扇平式/扇平類型

おんびらしき/おんびらるいけい

標式遺跡 長野県諏訪?市扇平遺跡)

 十三菩提式の一部を構成する一類型。口縁部に幅広い無地紋帯をもち、そこに三角印刻文や刺突文、上下に横位の紐線(指頭押捺隆帯)を巡らせることを特徴とする。刺突文は三角印刻の退化、紐線は鋸歯状隆帯の退化であり、平縁の鍋屋町系深鉢の中部・関東における変形として理解可能。十三菩提式古段階でも新しい頃に多い。紐線や刺突文が胴部縄紋と組み合わされる例も有る。

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