捏造問題連絡船 過去ログ5(No.401〜500)

総目次 


ログ5目次

0401 Re: 小片コレクション 早傘 〔2001/07/03-23:16〕
0402 発掘調査費 bambi 〔2001/07/04-12:43〕
0403 Re: レプリカ? bambi 〔2001/07/04-12:46〕
0404 Re: 小片コレクション bambi 〔2001/07/04-13:50〕
0405 Re: 発掘調査費 koyugun 〔2001/07/04-17:36〕
0406 文化庁・K氏への要望 夢鳥 〔2001/07/05-21:42〕
0407 説明責任の内在 太田浩司 〔2001/07/06-16:50〕
0408 Re: 雑誌いくつか MT 〔2001/07/06-23:30〕
0409 思いつきですが MT 〔2001/07/06-23:54〕
0410 Re: 文化庁・K氏への要望 skato 〔2001/07/09-13:45〕
0411 袖原3でも捏造痕 早傘 〔2001/07/10-00:43〕
0412 Re: 袖原3でも捏造痕 MT 〔2001/07/10-03:30〕
0413 Re: skatoさんありがとうございます 太田浩司 〔2001/07/10-07:43〕
0414 Re: 袖原3でも捏造痕 大杉 〔2001/07/10-15:00〕
0415 Re: 袖原3の写真 諏訪間 〔2001/07/10-19:50〕
0416 Re: 袖原3でも捏造痕 早傘 〔2001/07/10-23:49〕
0417 Re: 袖原3の写真 早傘 〔2001/07/10-23:57〕
0418 秩父関係の情報 早傘 〔2001/07/11-00:23〕
0419 捏造本書評 早傘 〔2001/07/11-00:35〕
0420 ねつ造を認め再調査打ち切り 山形・袖原3遺跡で行政側 bambi 〔2001/07/11-08:43〕
0421 URL訂正 bambi 〔2001/07/11-08:55〕
0422 賀川真様、あるいは関係者様への質問です:聖嶽再発掘の経緯 bambi 〔2001/07/11-12:05〕
0423 Re: 賀川真様、あるいは関係者様への質問です:聖嶽再発掘の経緯 賀川真 〔2001/07/13-00:41〕
0424 Re: 紹介記事の年代併記 夢鳥 〔2001/07/13-04:50〕
0425 Re:葛生人の年代訂正 太田浩司 〔2001/07/13-07:47〕
0426 Re: 大杉さん MT 〔2001/07/13-09:49〕
0427 Re:発掘年表の件 MT 〔2001/07/13-10:17〕
0428 Re:早傘さん MT 〔2001/07/13-10:33〕
0429 Re: 紹介記事の年代併記 skato 〔2001/07/13-11:01〕
0430 Re: 補足 MT 〔2001/07/14-07:51〕
0431 Re:葛生人の年代訂正 bambi 〔2001/07/14-13:35〕
0432 Re:発掘年表の件 bambi 〔2001/07/14-13:48〕
0433 つかめぬ“潔白”の証明 尾花沢・袖原3遺跡 bambi 〔2001/07/14-14:00〕
0434 日本人類学会大会  bambi 〔2001/07/14-14:52〕
0435 Re:葛生町の公式HP bambi 〔2001/07/14-15:56〕
0436 Re:再補足 MT 〔2001/07/15-08:12〕
0437 Re:訂正 MT 〔2001/07/15-23:26〕
0438 Re: 袖原3の現地説明会資料 早傘 〔2001/07/16-21:29〕
0439 「迷惑」の内実(その1) MT 〔2001/07/17-02:35〕
0440 毎日新聞が書籍「発掘捏造」を出版。1万部突破 遅傘 〔2001/07/18-00:13〕
0441 「迷惑」の内実(その2) MT 〔2001/07/18-01:18〕
0442 多摩ニュータウンの調査報告を拝見して MT 〔2001/07/20-03:58〕
0443 補足 MT 〔2001/07/21-04:21〕
0444 参考に MT 〔2001/07/21-12:02〕
0445 Re: 補足 早傘 〔2001/07/21-12:13〕
0446 梶原発言 MT 〔2001/07/21-20:57〕
0447  山形・袖原3遺跡-登録抹消か? おーたこ 〔2001/07/23-14:03〕
0448 Re:  山形・袖原3遺跡-登録抹消か? 早傘 〔2001/07/23-17:18〕
0449 補足(夜行列車) MT 〔2001/07/23-23:50〕
0450 発掘年表の件(追加) MT 〔2001/07/24-01:15〕
0451 参考に(追加) MT 〔2001/07/25-01:14〕
0452 Re: 参考に(追加) 山村貴輝 〔2001/07/25-13:42〕
0453 山村さん MT 〔2001/07/27-00:47〕
0454 お天気調べ MT 〔2001/07/27-02:45〕
0455 Re: 捏造本書評 早傘 〔2001/07/28-11:02〕
0456 サンデー毎日8月5日号 早傘 〔2001/07/28-11:09〕
0457 古本の中から興味深い記事 koyugun 〔2001/07/28-16:28〕
0458 Re: 発掘年表について ash 〔2001/07/28-23:57〕
0459 こたえ ash 〔2001/07/29-00:29〕
0460 札幌で取材記者講演会 傘傘 〔2001/07/30-14:47〕
0461 Re: 山村さんに対しての返事 山村貴輝 〔2001/07/30-15:08〕
0462 Re: 承知致しました MT 〔2001/07/30-20:11〕
0463 Re: 札幌で取材記者講演会 早傘 〔2001/07/31-00:15〕
0464 Re: 発掘年表について 早傘 〔2001/07/31-00:23〕
0465 ネオシティーが掲示板サービスから撤退 管理人 〔2001/08/01-23:39〕
0466 宮城県考古展 古川展示会 について MT 〔2001/08/02-00:14〕
0467 Re: 参考までに さとうけいすけ 〔2001/08/02-19:32〕
0468 Re: 札幌で取材記者講演会 早傘 〔2001/08/03-23:01〕
0469 Re: 宮城県考古展 古川展示会 について(補足) MT 〔2001/08/05-03:25〕
0470 Re: あのさぁ 傍観者 〔2001/08/05-05:38〕
0471 Re: 不充分ながら MT 〔2001/08/07-00:56〕
0472 Re: 捏造本書評 早傘 〔2001/08/07-01:13〕
0473 Re: 聖嶽洞穴報告書売れてます 早傘 〔2001/08/07-01:17〕
0474 『全国訪ねてみたい古代遺跡100』改訂版 早傘 〔2001/08/07-01:20〕
0475 講演「最新の発掘資料から見た日本の歴史」 早傘 〔2001/08/07-01:26〕
0476 「旧石器発掘捏造事件と記録」 早傘 〔2001/08/07-01:38〕
0477 Re: 山窩情報 MT 〔2001/08/07-23:09〕
0478 Re: 書名訂正 MT 〔2001/08/08-21:08〕
0479 Re: さよなら三角 早傘 〔2001/08/08-23:19〕
0480 Re: 週刊新潮8/16・21夏期特大号 早傘 〔2001/08/08-23:40〕
0481 Re: 斯く又来てし MT 〔2001/08/09-03:24〕
0482 千葉で日本最古の人骨発見 か? 早傘 〔2001/08/09-09:13〕
0483 不愉快な悪ふざけ 類似品・破れ傘 〔2001/08/09-09:32〕
0484 Re: 悪ふざけ? おーたこ 〔2001/08/09-10:17〕
0485 Re: 千葉で日本最古の人骨発見 か? 諏訪間順 〔2001/08/09-17:50〕
0486 Re: 毎日捏造本 MT 〔2001/08/10-02:08〕
0487 Re: 千葉で日本最古の人骨発見 か? 早傘 〔2001/08/10-12:11〕
0488 Re: いまさらですが 早傘 〔2001/08/10-13:32〕
0489 Re: 千葉で日本最古の人骨発見 か? 諏訪間 〔2001/08/10-18:08〕
0490 Re: 聖嶽洞穴報告書売れてます ash 〔2001/08/11-23:16〕
0491 Re: 秩父関係の情報 早傘 〔2001/08/14-23:29〕
0492 ガラスケース MT 〔2001/08/15-03:08〕
0493 Re:客観性に欠ける MT 〔2001/08/15-03:57〕
0494 Re: Re:客観性に欠ける 早傘 〔2001/08/15-21:32〕
0495 材料 MT 〔2001/08/16-02:33〕
0496 御礼 MT 〔2001/08/16-03:26〕
0497 Re: 聖嶽洞穴問題 早傘 〔2001/08/17-21:11〕
0498 re:御札 早傘 〔2001/08/17-21:19〕
0499 Re: 千葉で日本最古の人骨発見 か? 早傘 〔2001/08/17-21:42〕
0500 お乗り換え願います 管理人 〔2001/08/17-22:31〕


0401 Re: 小片コレクション 早傘 〔2001/07/03-23:16〕〔211.133.89.49〕
         親_0398 根_0117 メール
もう400発言か(皆様のおかげです)。またログ作らないと。あわてる必要はないのだけど。

さて、下記のページから「人類学」のPDF(数MBありますから覚悟してダウンされたし)を読むと、学内における小片コレクションの評価と、古人骨研究者の願いがほのかに伝わってきます。教官紹介などを見ると、解剖学教室に現在古人骨の専門家はいないようですね。過疎化が進んでいる分野だとよく聞きます

『環日本海地域の自然・人・文化』
新潟大学貴重学術資料公開展示会図録
 http://www.lib.niigata-u.ac.jp/Zuroku/ZurokuHidari2.html

OBSのサイトに出てくる「文部省」は、日文研というか、あの科研費のことを視聴者にわかりやすいように表現してみたのだと思う


0402 発掘調査費 bambi 〔2001/07/04-12:43〕〔210.144.42.28〕
         親_0400 根_0400 
山形新聞の2月24日でしょうか、
 http://210.190.116.50/User/Search/?Template=ShowArticle?ch=200102240000005406
市は新年度の一般会計予算に調査費として1240万円を計上した。

尾花沢市の予算関連では
 http://www.city.obanazawa.yamagata.jp/zaisei/html/za0102.htm にて
[参考] 投資的事業以外の主な新規事業
袖原遺跡発掘事業          12,400千円
と、歳出予算が計上されていました。

ちなみに、尾花沢市は、 人口:男 11,068人、女 11,552人、計22,620人 ●世帯: 5,851戸

毎日新聞平成12年11月20日で 
 http://www.mainichi.co.jp/eye/feature/details/iseki/200011/21-01.html

> また、担当課長は、自治体が再調査などを実施する際に申し出があれば、同庁として調査費を補助することも明言した。

当然、市の予算の上に、国からの補助、考古学協会会員のカンパによる調査委員派遣の費用…
同じような遺跡が、あといくつ再調査されなければならないのでしょう?


