風のささやき

手紙

僕は
手紙を書いている

白い便せんに
鉛筆の言葉が
黒く沈むまで

嘘のない思い
結晶のような言葉が
残るまで

受け取る誰かと
共に生きてゆく言葉

ぎっしり連ね
ずっしりと重い
手紙をしたためたくて

閉ざされて
ぶつかり
きしむ心の奥から

いくつも
言葉をつかみとって
幾千も書き直し

時折
寒さに震える手で

今日も僕は
手紙を書いている

誰かに届く言葉を綴りたくて。Last Updated 2026/03

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