竪 穴 住 居

竪穴住居跡

 縄文時代の住いの跡はいくつかの種類が知られていますが、最も多く発見されるのが竪穴住居跡(たてあなじゅうきょあと)です。竪穴住居は、地面を掘り込んで床とし、柱を立て屋根を葺き、掘り上げた土を周りに積んで水を防ぐという手間をかけたものです。夏は涼しく冬は暖かい、なかなか快適な住いです。

 竪穴住居の中には部屋を区切る壁などは有りませんが、炉を中心としていろいろな空間が意識されて使い分けられたようです。水子貝塚の場合、右側が女性の空間、左側が男性の空間だったようです。

 竪穴住居の大きさはさまざまです。畳に換算すると10〜30畳位で、家族が増えるにつれて建替えたものも有ります。

 当時の集落には、1軒だけがポツンと建つものから10軒位が広場を囲む大きな村まで大小さまざま有り、水子貝塚は大きな村の典型例です。

生活復原展示復原住居

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