0403 Re: レプリカ? bambi 〔2001/07/04-12:46〕〔210.144.42.28〕
         親_0399 根_0117 
賀川真様
今後、文春との訴訟の可能性も検討されていらっしゃる段階では、ネット上でどこまで公表されるか否かは、賀川様のご判断によりますが、もし、お父様が日記を残していらっしゃるのなら、是非、すべて読んでおかれる事を、おすすめ致します。
裁判において、正確な日時の特定などは、重要な証拠となると思いますし、裁判と、いうことじゃなくても、相手と話す時、それを公表するかに否かにかかわらす、賀川様のおっしゃる事に、より説得力が増すと思います。

>馬場先生によると、新潟大学は、今の混乱した段階で鑑定するのは
>正常な鑑定が期待できないと言っていたそうです。

確かに、新潟大学には荷が重過ぎるかもしれませんね。大学には、速やかに人骨を提出していただいて、第3者機関で、再鑑定されれば、より冷静にその結果を受け入れる事が出来ると思います。


0404 Re: 小片コレクション bambi 〔2001/07/04-13:50〕〔210.144.164.85〕
         親_0401 根_0117 
新潟大学創立50周年記念
学内貴重資料学術展示会
『環日本海地域の自然・人・文化』
平成11年6月1日(金)〜6日(日)

新潟大学の附属図書館でそのような展示会があったのは知っていましたが資料集までネットで公開されていたとは、気付きませんでした。
ありがとうございました。残念ながら、本文は、通信速度の限界からか私のパソコンでは、表示できませんでしたが、多くの資料を見ることが出来ました。まず、確認したいのですが、聖嶽人骨はこの時、展示されていたのでしょうか? 

 http://www.lib.niigata-u.ac.jp/Tenjikai/ogataBun.jpg  に、よりますと、
新潟大学に保存されている小片コレクションの人骨は約800体
その内、2点を写真展示する。とあり、直後に聖岳洞穴人骨と、佐渡藤塚貝塚人骨が紹介されています。

 http://www.lib.niigata-u.ac.jp/Tenjikai/hito.html
に、掲載されている、聖嶽人骨と思しき画像(上から2段目の左端)は、写真でしょうか? あるいは、実物だったのでしょうか。

1988年段階では、ニカワ状の物が塗られていたと、馬場氏が
学生社の『旧石器時代の考古学』(シンポジウム日本の考古学1)1998年 にておっしゃっていますが、聖嶽の発掘パンフレットによって確認される頭部人骨は、組み立てられて一応、頭蓋骨の形をなしています。
画像の左の白い布の上に平面的に置かれている、一群の骨群が、今問題になっている聖嶽人の頭骨と考えたら良いのでしょうか?
専門家の方々のこの画像あるいは資料集全般についての解説が、伺えれば幸いに思います。

>OBSのサイトに出てくる「文部省」は、日文研というか、あの科研費のことを視聴者にわかりやすいように表現してみたのだと思う
今でも、文部科学省も文化庁も全く、動いていないのでしょうか…


0405 Re: 発掘調査費 koyugun 〔2001/07/04-17:36〕〔61.118.254.149〕
         親_0402 根_0400 ホームページメール
つらいけれども、ネズミ色を残してはならないのです。
結果として、白黒のはっきりしないものもどうしても残るでしょうが、最小限に抑えなくてはならないですね。


0406 文化庁・K氏への要望 夢鳥 〔2001/07/05-21:42〕〔133.130.66.83〕
               根_0406 メール
 挑発的なサブジェクトで申し訳ありません。中身はぜんぜん大したことではありませんが..。

 思いもかけず、何人もの子どもや知り合いから「捏造ではない旧石器が見つかったんですか?」と聞かれてしまいました。何のことかと思ったら朝日新聞7/5付、第2東京版「発掘された日本列島2001-新発見考古速報展」新潟県津南町・胴抜原Aの大型石刃の記事だったんですね。

 確かに誤解を招くような表現はありません。しかし「旧石器のいつか?」と記述を探すと、よーく探しても「後期旧石器」という言葉が1ヶ所だけ..。あれでは一般の人が誤解しても仕方がないのではないでしょうか?
 年代をぼやかした事情も察しますが、博物館の特別展は専門家だけのものではありません。ましてや新聞紙上での紹介ともなれば、目安となるおよその絶対年代は付記することが必要ではないでしょうか?

 タイトルの大きさに対して、その遺物に対する評価が何を基準にしているのか、一般には理解しがたくアンバランスに感じます。チャットの中では「もう熱は冷めてきたか..」という発言も見られますが、歴史に関すること..そうは簡単に消えるわけがないと考えます。


0407 説明責任の内在 太田浩司 〔2001/07/06-16:50〕〔210.227.89.2〕
         親_0406 根_0406 メール
説明責任が内在するでしょうね.
マスコミなどでの事実記載は,とかくセンセーショナル
になる傾向にあるし,場合によっては,ドラステック
でもある.すみません出すぎたまねをして


0408 Re: 雑誌いくつか MT 〔2001/07/06-23:30〕〔133.205.108.109〕
         親_0317 根_0173 
大学生さんが6月11日[317]で紹介されていたもの、今ごろになって読み始めました。
> 歴博対談〔鼎談〕木村英明+河合信和+春成秀爾 前期旧石器遺跡「捏造」問題を考える 歴博 No.106 国立歴史民俗博物館 2001

収録日時は1月25日。春成さんによれば、石器の検討(新しい傷・黒い土の付着)からねつ造は1980年代、座散乱木遺跡までは確実にさかのぼる、とのこと。
関係者の発言の経年変化、というのはどなたか検討しておられましたでしょうか。
あと、「東北学」というのをやっと入手しました。岡村道雄さんの発言が掲載されているもので、二月頃の対談記事でしょうか。これはまた、そのうち。


0409 思いつきですが MT 〔2001/07/06-23:54〕〔133.205.108.16〕
               根_0409 
ふと、思いつきましたことですが
発掘調査というのは、イメージとしては水田の床土以下、畑・山林の地山以下をこつこつ、遺物に行き当たるまで掘り下げるか、土の中の、土の色の違いを追跡していくもの、なのですよね、たしか。土が違えばその扱いも異なるだろうし、おそらく農作業・土木作業の技術を援用するのでしょうから、その地方色、技術伝承・口伝のあるものかとは思います。
それでは、その手仕事の運び方・成果の記録化はどの程度までマニュアル化、全国(全世界?)的に規格化されているのでしょうか。一般部外者は、印刷物になった報告書くらいしか見ることがありませんけれど、その前段階の生データと言うものは、たとえば九州の考古学者が北海道の「調査日誌」を見てただちに理解できるほどその「日誌」は厳密に規格の定まったものなのでしょうか。
民俗学の聞き取りノートはそのはるか以前にとどまっていることを踏まえての質問でした。


0410 Re: 文化庁・K氏への要望 skato 〔2001/07/09-13:45〕〔202.244.24.166〕
         親_0406 根_0406 メール
申し訳けありませんが、私には夢鳥さんの書かれている意味がよくわかりません。なお、記事の体裁・タイトルについては朝日新聞社がきめているので、ご要望の件、お伝えしておきます。なお、図録・パンフレット等にはすべて、年代は明記されております。なにもぼやかす意図はありません。本文中では、石刃・後期旧石器で十分と思っただけです。


0411 袖原3でも捏造痕 早傘 〔2001/07/10-00:43〕〔202.213.142.58〕
               根_0411 メール
いまさらニュースバリューもないので、皆さん発言されませんね。

こうも次から次へと「掘り残し」が発見されるとなると、たまたま忘れたというよりも意図的に残しておいたようにも思えてきます(「原人」の「計画性」?)

素朴な疑問なのですけど、「指紋」の採取は試みられているのでしょうか?

上高森の写真では捏造者は素手で石器をつまんでいましたが。

指紋の採取を試みるとなると、その筋の専門家の協力が必要ですね


0412 Re: 袖原3でも捏造痕 MT 〔2001/07/10-03:30〕〔133.205.108.69〕
         親_0411 根_0411 
早傘さんへ、「いまさら」の内実について、もう少しくわしくご説明いただけますか。

読者の皆さまへ、「その筋」の話題としては、宮城県警は昨年11月、立件しないとした(旧青森に投稿があった記憶ですが)。山形県警の見解は知りません。単なる協力要請で動くものでしょうか。たしか民事訴訟の話題も各掲示板には一時ありましたが、現実の動きなどあるのでしょうか。
かき回して楽しんでいるように受け取られると残念です。この先トカゲの尾を切って、全体の再検討に進めず内輪で納めるのではこちらも迷惑だと申し上げているわけです。
阿部謹也さんの『学問と「世間」』などご一読ください(岩波新書)。


0413 Re: skatoさんありがとうございます 太田浩司 〔2001/07/10-07:43〕〔210.227.89.2〕
         親_0410 根_0406 メール
> 申し訳けありませんが、私には夢鳥さんの書かれている意味がよくわかりません。> なお、記事の体裁・タイトルについては朝日新聞社がきめているので、ご要望の件、
> お伝えしておきます。なお、図録・パンフレット等にはすべて、年代は明記されて> おります。なにもぼやかす意図はありません。本文中では、石刃・後期旧石器で十分
> と思っただけです。

丁寧なレスいただきありがとうございます.
本当は,期待していなかったのですが,感謝しております.
なお,今後さらにこの疑問点についての夢鳥さんの建設的な展開をいただきまして,送る側と受ける側のそれぞれの認識の相違についてなどについて検討できればと思います.
やはり,反応がないのはつまらないですから...


