま先生、「今、何？」

佳奈子、「超安いしぃー、とか」

さんま先生、「『超』ついてるやんか、それ」

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今回は全員が出席しています。

キャンプの時に撮ったドラマを見ます。

さんま先生、監督の章久に感想を聞きます。

章久、「まあまあ良かったと思います・・・良かったのは思うんです。
　　　　でも短編だから、イマイチみんなの実力を生かしきれなかったと」

さんま先生、「この和製スピルバーグ、このヤロー」

ドラマ本編

場所は長野、八千穂高原のキャンプ場。

朝、リカがさんま先生のテントに行ってみると、

リカ、「おはようさんまさん。あれ？いない。わぁー、ぐっちゃぐちゃ、きたないなあ。
　　　　みんなー、さんまさん知らない？。さんまさんがいないよー」

みんな、さんまさんのテントの前に集まってきました。

内山、「あれ？、ほんといない。どこ行ったんだろう？」

裕太、「こりゃ逃げたかなあ？」

ちほ、「さんまさんは、そんなことしないんとちゃう？。荷物もあるし」

章久、「わかんないよ。さんまさん、僕たち置いて逃げんの得意だもん」

ちほ、「それも一理あるんちゃう？」

内山、「でもさあ、朝飯どうすんの？」

裕太、「飯の心配してどうすんだよ」。ポカ(裕太、内山の頭をたたく)。ドス(ちほ、内山の脇腹に肘打ち)

内山、「だってさあ、さんまさんがいないわけでしょ。だったら朝飯余るわけじゃん。俺食ってもいいよ」

亜由美、「じゃあ私にも半分ちょうだい」

内山、「やだよ」

亜由美、「何でよ、いいじゃん。さんまさんの分だよ。半分こしようよ」

ちほ、「太んで、そんなん食べたら」

亜由美、「いいのよ、別にね」

内山、「これ以上太れないから、だいじょぶ、だいじょぶ」

ちほ、「でも、亜由美ちゃんがんばんないとね」

亜由美、「ちょっとね」

むし、「さんまさんいないの。帰る」

裕太、「分かった分かった。じゃあいいや、みんな落ち着け。
　　　　取りあえず分担して、さんまさん捜してみよう。
　　　　こっちからこっち(のグループは)はあっちの方行って、
　　　　こっちからは森の中とか、向こうの方も捜して。じゃあ分担して」

みんなで手分けしてさんま先生を捜します。

愛とジャングル、お互い背を向け合って、

愛、「さんまさーん」

ジャングル、「さんまさーん」

(さんま先生、「愛ちゃんを贅沢な使い方してるねえ」)

草むらの中を捜していた福長。そこに裕太、実咲、佳奈子がやってきます。

裕太、「いたか」

福長、「いない」

実咲、「こっちもいないよ」

佳奈子、「まったくもう、どこ行ったの。世話がかかるんだから。
　　　　　帰ってきたら、ただじゃおかないわ」

ナオミと加奈、やはりお互い背を向け合って、

加奈、「さんまさーん」

ナオミ、「さんまさーん」

気恵は倒れた木の中を捜しています。

そこにジャングル、絵梨、バイオリン、愛がやってきます。

気恵、「全然見つからないよ。さんまさんて、かくれんぼ上手だねえ」

絵梨、「きーちゃん。これはかくれんぼじゃないの。ほんとにさんまさんいなくなっちゃったんだよ」

バイオリン、「えっ！。僕、さんまさんがいないとおうちに帰れない」

絵梨、「だいじょぶだよ。スタッフいるから」

ジャングル、「じゃあ、さんまさん置いてくの？」

愛、「大丈夫よ。大人だから、１人で帰ってこれるでしょ」

再び、さんま先生のテントの前。

内山、「ねえ、腹減ったよ。飯にしようよ」

ちほ、「でもさんまさん、心配やから」

捜していたみんなが次々と戻ってきます。

「こっちはいなかったよ」「こっちもいない」

そして、いなくなった理由を考えます。

章久、「さんまさん、やっぱり４０歳になったのがショックだったのかなあ？」

綾佳、「見合いしても、なかなか決まらないからじゃないの？」

裕太、「でも、さんまさんの１番の悩みって借金だろ？」

リカ、「出っ歯だったからじゃないの？」

内山、「今更出っ歯で悩まないでしょう」

みんなで言い合いをしていると、

さんま先生が走ってやってきました。

さんま先生、「お前ら。言いたい、放題、ええかげんにしろよ」

実咲、「どこ行ったの？」

さんま先生、「ちょっとトイレ行っとっただけや。それで面白いから様子見とったんや」

裕太、「くそしてただけかよ」。パシ(さんま先生、裕太の頭を叩く)

章久、「やっぱ、４０歳で悲観してたんじゃないのか」。バン(さんま先生、章久の頭にパンチ)

ちほ、「心配してんで」

さんま先生、「そりゃすまんすまん。だけどお前、俺がいてない間に何や、『４０過ぎた』の、
　　　　　　　『見合い失敗ばっかり』だの、『女にもてない』だの、
　　　　　　　俺がいてない時悪口ばっかり言うとるなあ、お前ら」

内山、「そんなことないよなあ？」と、みんなに聞くと、

みんな、「うんうん」とうなずきます。

内山、「さんまさん、そんなことより早く朝飯食おうよ。腹減っちゃったよ」

リカ、「そうだよ。リカもぺこぺこ。さんまさん、大人のくせに迷子にならないでよねぇーーだ」

さんま先生、「この女、この女」と、リカに突撃しようとしますが、

章久が、「さんまさん、さんまさん」と言って、止めました。

さんま先生、「それ、裕太の役やがな」。バシ(さんま先生と裕太、章久の頭を叩く)

内山、「さんまさんの朝飯、罰として半分食っちまおうぜ」

さんま先生、「わぁー、内山」と、内山を追いかけます。

それを見て笑うみんなでした。

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さんま先生、「監督、やっぱりとうですか？。見終わって」

章久、「えー、出来すごく良かったと思います」

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