0414 Re: 袖原3でも捏造痕 大杉 〔2001/07/10-15:00〕〔203.141.112.194〕
         親_0412 根_0411 メール
> 早傘さんへ、「いまさら」の内実について、もう少しくわしくご説明いただけますか。

内実じゃなくて新聞記事で申し訳ないですが。
ブラックバスなど移入種問題の地方記事を調べていたら、たまたま発見したので。状況写真が出ていました。

1.尾花沢・袖原3遺跡再調査 石器3点ねつ造の疑い(河北新報)
    http://www.kahoku.co.jp/news/2001/07/20010710j_12.htm

2.袖原3遺跡再調査 8年以上前からねつ造か(河北新報)
    http://www.kahoku.co.jp/news/2001/07/20010710J_11.htm

3.袖原3遺跡発掘調査委員長に聞く 接合石器も灰色(河北新報)
    http://www.kahoku.co.jp/news/2001/07/20010710J_10.htm

2の記事によると、
>宮城県考古学会が5月に設置したねつ造問題特別委員会の辻秀人委員長(東北学院大教授)は「何年にもわたり、藤村氏がねつ造をしていた疑いが濃くなった。今後の検証作業は厳しさを増すだろう。これでは前期旧石器時代の存在自体が揺らぎかねない」と頭を抱えている。

だそうですが、これは、辻氏はオリエント博物館で展示されていた加生沢遺跡や星野遺跡などなど、藤村氏関与以外の前期旧石器遺跡は認めていないということなんでしょうか?星野遺跡や九州の遺跡は中期で前期じゃないから? 早傘さんが以前チャットで言われていたように、層位が不確実で確実な前期旧石器とは言えないからそういう言い方になるのか・・・。
いったいどの遺跡がどの程度信頼できるのか、素人にはまたまた分からなくなってきました。


0415 Re: 袖原3の写真 諏訪間 〔2001/07/10-19:50〕〔210.139.141.107〕
         親_0414 根_0411 メール
こでは大変お久しぶりです。
早傘さん、7/6神奈川での研修、7/8法政シンポお疲れさまでした。
早傘さんがアップすると思っていたのですが、まだなので・・・。

袖原3の写真、みやぎ文化財発掘出土情報にアップされています。
 http://www.miyagi-ann.org/
衝撃的な写真です。
日誌など一連の情報もお読みください。調査には色々な方が訪れています。


0416 Re: 袖原3でも捏造痕 早傘 〔2001/07/10-23:49〕〔211.133.89.122〕
         親_0412 根_0411 メール
>「いまさら」の内実について、もう少しくわしくご説明いただけますか。

昨晩遅く帰ってきて、さてどんな騒ぎになっているかと思いながら開いたら、関連発言無し。そうか、ここの閲覧者にとっては「まさか」ではなく「またか」なのだなあという感想をいだいたわけです。実際、僕自身も「また出たの」という感想でしたし。意外なのは、今回の発見で衝撃を受けている研究者が少なくないことです。僕にとってはそのことの方が衝撃的です。

「その筋」の件。指紋の採取は、本業としてではなく、学術的活動に対する技術協力、すなわち一種の社会協力活動を御願いするという形をイメージしています。「その筋」の方だって学者に協力を求めることがあるのだからおあいこでしょう。現役が動くと差し障りがあるならばOBを紹介してもらうという方法もある

> 全体の再検討に進めず内輪で納めるのではこちらも迷惑だと申し上げているわけです。

迷惑といわれても、そちらがどういう立場でどういう波紋が及ぶか、いまひとつ情報不足。地域博物館に勤める民俗学者にどのようなご迷惑が掛かるのかちぃとおねがいしやす。色々な問題が根っこでつながっていて「竹藪焼けた」になるのでしょうか


0417 Re: 袖原3の写真 早傘 〔2001/07/10-23:57〕〔211.133.89.122〕
         親_0415 根_0411 メール
心身ともに疲労の極限にあるだろうに、かくも迅速に精密な情報を提供された調査関係者の皆さんに感謝します。

神奈川と法政シンポの感想は別途書かねばと思いつつ.....こりゃ分が悪いなぁ。まずいまずい。


0418 秩父関係の情報 早傘 〔2001/07/11-00:23〕〔211.133.89.122〕
               根_0418 メール
7/7(土) 産経新聞埼玉版によると、小鹿坂遺跡の発掘調査により、6日までに新たに3箇所の直径1.5-2mの円形の土の盛り上がりが確認されているという。土の盛り上がりは10-15cmの高さで周囲との色の違いは認められないとのこと。断面を断ち割れば自然物か人工物かはわかりそうですね。

7/9(月) ようやく5/25に開かれた第3回検討委員会の記録が掲載される(
 http://www.jinrui.net/topics/01/04/07.html)。どうも、次の委員会の直前になってか
らあわてて掲載するというパターンになっているようだ。

で、12日(木)に第4回検討委員会が現地で予定されています。乞うご期待。


0419 捏造本書評 早傘 〔2001/07/11-00:35〕〔211.133.89.122〕
               根_0419 メール
7月8日(日)産経新聞の書評欄で、“「旧石器捏造」出版相次ぐ”という囲み記事がありました。採り上げられた本は『発掘捏造』(毎日新聞社)『検証・日本の前期旧石器』(学生社)『遺跡と発掘の社会史』(彩流社)『立花隆「旧石器発掘ねつ造」事件を追う』(朝日新聞社)『前期旧石器遺跡捏造事件の真相を語る』(勉誠出版)。いずれもこの掲示板(先代を含む)で紹介されてきたものですね。

毎日本が書評で採り上げられるだろうと注意しているのですけれども、今のところ他には見つけていません。発見した方はこの発言への返信で御願いします


0420 ねつ造を認め再調査打ち切り 山形・袖原3遺跡で行政側 bambi 〔2001/07/11-08:43〕〔210.144.42.13〕
         親_0400 根_0400 
朝日新聞WEB版 7月10日 20:50発信 です。
 http://www.asahi.com/culture/update/0710/003.html

> しかし、再調査でも真性の石器は出土せず、穴を掘って人為的に埋めたことが確認された石器が相次いで三つ発見された。市教委は、これ以上の再調査を続けることは税金の無駄遣いとの批判も受けるとの判断から終息を決めた。発掘作業は10日までに終え、21日までに撤収するという。

15日の現場説明会はどうなるのでしょうか? [400]にて、現地説明会を紹介しましたが、
もし、行かれる方は、事前に各自ご確認ください。
捏造の痕跡を確認したので、当初の目的を達したのですから、調査の打ち切りは当然であると思います。
税金を使って発掘するのですから、同じお金を使うのなら、別の真新しい遺跡を調査する方が良いのでは?

> 袖原3遺跡は、東北旧石器文化研究所の藤村新一・元副理事長が発見して調査が行われた。

先代BBSに、難波先生がアップされていたかもしれませんが、
どなたか、藤村発掘年表を作っていただくと、理解し易いのですが…
当然、今後の発掘では、藤村氏自らが発見した遺跡以外の調査を、優先させて欲しいと思います。


0421 URL訂正 bambi 〔2001/07/11-08:55〕〔210.144.42.13〕
         親_0420 根_0400 
申し訳ありません。上記のURLは、間違いで、以下に訂正致します。
 http://www.asahi.com/culture/update/0710/004.html
ご迷惑をお掛けしました。 m(..)m


0422 賀川真様、あるいは関係者様への質問です:聖嶽再発掘の経緯 bambi 〔2001/07/11-12:05〕〔210.144.164.97〕
               根_0422 
何の予備知識も無い一般人として私は、一連のWEBから得られる情報を参考に、この掲示板の前身の「捏造問題論争の部屋」において、今回の聖嶽再発掘の経緯は、日文研に尾本プロジェクトが発足して、その時に以前から、聖嶽人骨に疑問を持っていらっしゃった、人類学班長の馬場氏が考古学班長の春成氏に呼びかけて、実現した物ではないかという推測を書込みました。

 http://www2.neocity.to/treebbs/view.cgi?board=016/fake-debate&root=1506&target=1537&mode=title&page=5


しかし、賀川様は、

>今回の聖嶽の再調査はまさしく父の問題意識であった、資料批判の作業の一環だったと思います。
40年前当時の技術では旧石器の研究は緒に就いたばかりで、実際に掘って出てきたものを信頼する以外手はなく、
そういう意味で、新しい目と技術で、再評価されることを望み、自ら呼び掛けたのです。
 http://www2.neocity.to/treebbs/view.cgi?board=016/fake-debate&root=1753&target=1772&mode=dump&page=1&key=395745


と、書いていらっしゃいます。そこで、考えたのですが、尾本プロジェクトの各班には公募の班員の方もいらっしゃるので、平成9年から始まる尾本プロジェクトの際に、班員公募と、同時に研究テーマも募集していた。そこで、以前から遺跡の出土状況に疑問を持たれていた賀川光夫氏が、尾本氏に直接か、間接かに、聖嶽の再調査を依頼された。
と、このように考えたらよろしいでしょうか?

何故、私がこのような事を再度確認をとるかと言いますと、以前、私が上述のような推測を書き込んだ手前、それが事実と違っているのなら、そのままにしているのは、故人に対して失礼だと思うからです。


0423 Re: 賀川真様、あるいは関係者様への質問です:聖嶽再発掘の経緯 賀川真 〔2001/07/13-00:41〕〔210.139.159.170〕
         親_0422 根_0422 メール
bambiさん、いつも御注目ありがとうございます。
返信が遅くなりましてすみません。
また、前のツリーで、色々御助言いただいたままになっております。
大変失礼いたしました。また、本当にありがとうございます。
さて、御質問の件ですが、
私としては聖嶽と尾本プロジェクトの関りはどのようないきさつかはよくわかりません。ただ、春成さんと、小田静男さんが、再調査の前に父のもとに訪れて、発掘する承諾をもらったそうです。
父はそれを快諾し、「現代の目と技術で再検討再評価してもらうことは素晴らしい」として、
自分は顧問になり、広く参加を呼び掛けたのは事実のようです。(春成さん、小田さんより直接聞きました。)
また、父の専門はそもそも縄文中晩期のため、現在別府大学で、旧石器を専門とし、聖嶽の研究を引き継いでいる橘さんを紹介し、調査団を組織したようです。
また、春成さんや小田さんによると、この段階では、お二人としては、評価に疑問を持っていたわけではなく、
新たに多数の石器や人骨を発見しようとわくわくしながら調査を始めたとのことです。
これが事実ならば、馬場さんの問題提起が聖嶽の再調査へ導いたわけではなく、
疑問が集約したのは、その後であったと思われます。

なお、話は変わりますが、葛生原人が中世のものと判定された件について、
新聞各紙が書いています。
これも、学問の進歩も証で、非常に喜ばしいことだと思います。
ただ、各新聞とも、まだ、最終結論は出ていない聖嶽人を引き合いに出して、
聖嶽人があたかも江戸時代と確定したかのように報道している点は非常に気になります。ここに来ておられる方々は御存知のように、新潟大学が実物を出しておらず、
形態学的な判断による可能性の指摘にとどまっている(馬場さんもそうおっしゃっていました。)のが、
現状で、早々に新潟大学が実物を公にし炭素14や、フッ素、DNA等による鑑定が待たれている状況です。
こうした議論が現在続いている状況なのに、あたかも結論が出ているかのようなマスコミの報道には、
非常に大きな危惧を感じます。これは、明白な誤報ではないでしょうか。
皆さまの御意見を頂ければ幸いです。
ありがとうございました。


0424 Re: 紹介記事の年代併記 夢鳥 〔2001/07/13-04:50〕〔133.130.66.5〕
         親_0410 根_0406 メール
 ご多忙の中、レプライありがとうございました。サブジェクトからして、いささか的外れだったと反省しています。
 ある程度、知識を持った人間であれば、本文中に「後期旧石器」と一言書いてあれば、あるいは「AT層」という言葉があればすぐに年代的な察しがつくと思われます。しかし、青森遺跡探訪や南河内考古学研究所での一連の議論を見ても分かるように、学識があっても分野が違えば「前・中・後期」の境目は一般化していないのが現状ではないでしょうか。
 件の記事は、夏休みを控えた小学生から大人まで対象となる博物館の特別展で、そのなかから注目すべき展示物を専門家が取り上げて紹介しているわけですよね。捏造事件以後、一般的な感覚では「50万年前はどうやらインチキだった。では10万年前は?3万年前は?」という疑問が大変多い。弥生以降の年代スケールとは桁が違うわけです。その意味で、もう少しわかりやすく年代併記(巾は大きくても)をしていただきたかった..というのが投稿の主旨です。
 実際に、翌日の岡村氏の紹介文(内容的には、捏造事件で浮かび上がった問題点を逆なでしているように感じました)でも、その次の「石のつぶて」でも年代併記がされていましたので、どうか「石刃・後期旧石器で十分」などとおっしゃらずに紹介していただけることを願っております。

 なお、一般的な埋蔵文化財記事や発掘成果の記事で、安易に年代を特定してしまうことには異論も多いと思いますので、その点は今後大いに議論が深まって欲しいと思います。


0425 Re:葛生人の年代訂正 太田浩司 〔2001/07/13-07:47〕〔210.227.89.2〕
         親_0423 根_0422 メール
賀川眞さん 
> なお、話は変わりますが、葛生原人が中世のものと判定された件について、
> 新聞各紙が書いています。
> これも、学問の進歩も証で、非常に喜ばしいことだと思います。
> ただ、各新聞とも、まだ、最終結論は出ていない聖嶽人を引き合いに出して、> 聖嶽人があたかも江戸時代と確定したかのように報道している点は非常に気になります。
> ここに来ておられる方々は御存知のように、新潟大学が実物を出しておらず、> 形態学的な判断による可能性の指摘にとどまっている(馬場さんもそうおっしゃっていました。)のが、
> 現状で、早々に新潟大学が実物を公にし炭素14や、フッ素、DNA等による鑑定が待たれている状況です。
> こうした議論が現在続いている状況なのに、あたかも結論が出ているかのようなマスコミの報道には、
> 非常に大きな危惧を感じます。これは、明白な誤報ではないでしょうか。
> 皆さまの御意見を頂ければ幸いです。
> ありがとうございました。

時事通信社官庁速報(有料)において

2001年7月11日9:31NG33の記事において,
栃木県葛生町長 立川裕康氏のコメントを掲載している.
「旧石器時代のもの」とする見解を10日夜,示したとのことである.
町長によると直良信夫氏が発見したのは5点で,うち3点は後日動物骨であることは判明している.残りは,化石化しており旧石器のころの骨である.調査結果には困惑しており,町おこし「葛生原人祭り」などには支障はない.とコメントしている.

以上,お役にたてば幸いです.


0426 Re: 大杉さん MT 〔2001/07/13-09:49〕〔133.205.108.47〕
         親_0414 根_0411 
ご紹介有り難うございます。
調査委員会では袖原3遺跡の結果踏まえて「前期旧石器時代の存在自体が揺らぎかねない」としている由。
それでしたら、有限の資力・知力・体力を集中運用し、前期旧石器存否論争に「終止符を打った」とされる1981年9月28日〜10月16日実施の座散乱木遺跡第3次調査について再検討されるべきではないでしょうか。


0427 Re:発掘年表の件 MT 〔2001/07/13-10:17〕〔133.205.108.112〕
         親_0420 根_0400 
bammbiさん
「みやぎ文化財発掘出土情報」のトップページにある「前期旧石器問題」から関連サイトリンクとして「上高森遺跡問題情報コーナー」へ行きますと、文化庁00年11月10日発表の「東北旧石器文化研究所等が実施した発掘調査の状況について―調査結果―」を見ることができます。33個所というのはここに出てくる数字を指すのでしょうか。
また、『東北学』vol.4(01年4月25日発行)の6・7ページには
藤村氏が関連した発掘(シンポ「前期旧石器問題を考える」国立歴史民俗博物館春成秀爾研究室刊よりコピー)
という表が掲載されています。昭和51〜平成12年、32遺跡66回の調査の時期別一覧です。項目は年、都道府県、市町村、遺跡名、調査年月日、調査主体、出土品の所蔵・保管者、報告書、調査の区分、成果の概要など(主に新聞見出し)。報告書とあるところには既刊・未刊、刊行年などです。
紹介2件まで


0428 Re:早傘さん MT 〔2001/07/13-10:33〕〔133.205.108.25〕
         親_0416 根_0411 
「いまさら」の説明有り難うございます。
ネット上の反応についての感想だったのですね。一方、生身の反応としては「今回の発見で衝撃を受けている研究者が少なくない」とのこと、具体的にはどのような言動に触れられましたでしょうか。
南河内で難波さんが投稿していましたけれど、藤村さんの健康状態に問題のなかった平成5年時までねつ造確認がさかのぼった、ということで「信じたい」と思う心の防波堤が一つこわれた、という反応でしょうか。
もし、そうなら一刻も早く根本にさかのぼって壊してしまうのが肝要です。
まずは御礼・質問・感想まで

「その筋」「迷惑の内実」については別記いたしましょう。


0429 Re: 紹介記事の年代併記 skato 〔2001/07/13-11:01〕〔202.244.24.166〕
         親_0424 根_0406 メール
 お返事読みました。あの大型石刃については、記事の見出しのように大きいこと、その背景にある旧石器人の技術の高さなどを中心に取り上げました。その意味であまり細かい年代については本文中では必要ないと判断しました。その点、漆技術の開始年代が重要であった岡村さんの文章とは異なると思います。
 また、夢鳥さんの文章を読む限り、多くの人は日本の旧石器は全部捏造と誤解しているように思われました。そうであれば、細かい理化学年代を記述したところで、最初のものにあったような反応があったのではないでしょうか。
 なお、お暇があれば、今回の展覧会を是非ごらんになってください。
 後期旧石器時代から幕末までの近年話題になった発掘調査の成果の一部を、そして捏造されたものを展示したことについての見解も示しています。
 ご批判は、その後で。


0430 Re: 補足 MT 〔2001/07/14-07:51〕〔133.205.108.12〕
         親_0426 根_0411 
管理人さんの”神の手”事件情報局にある「その他いろいろ」によれば
座散乱木の再調査については国会の質疑、衆議院文教委員会昨年11月10日の末尾で実施しない旨、答弁がありました。国指定史跡ですから、これの撤回なしには現状変更届の提出も不可能でしたね。
民事訴訟についても、宮城県議会12月7日教育長答弁の末尾で行わない旨ありました。不勉強が後からたたるようで恐縮です。


0431 Re:葛生人の年代訂正 bambi 〔2001/07/14-13:35〕〔210.144.164.106〕
               根_0431 
太田浩司さんの[425] Re:葛生人の年代訂正 に対するレスです。
私の中では、葛生町と聖嶽の件を同じに論じるのは少し抵抗がありますので
別スレッドを立てさせていただきます。

太田さんのご紹介いただきました時事通信ニュースは、今、現在は
 http://news.yahoo.co.jp/headlines/jij/010711/dom/01040000_jijdomx124.html
にて閲覧できます。(2001年7月11日(水) 1時4分 発信)
--どれ位の間、閲覧できるかな?

(私は通常、yahooの考古学ニュース
 http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/archaeologyを、閲覧していますが
そこには紹介されていなくて、そのURLの下のYAHOOのニュース検索で「葛生」で見つけました。こうして検索にかけると、考古学ニュースに掲載漏れされたニュースも結構あるようです。その他、カスタマイズも出来るようです。)

まだ、正式な学会発表もないので、学者さんの意見をそのまま受け入れがたいのは、町長さんとしたら当然かもしれませんが、朝日新聞WEB 
 http://www.asahi.com/culture/update/0710/003.html  (7月10日19:26)で、
人骨とされていたた8点の内、4点がクマ、トラ等他の動物の骨とされ、残り4点の内、古い可能性のある人骨3点をC14測定法等で測定して、15世紀前後と発表されたので、町長さんが反論をされるのなら、よほど説得力のある反論を期待します。

50年前の鑑定結果が、科学の進歩によって訂正された。それ自体は喜ばしい事だと思います。それを受け入れた上で、新しい町おこしを行っていただきたいと思います。


0432 Re:発掘年表の件 bambi 〔2001/07/14-13:48〕〔210.144.164.106〕
         親_0427 根_0400 
MTさん、早速、藤村氏関連年表のご紹介ありがとうございました。
「みやぎ文化財発掘出土情報」の方から、宮城県文化財保護課のHPに入りました。
 http://www.pref.miyagi.jp/bunkazai/information/kamitakamori/bunkatyou02.htm

一番下の表を、Excelで、取り込んで、県ごとに色をつけ、年代順に並べ替えたら、とても分かり易くなりました。


0433 つかめぬ“潔白”の証明 尾花沢・袖原3遺跡 bambi 〔2001/07/14-14:00〕〔210.144.164.106〕
         親_0411 根_0411 
河北新報WEB版 2001年07月14日土曜日 の記事です。
 http://www.kahoku.co.jp/NEWS/2001/07/20010714J_15.HTM

関係者の落胆振りが、つらい記事です。今回も含めて、
6次の発掘ですもの…

これによると、中島山遺跡では再調査の予定がないそうです。


0434 日本人類学会大会  bambi 〔2001/07/14-14:52〕〔210.144.164.106〕
               根_0434 
第55回日本人類学会大会 第17回日本霊長類学会大会 連合大会
 http://anthro.zool.kyoto-u.ac.jp/jcon2001.html

一般口演
7月14日(土)午前  シンポジウム6 B会場
>10:00    D29     葛生出土「人骨」資料群の年代について

                松浦秀治,近藤恵(お茶大・生活科学)

ですね。発表が、12分、質疑応答が3分らしいです。
聖嶽人骨再鑑定への言及は、あるでしょうか…


0435 Re:葛生町の公式HP bambi 〔2001/07/14-15:56〕〔210.144.164.128〕
         親_0431 根_0431 
 栃木県葛生町の公式HPです。http://homepage2.nifty.com/kuzuu/

石灰の大産地でもあり、謡曲「鉢の木」ゆかりの地ですね。自然に恵まれたいい所のようです。
原人でのみ有名な所でもないようです。原人中心の町おこしというわけでもなさそうです。
50年も前から有名だったから、取り扱いが非常に冷静な感じがします。

町長さんのエッセーも連載されています。

尚、今回の葛生人の鑑定結果については、現在、HP上は何も記載されていません。


0436 Re:再補足 MT 〔2001/07/15-08:12〕〔133.205.108.102〕
         親_0430 根_0411 
[430]に書き込んだ国会答弁は文化庁次長。
YAHOOで「文化庁長官」を検索したところ、今春、ビートたけしさんが長官就任の方向で動いていたようです。その後知りませんが、現職でやっておられるならどぉーんとご判断なさることでしょう。


0437 Re:訂正 MT 〔2001/07/15-23:26〕〔133.205.108.11〕
         親_0436 根_0411 
現在の長官は別の方でしたので、[436]発言は訂正します。


0438 Re: 袖原3の現地説明会資料 早傘 〔2001/07/16-21:29〕〔211.133.89.30〕
         親_0417 根_0411 メール
土日は下関にも行きたい京都にも行きたい尾花沢にも行きたい体が3つ欲しいと思っていたはずだったのに、結局そのどこにも行かず、江戸博でお茶を濁してしまいました。怠け者奴。

さて、袖原の調査団は、記者発表資料に続き、現地説明会資料も一夜のうちにアップしてくださいました。頭が下がります。資料の中には捏造痕の実測図もあります。

 http://www.miyagi-ann.org/arc/ktm/os.htm


0439 「迷惑」の内実(その1) MT 〔2001/07/17-02:35〕〔133.205.108.66〕
         親_0416 根_0411 
[411][412][416][428]と一連ですが、スレッドが長くなりますので新しく立てます。
当初、早傘さんの「いまさら」の発言に対して次のようにつながりました。
MT 「この先トカゲの尾を切って、全体の再検討に進めず内輪で納めるのではこちらも迷惑だと申し上げているわけです。」
早傘 「迷惑といわれても、そちらがどういう立場でどういう波紋が及ぶか、いまひとつ情報不足。地域博物館に勤める民俗学者にどのようなご迷惑が掛かるのかちぃとおねがいしやす。色々な問題が根っこでつながっていて「竹藪焼けた」になるのでしょうか」

「こちらも」についての説明、立場表明などが不足しているのだろうと思います。
A まず、考古学者の間にいまさら、という倦怠感が充溢しているのなら困る、と感じたのが投稿の発端です。整理・総括し、解決し、将来に備えておくべき論点をうやむやにするのは困る。
その点で大変、参考になるのは「こまきのいせきものがたり」に16日、掲載された佐々木藤雄さんの「自壊する考古学・成長しない集落論―「日本最古の石器発掘ねつ造」と『縄文の生活誌』・『国民の歴史』を結ぶもの―」かと思います。(神の手情報局に1月、掲載された、「末法の考古学・成長しない集落論」を論文化したものでしょう)

・・・このくらいの文章量で何回か、自身の整理もかねて投稿するつもりです。


0440 毎日新聞が書籍「発掘捏造」を出版。1万部突破 遅傘 〔2001/07/18-00:13〕〔202.219.35.250〕
         親_0334 根_0334 
 本を買った考古学関係者は多いのでしょうね。
副理事長が取材を受け、捏造を認めた瞬間や、
理事長が冷徹に長年の仲間である副理事長を
切り捨てる場面が、
目に浮かぶようなドキュメンタリーです。

 ちなみに、このスレッドの「捏造本」という言い方は
本が捏造みたいで、うまい表現とはいえませんね。

 http://www.mainichi.co.jp/life/book/mori/2001/0716/book1.html


0441 「迷惑」の内実(その2) MT 〔2001/07/18-01:18〕〔133.205.108.47〕
               根_0441 
[439]は扱いを間違え、新規スレッドになりませんでした。

B 先の投稿では座散乱木3次の検証発掘に集中しては如何、としました。国指定史跡ですから文化財保護法80条(現状変更)とか再検討に関わる82〜84条などを見て、権限のある方が判断すればよい事です。
しかし、「聞き書き」などの調査業務に関わる立場として思いました。
「一度掘って、出土した遺物も調査の記録も残り、それをまとめた報告書まであるなら何故もう一度掘らなければいけないのですか」
土地は保存されているのですから、埋め戻した土をどけ、その隣を発掘すれば袖原と同様、同一地層での石器出土分布の「壁」や「仕込み」の跡が見つかるかも知れません。
でも、掘らなければ解決しないとすると、もしも発掘調査後に掘り崩してマンションとか建ってしまっていたらどうにもならないのでしょうか。また、それでは何のために記録を残し、遺物を保存され、報告書を出版なさるのでしょうか。それらの再検討では何が不足するのでしょうか。
生の現場こそ第1であり、実物資料・記録(文字・画像の情報)・証言(関係者の記憶)からは過去の構成はできかねる、となる含意でありますとしたら、何と申しますか、まことにどうも民俗学者は肩身が狭いようで。


0442 多摩ニュータウンの調査報告を拝見して MT 〔2001/07/20-03:58〕〔61.200.100.26〕
         親_0409 根_0409 
「日本の考古学リソースのデジタル化」というページの前期旧石器論争インデックスから東京都の『多摩ニュータウンNo.471-B遺跡出土石器に関する調査報告』を見ることができます(都教育庁のページに飛んでPDF版も閲覧可)。
第1章の1および、PDF版の資料3(調査経過一覧)によれば
昭和61年4月26日(日)
 ニュータウン西地区(八王子市域)踏査
同年12月12日(金)〜14日(日)
 同東地区(稲城市域)踏査
 14日夕方、当該遺跡の崖面を視察(試掘せず)
昭和62年5月2日(土)
 藤村さん(この日は参加せず)の指示により同上、崖面を再調査、石器5点を発見
同年5月28日〜7月17日
 発掘調査、計13点の石器を発掘

古川駅から京王相模原線若葉台駅まで所要約3時間半ですから、4月の場合土曜の午後に出て一泊、翌日踏査して夕方帰ったか。日帰りも可能です。
(宿舎、都職員の送迎・懇談、当日の食事等の時間表=実際に踏査した時間は?)
2,5万分の1・千分の1、地図が二つあるようです。
(4日間の踏査ルートは?)
千分の1の地図、調査区の北側に一辺5m位の建物(小屋)がある。
(この地図に書き込みしながら踏査したか?)
(目印になるようなものだったか?)
藤村さんの指示
(具体的に、いつ頃、どのような発話だったか?)
(その後どんな段取りで再調査を決定したか?)
5月2日は談話会3名・都職員2名で石器発見
(5名の行動の時間表は?)

括弧内はこの報告書では省略されていますので、元データに近いものが見られるとよいけれど、と思いました。


0443 補足 MT 〔2001/07/21-04:21〕〔61.200.100.94〕
         親_0442 根_0409 
『東北学』4に掲載の表によれば
昭和61年4月25日〜5月22日 馬場壇A4次調査(多賀城市)
とあり、調査開始(土)の翌日に多摩の第一回の踏査に行ったとわかります。
また
昭和62年4月13日〜昭和63年12月23日 富沢調査(仙台市)
 同 年 4月24日〜5月26日 馬場壇A5次調査
とあり、富沢開始(月)の翌々週に馬場壇開始(金)、その翌週に多摩での石器発見、馬場壇終了直後に多摩の調査開始という流れになります。
働きながらの調査で、土・日参加だったそうですから、そうした時に東京行きを打ち合わせたのだろうと推測します。


0444 参考に MT 〔2001/07/21-12:02〕〔133.205.108.8〕
         親_0441 根_0441 
山村さんという方の「鬼の城」というページ、参考になります。

 http://www2.inforyoma.or.jp/~mitsubo/yamamura/index.html


0445 Re: 補足 早傘 〔2001/07/21-12:13〕〔211.133.89.13〕
         親_0443 根_0409 メール
勉誠本(SCIENCE of HUMANITY vol.34)p71によると、梶原氏は渡辺記者(朝日新聞)に
、「宮城県内でいくら発見を重ねても認められず、悔しい思いで夜行列車で通い続けた多摩ニュータウンで、石器を見つけた」と語ったようです。


0446 梶原発言 MT 〔2001/07/21-20:57〕〔133.205.108.91〕
         親_0445 根_0409 
1981年の座散乱木3次で「決着」して五年以上なのに、「認められず、悔しい思い」をしたのは86年の小田・キーリ論文などでしょうか。
梶原さんの多摩行きは87年5月2日、6月6・20日の土曜日三回です(5月2日〜7月の調査終了まで土曜日は11日)。
当時の時刻表を検索できませんでしたが、新幹線の最終が21時半(現在)なのでそれ以降に出る便があったかと思います。
梶原さんは87年12月の『考古学研究』135号展望の欄に「仙台市所在、「埋蔵文化財発掘調査研究所」(”発掘会社”)をめぐって」を寄稿しています。行政発掘の問題点について、参考になります(当時仙台市に在住、鎌田俊昭さんと連名)。


0447  山形・袖原3遺跡-登録抹消か? おーたこ 〔2001/07/23-14:03〕〔210.227.89.2〕
         親_0420 根_0400 メール
時事通信社
官庁速報
2001/7/23
12:01

23日付、定例記者会見において、
山形県教育長 木村 宰氏は、
遺跡としての登録抹消問題が議論されるとの
見解を示した。

尾花沢市の再調査報告書がまとまった段階で、
最終判断する見込み

と伝えている。

以上、有料部分であるので、ダイジェストで
かきこみました。


0448 Re:  山形・袖原3遺跡-登録抹消か? 早傘 〔2001/07/23-17:18〕〔211.128.227.187〕
         親_0447 根_0400 メール
関連記事

山形新聞(7/19)市議会全員協議会で7/18に今後の取り扱いが議論されたことを伝える記事
 http://210.190.116.50/User/Search/?Template=ShowArticle?ch=200107190000007575

河北新報(7/22)調査終了および遺跡登録抹消の可能性、24日に検討委員会開催を伝える記事
 http://jyoho.kahoku.co.jp/news/2001/07/20010722j%5F09.htm


0449 補足(夜行列車) MT 〔2001/07/23-23:50〕〔133.205.108.70〕
         親_0446 根_0409 
[446]で梶原さんの多摩行きは三回としましたが、都の報告書には石器出土の日のみ記載されているのでこの回数は「3回以上?」と訂正します。
「勉誠本」P70には
夜行列車で通い続けた多摩ニュータウン
とありますので時刻表関係のページを少し検索しました。(同書P24、藤村さんから鎌田さんへの指示は電話だった=小田静夫さんの発言)
1987(昭和62)年5〜7月に存在した仙台〜上野間の夜行列車を列記して、東北新幹線の始発・最終便と比較できれば簡単なのですが二晩程度ではデータが集まりませんでした。
1982、6月23日 大宮〜盛岡間東北新幹線暫定開業
同 、11月15日 上越新幹線開業に伴い、東北新幹線本格開業
1985、3月14日 東北新幹線、上野まで伸びる
1987、4月   国鉄分割民営化
1991、6月   東北新幹線、東京まで伸びる

新幹線開業・公共事業の民営化に伴う在来線、ひばり・やまびこ・はつかり等の改廃があった模様です。87年当時運行していたのは、寝台特急はくつる・ゆうづる、急行八甲田、常磐線経由のひたち等かと思われます。なお、88・9年にはゴールデンウィークの臨時夜行としてミッドナイトアローが上野〜仙台間を走ったようですが87年にもあったかは不明です。
(案1)仙台から上野・新宿経由で多摩に向かうとすると
深夜発夜行で上野(4〜5時間)、現場へ直行(直近の若葉台まで約1時間)
となります。ほぼ不眠となりますし、新幹線始発で現場着が10時過ぎになるのが惜しいなら前日最終で来て都内に泊まってもよいはずですから、仙台で夜10時まで用事がなければこれは考えにくい。
(案2)現場終了後、夜行で仙台に帰ったとすると
「考古学研究」所載の住所は仙台駅東1.5キロ辺りですから、上野発の夜行列車降りた時にはタクシーか徒歩で帰宅できます。この場合、夜9時台の新幹線最終に間に合わなかったわけですから、現場終了(日没まで?)の後に都内でほぼ毎回、会合があったと考えなければなりません。
(案3)
夜行列車を利用した、とは99年に取材した記者の文章ですから、梶原さん本人の12年前についての想起の錯誤、あるいは記者さんの誤記とも考えられます。
新幹線開業までは夜行列車での4・5時間の旅は普通の感覚だったようですから(東北大学法学部50周年記念シンポジウムのページなど)、新幹線開業前後の記憶の混在、と考えるのが妥当なところかと思いました。

枝葉の話で恐縮です。


0450 発掘年表の件(追加) MT 〔2001/07/24-01:15〕〔133.205.108.63〕
         親_0427 根_0400 
立花隆さんの『サイエンスレポート』P9にも年表がありました。

藤村氏がかかわった発掘(調査年月日・遺跡)
(文部科学省科学研究費補助金特定領域研究「日本人および日本文化の起源に関する学際的研究」考古学班によるシンポジウム「前期旧石器問題を考える」の発表要旨集の岡村道雄氏の資料をもとに作成)

年表3種、その他各種の情報がありますから、エクセルで時系列に打ち込んで齟齬・疑問点を整理してみます。旧盆くらいには。


0451 参考に(追加) MT 〔2001/07/25-01:14〕〔61.200.100.196〕
         親_0444 根_0441 
「藤村新一のねつ造事件」というページを見ていました。

 http://simasiba.hoops.ne.jp/hotuma-singi-kouko05.htm

ホツマツタエに関する考察の一部分をなすもののようですが、読み甲斐があります。

引用「この事件は、初めから真偽のいずれかに態度を限定して、対象へ向かう事の危険性を表しています。唯物史観の盲点をついた偽史ねつ造事件として、永く忘れられることのない様にしたいものです。」


0452 Re: 参考に(追加) 山村貴輝 〔2001/07/25-13:42〕〔211.13.49.52〕
         親_0451 根_0441 メール
MTさん、「鬼の城」評価いただきありがとう御座います。このサイトは私が日本考古学がはたして再生可能なのか、と言う命題の元に現在公開していませんが論考を少しずつ書いております。その過程私の見解の一部をそのサイトで公表しつつ、その反論なども参考にしたいという目論見です。協会の捏造遺跡の検証ということも時間と共に風化したり、あるいはそのような(捏造事件など)問題をもたらしたこの本質を、つまりは日本考古学を問わないで「事務的に」一件落着したりする可能性が大いにあると思い、忙しい時間を見つけながら考えています。何かご意見があれば私のサイトに記して下さい。


0453 山村さん MT 〔2001/07/27-00:47〕〔61.200.100.89〕
         親_0452 根_0441 
先ほど新規投稿、拝見しました。
「意見があれば私のサイトに」とのこと。「基本的には実名で」と表示されていましたので控えております。あなたの掲示板に反応する意見を持ちましたら「MT」名で投稿してみますので、掲載の諾否はご判断ください。
まずは用件のみ


0454 お天気調べ MT 〔2001/07/27-02:45〕〔61.200.100.89〕
         親_0450 根_0400 
先日、河北新報を閲覧。さとうさんの掲示板以来、気になっていたことがいくつか、腑に落ちました。
昭和48年8月15日、宮城県の天気
前日夕刊の予報では曇り時々晴れ。全国天気図で見ても降りそうにはない。
(14日に金大中事件の記事・・・今では大統領ですねぇ)


0455 Re: 捏造本書評 早傘 〔2001/07/28-11:02〕〔211.133.89.79〕
         親_0419 根_0419 メール
東京新聞7/1(日)朝刊には赤坂憲雄氏による「遺跡と発掘の社会史」の書評。赤坂さんの文章というのは、いまひとつ読み応えがないとかねておもっているんだけど、その点はこの本の内容にもマッチしているから、適材適所かもしれない?

朝日新聞は7/22(日)償還の書評欄でとりあげ。朝日の書評は翌週の土曜(今日)から1週間webで閲覧できるので待っていたのですが、転載しなかったのね(
 http://book.asahi.com/index.html)。中園聡氏(鹿児島国際大)による書評で、わずか
400字という限られたスペースとはいえ、概要の省略と「皆がそれぞれの立場で受けた“あの衝撃”を本書によって再考することは意味あることだろう」というまとめで、そこらの学生でも書けるような内容です。学界のニューリーダーを目指している方ならば一工夫欲しかったところです。

以下のページは「考古学系サイト更新情報 」で紹介されたもの(毎日の方は[440]で"遅坂"氏も紹介していますね)。紹介された時点では、日経新聞(6/24朝)と毎日新聞(7/16夕)による書評(新刊紹介)しかありませんでしたが、現在、読者評がひとつずつ存在します。毎日の方の読者評は、「取材協力者」って誰だ、M氏か? と思いながら読んでいくと、最後に実名が載っています。

 http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3b4c4b47db5fa010446f?aid=&bibid=02038017&volno=0000

 http://www.mainichi.co.jp/life/book/mori/2001/0716/book1.html


0456 サンデー毎日8月5日号 早傘 〔2001/07/28-11:09〕〔211.133.89.79〕
               根_0456 メール
7/23発売のサンデー毎日8月5日号のグラビア欄に「原人は "古代ロマン" の象徴だ!」(p11-13)と題して、葛生町の様子が紹介されています。もともと学問的な厳密性は気にしない地域興しの素材でしたから、今回の測定結果も気にせず「くずう原人まつり」の準備を進めています。よいことだと思います。頑張ってください。どうせ「まつり」の由緒なんて神話伝説ですから。100年続ければ無形文化財です


0457 古本の中から興味深い記事 koyugun 〔2001/07/28-16:28〕〔61.118.255.199〕
               根_0457 ホームページメール
「アサヒグラフ」の1988年7月1日号 88’前期古代史発掘総まくり
の中から、宮城県多賀城市柏木遺跡の記事を見つけました。
「獲物の解体作業を知る石器の散乱状況」 として、−「今後、石器の脂肪酸分析からナウマンゾウなどの動物が現れれば、生活実態がいっそうはっきりと復元できるはず」と期待している。−と鎌田氏の発言を掲載しています。柏木遺跡は、約10万年前の地層から750平方メートルの範囲にわたって宅地造成に伴う発掘調査が行われ、石器112点が検出されたとされています。


0458 Re: 発掘年表について ash 〔2001/07/28-23:57〕〔143.90.254.167〕
         親_0420 根_0400 メール
ashです。

発掘年表ですが、
以前に作ってWeb上にアップしてあります。
 http://homepage2.nifty.com/ash/l_paleo_fake/bibio_03.html

他に中身が全くないので、公開してませんでした。
未だに中身がないですが、参考になれば幸いです。


0459 こたえ ash 〔2001/07/29-00:29〕〔143.90.254.167〕
         親_0314 根_0245 メール
ashです。

こたえは、積集合と和集合です。
馬場氏は聖嶽人骨にみられる複数の特徴を【個別に】江戸時代人骨と比較していますが、これが間違いです。本来は複数の特徴を【あわせ持つ】江戸時代人骨と比較しなければなりません。
複数の特徴を【あわせ持つ】つまり積集合ですが、複数の特徴を【個別に持つ】江戸時代人骨をいくら並べ立てても和集合にしかなりません。

個体(聖嶽人骨)と集団(江戸時代人骨群)をすりかえるレトリックと言えばわかりやすかったかな。


0460 札幌で取材記者講演会 傘傘 〔2001/07/30-14:47〕〔202.239.225.2〕
         親_0245 根_0245 
【見出し】 毎日新聞スクープの取材経過、「発掘捏造」を出版 /北海道
【記事ID】 20010719L1582101158 【掲載日】 20010719 【紙誌名区分cd】 L
【紙誌名cd】 01 【紙誌名】 道内版 【頁】 21
【記事番号】 158 【面種cd】 【面種名】
【分類】
【記事情報】 0 【著作権】 有 【文字数】 540
【登録日】 20010721 【更新日】 【写図】 有
【本 文】  毎日新聞北海道支社報道部のスクープ「旧石器発掘ねつ造」(昨年11月5日朝刊)の取材経過など盛り込んだ本「発掘捏(ねつ)造」=写真=が毎日新聞社出版局から刊行された。
 日本人のルーツ探しのロマンに彩られた「最古の旧石器発掘」は、実は発掘の「神の手」とまで呼ばれた著名な民間考古学研究者の自作自演だった。宮城県・上高森遺跡、新十津川・総進不動坂遺跡の発掘ねつ造はなぜ、起きたのか。防止できなかった学会の体質、さらに「最古」に躍った報道のあり方と使命を自戒を込めて総括・検証した。
 昨年8月、発掘を疑う一通のEメールが通信部の記者から報道部長のパソコンに届き、支社報道部の力を結集して即日結成した取材チーム。真実を追いかけた記者たちの取材経過を詳説している。本体1400円(税別)、道内の主要書店、最寄りの毎日新聞販売店で扱っている。
 ◇札幌で取材記者講演会
 「発掘捏造」本を毎日新聞販売店で注文・購入された札幌市内の方を対象にした「発掘ねつ造・取材記者講演会」を8月2日(木)午後6時半から毎日新聞北海道支社(札幌市中央区北4西6)で開催します。申し込みは購入先の各販売店で。定員50人、無料。定員になり次第締め切り。詳細は円山・横田販売店(011・611・1431)へ。


0461 Re: 山村さんに対しての返事 山村貴輝 〔2001/07/30-15:08〕〔211.13.48.124〕
         親_0453 根_0441 メール
MTさん、了解いたしました。しかしネットの投稿はハンドルネームが横行しているのがよいのかどうか、匿名だから何でも喋れるのでしょうから、その意味では「安全性」とか「お遊び(MTさんがそうだと言っているのではありません、念のため。一般論です)」が見られるのが良いとも思いますが、その反面責任制があっても良いとも思います。その使い分けが必要かと思います。以上です。


0462 Re: 承知致しました MT 〔2001/07/30-20:11〕〔133.205.108.50〕
         親_0461 根_0441 
山村さん
匿名批評・実名批評の、その射程、有効性、長所短所、その管理者・投稿者が受け持つべき責任、ご見識の一端を拝見致しました。
貴掲示板でのご発表、自己防衛のご方策等怠りなくお進め下さいますよう。
(「青森」の閉鎖、まことに残念でした。前期旧石器遺跡ねつ造の一件は縄文時代像の変革という動きとリンクするか、多少、鳥瞰して見るべきでは、という憶見を抱きましたものですから)


0463 Re: 札幌で取材記者講演会 早傘 〔2001/07/31-00:15〕〔211.133.89.50〕
         親_0460 根_0245 メール
梅雨は明けたのに傘だらけになってきましたな。これ以上類似品が出回らないように出そうな名前を商標登録しておこうかな
 唐傘 チョロ傘 トド傘 一傘 十四傘
 八月になると思い出す マッ傘 ちうのもあるな

さてさて、札幌市内の販売店購入者に限って対象とした講演会を、わざわざここで紹介するということは、来るならこいということなのかな。そうであれば受けねばなるまいが。ううむ。どうしよう。

北海道にお住まいの方々のレポートを期待しましょうか。


0464 Re: 発掘年表について 早傘 〔2001/07/31-00:23〕〔211.133.89.50〕
         親_0458 根_0400 メール
ashさんどうも。

ashさんのお作りになった事件関連雑誌記事一覧や脂肪酸関係文献一覧を、情報局に掲載させていただこうかなどと思っていたのですけれども、ご自分でwebサイトを用意されていたのですね。ある程度まとまった形で公開されたら情報局からリンクさせていただきましょう。いくつか補いたい文献もあるのですけれど、気力がわいたときにということで(宿題がたまる一方です)。


0465 ネオシティーが掲示板サービスから撤退 管理人 〔2001/08/01-23:39〕〔211.133.89.48〕
               根_0465 メール
上の方にも表示が出ているとおり「ネオシティは2001年8月25日(土)をもちまして、 ツリー型掲示板の無料貸し出しサービスから撤退することを決定致しました。」だそうです。 (http://www.neocity.to/treebbs/

ひえ〜〜 

この掲示板も、いずこかに移転せねばなりませぬ。

ネオシティーのようにカスタマイズができる便利な掲示板があるか探したり、設置場所を決定するなどジタバタしますので、移転先の通知は来週になると思います。

どのようになるにせよ、少なくとも来年の協会までは掲示板を維持しようと思いますので、引っ越しまで安心して議論をお続けください


0466 宮城県考古展 古川展示会 について MT 〔2001/08/02-00:14〕〔133.205.108.29〕
         親_0454 根_0400 
「捏造問題論争の部屋」で3月9日に投稿した[1463]「考古(資料)展について」に関して疑問点を挙げていた個所について、河北新報を閲覧しました。

A:同誌 昭和45(1970)年10月21日5面「遺跡保護にもっと力を―ほしい歴史博物館」「明日開幕―宮城県考古展」および同日掲載の丸光デパートの広告
B:同誌 同年10月22日夕刊7面「出土品ずらり―宮城県考古展開く」
これにより
名称 文化財保護法施行20周年記念 発掘された古代の歴史―宮城県考古展
期間 1970年10月22日(木)〜11月3日(火)
会場 丸光8階ホール
主催 宮城県教育委員会・(財)宮城県文化財保護協会・河北新報社
「旧石器時代から平安時代にいたるまで」「出品点数は5百点ほど」

また
C:同誌 昭和47(1972)年6月14日(市民版)「あすから『県考古資料展』 県図書館で二カ月間」
この1年間に県内で発掘されたものを展示したようです。

また
D:同誌 同年11月23日(11面、告知板)古川の欄および同日夕刊(6面、市民版)「古代の文化しのぶ―県考古展 宝庫・古川で人気」
これにより
名称 県制・学制百年記念「県考古展 古川展示会」
会場 古川市民会館中ホール
期間 11月22日(水)〜28日(火) =7日間
主催 県・古川市

以上および論争部屋[1463]により、関連の展示を列記すると
ア 70年10月22日〜11月3日(仙台、丸光) 
  文化財保護法施行20周年記念 発掘された古代の歴史―宮城県考古展

イ 71年11月
  発掘された古代の歴史―宮城県考古展 白石展示会

ウ 72年6月15日〜8月15日(仙台、県図書館)
  宮城県考古資料展
  これは 考古学ジャーナル81号にある「発掘された古代の歴史―県制・学制100年記念 宮城県考古資料展」にあたるか?

エ 72年11月22日〜28日(古川市民会館)
  県制・学制百年記念「県考古展 古川展示会」

オ 73年(三本木町)
  県考古展 三本木展示会(これは『旧石器時代の東北』の記述からの推定)

ア・イ・エ・オの展示(同一内容?)が宮城県内で年1回ペースで4回あった。
これと別内容の展示ウが72年にあった。
藤村さんが1週間毎日行き、その3日後石器だけを見ていると藤沼邦彦さんが石器の説明をしてくれ、それが旧石器探求のきっかけになった(『江会川流域の旧石器』掲載の手記より)という展示は上記エに該当する事、その日は1972年11月24日金曜である事がわかりました。
(藤沼さんはこの出会いを覚えていない=毎日本の記述より)

この古川市の展示で、どんな旧石器が並んだか等は70年の展示解説書および『旧石器時代の東北』展の解説書から類推する事ができるでしょう。
ほぼ、論争部屋[1474]の図書館通いさんのご指摘に近いものであったことがわかりました。これで次の疑問点に移動することにします。

  


0467 Re: 参考までに さとうけいすけ 〔2001/08/02-19:32〕〔130.54.245.219〕
         親_0465 根_0465 
> ネオシティーのようにカスタマイズができる便利な掲示板があるか探したり、設置場所を決定するなどジタバタしますので、移転先の通知は来週になると思います。

以下の掲示板(その他)のレンタルリンク集「タダでつくるホームページ」などが参考になります。
 http://www.geocities.co.jp/SweetHome/9959/index.html

既にアームチェアさんのデジタル板は、先行試験という意味も含めて移転をされてますね。


0468 Re: 札幌で取材記者講演会 早傘 〔2001/08/03-23:01〕〔211.133.89.11〕
         親_0463 根_0245 メール
こんな記事が出てます

「「旧石器発掘ねつ造」講演会、悪戦苦闘ぶり報告 毎日新聞北海道支社」
 http://www.mainichi.co.jp/eye/feature/details/iseki/200108/0803-1.html

参加者側のレポートもどなたか御願い。

こんなページも見つけました。取材を指揮した真田部長って小説も書くんですね。

“2001年のあの旅”より
「真田さんと再会。「発掘捏造」をいただき興奮」
 http://homepage2.nifty.com/2001noa/kiroku-06/kiroku-0626.htm
「毎日新聞真田さんのスクープ裏話に興奮。薄野の蛾となる」
 http://homepage2.nifty.com/2001noa/kiroku-06/kiroku-0628.htm


0469 Re: 宮城県考古展 古川展示会 について(補足) MT 〔2001/08/05-03:25〕〔61.200.101.105〕
         親_0466 根_0400 
古川の展示、掲載写真を見ると大きな壷などをガラスケースではなくて、机に白布を掛けた上に陳列し、横に比較的大きな名札を置いたようです。市民会館中ホールの規模・設備は記録があるでしょうから、当時、旧石器を入れた「ガラスケース」もどのような構造だったか調べられると思います。


0470 Re: あのさぁ 傍観者 〔2001/08/05-05:38〕〔210.234.4.33〕
         親_0469 根_0400 
> 当時、旧石器を入れた「ガラスケース」もどのような構造だったか調べられると思います。
調べてどうすんの?


0471 Re: 不充分ながら MT 〔2001/08/07-00:56〕〔133.205.108.88〕
         親_0470 根_0400 
傍観者さん、連絡船では始めまして?でしょうか。「論争部屋」などに投稿された傍観者さんとあなたが同一のネット人格なのか存じません。

「ガラスケース」の構造を調べる目的は何か、あるいはそのメリットはどのようなものかについてのご質問ですね。

私の目下の関心は、藤村さんが「客観的に観測された」時点、その様子、また「神の手」伝説の流布、そうした歴史学的な興味である、と申し上げてよいかと思います。
それの一材料としてそんなことも調べておこう、と考えました。
私個人の感想として、藤村さんの登場以後昨秋までの歴史(考古学研究史)には多くの虚偽が含まれると考えています。あと必要なのは座散乱木3次の検証・これが組織的なものでないことの証明、の2点ではないかとも思います。

そう申しましても、よくよく考えねばなりませんのは、この一連の騒動、またすぐ隣接して展開しております歴史の歪曲に関する議論、ともども、広く薄くねつ造への願望が人心の底流をなしております気配を感じさせることでありましょう。
過去の事実を調べ上げ、2人以上で納得できる歴史を提示できるであろうか。
事実としての歴史は人の願望にそむくのではないか。
あなたの投稿の「あのさぁ」という表題、「ぁ」とタイプされることで私への批判を含ませておられるかと拝察いたします。おそらく立場を異にされる。
しかし
この件は勝者のいない、まことに苦い経験です。
将来に向けて、歪曲を認めないということ。今あるそれに対しては、何の恨みもない方々を断罪せねばならないお立場の方もおいでになるということ。
それ無しに「信頼」は醸成されない。

断片的に申しましたので、不充分ですが。
傍観者さんには、細かな取るに足りない単独調査に難色をお示しになる、その理由をお聞かせ願えれば幸いです。

(ニュース番組を見ながらで、政治家の物言いのようになりまして恐縮です)


0472 Re: 捏造本書評 早傘 〔2001/08/07-01:13〕〔211.133.89.27〕
         親_0455 根_0419 メール
8/5朝日新聞東京版朝刊14面読書欄の「本屋さんに行こう」のコーナーは、近代史マンガに新境地を開いた安彦良和氏が登場。

歴史書のコーナーの前で「何かいい本、知りません?」と尋ねられて記者は旧石器捏造関連本を薦めるが、安彦氏は「学者が勝手に定説とかをこしらえて、それが崩れたのなんのとまた騒ぐ。邪馬台国論争もそう。世間もあわせて騒ぎすぎるんじゃないですかね」

うむうむそれは正しい。そのとおり。でも「今まで際物扱いされてきたのに、とうとうサンカ作家と言われる三角寛の選集が出ましたね」とサンカ小説を買う人の言葉となるとちょっとひっかかるかな。サンカ問題は、民俗学における資料の信頼性問題の好例としてよいですか>MT様

安彦氏は1947生まれの53歳ということで、神の手事件をめぐる主要人物達と同世代です。
なお、安彦氏に捏造本を薦めた記者は古墳時代馬具の研究者でもある宮代栄一氏です


0473 Re: 聖嶽洞穴報告書売れてます 早傘 〔2001/08/07-01:17〕〔211.133.89.27〕
         親_0348 根_0339 メール
 考古学専門書店「六一書房」(http://www.book61.co.jp)の売上ランキングによると、
報告書・雑誌・同人誌部門では、聖嶽遺跡の報告書が7月はトップでした(6月は2位)。自ら報告書を読んで遺跡を評価しようという人が多いということでしょう。

ash氏は、とうに報告書を読み終わったと思いますが、[361]に対する追加・修正はないのでしょうか。


0474 『全国訪ねてみたい古代遺跡100』改訂版 早傘 〔2001/08/07-01:20〕〔211.133.89.27〕
               根_0474 メール
7/29に『全国訪ねてみたい古代遺跡100』(成美堂出版)の改訂版を購入しました(カバーによると発行日は8/10)。初版は昨年2月に刊行されており、捏造発覚前のniftyでの議論で、鎌田氏による以下の記述を引用したことがあります。
「総進不動坂遺跡の発掘調査でも、大発見がありました。藤村さんが私を手まねきするので行ってみると、なんと遺跡の古い地層から、アズキ色の小さな石器が顔を出しているではありませんか。**(中略)**総進不動坂遺跡の調査は、連日の猛暑ではかどらず、**(中略)**ほとんどの人は近くの宿舎に引き上げてしまいました。しかし、もっとも疲れているはずの藤村さんは発掘を続けました。それから20分ほど、もとめていた前期旧石器第一号が発見されたのです。**(中略)**最近の関東以北の3万年前より古い遺跡の発見はすべて藤村さんの手によります。」

当然ながら、今回の改訂では、東北・北海道の旧石器を扱っていた8ページが全面的に書き換えられ、富沢遺跡の解説4ページと岡村さんによる「私たちのルーツと旧石器時代遺跡」が4ページという構成になった。富沢遺跡は後期旧石器時代の代表的遺跡として『縄文の生活誌』にも登場する。しかし、この遺跡の石器の発見の一部に藤村氏が関与しており、慎重な検証が必要である(手元の資料と報告を瞥見した際の印象では、藤村氏が直接関与した部分は疑わしいが、その他の部分は大丈夫だと思う)。藤村氏の後期旧石器に関わる発見としては薬莱山遺跡群の断面"採集"資料による「遺跡間接合」が著名であり、これも当然、強い不信感を抱かれている。座散乱木1・2次調査における後期旧石器時代〜縄紋時代草創期にかかわる発見についても当然疑わしい。考古学協会の特別委員会は「前・中期旧石器問題」を冠しているが、藤村氏の関わったすべての発見を検証の対象とすべきであろう。

少々脇道にそれた。岡村氏の執筆部分は、座散乱木と馬場壇の写真付き解説文を配し、末尾近くに次のように記述している。「本改訂版では、科学的根拠と石器の特徴から見て、少なくとも馬場壇A遺跡までの成果の大枠は保証できるという検討結果に従って記述した」

これでは遠からぬうちに再改訂が必要になるのは必須だろう。史跡ガイド本としては最も内容が充実し人に勧められる書籍であるだけに、改訂に疲れた出版社が絶版にすることだけは無いよう、願っている。

なお、初版からの変化は、上記の他に、史跡整備の進展や資料館開館、飛鳥の雀や亀などの新発見による写真差し替えが主たるものだが、桜町遺跡の項で、初版に存在した「日本最古の屋根」の写真が差し替えになっているのも見落とせないところだ。


0475 講演「最新の発掘資料から見た日本の歴史」 早傘 〔2001/08/07-01:26〕〔211.133.89.27〕
               根_0475 メール
昨日(8月5日)小山市立博物館で、「発掘された日本列島2001」展にともなう記念講演会を聞いてきた。演題は「最新の発掘資料から見た日本の歴史」であり、講師は岡村道雄氏。埋蔵文化財の現況や最新の発見についてスライドを使いながらお話しいただいた。

多岐にわたる話題の中で神の手事件に関わる部分は2箇所あった。ひとつは一斗内松葉山のスライドで、(松葉山の捏造痕は写真ではわかりにくいのだけれども)思わぬところで見ることができて幸いだった。もうひとつ、前口上の中で、日本列島における人類の活動が「確かに始まるのは数万年前......あるいは十数万年前」という発言があった。言い間違えたのか、本音がこぼれたのかは不明です。


0476 「旧石器発掘捏造事件と記録」 早傘 〔2001/08/07-01:38〕〔211.133.89.27〕
               根_0476 メール
井本昭,「旧石器発掘捏造事件と記録 後の検証に写真はどう関わったのか?」,埋文写真研究,vol.12,pp109-111,2001.7

わずか3頁だが、遺跡調査にたずさわる者にはずしりと重い一文。趣旨は、灰色になった遺跡について、公的機関が調査主体になったものですら、調査記録から捏造の有無が判断できないということだが、それでは何のための記録なのか。なんのための写真か、「記録保存」とはなんなのか、という批判。

井本氏は、記録・伝達媒体としての遺跡・遺物写真について多くの提言と実践を重ねてきた写真家です(という紹介の仕方でよいのかな)


0477 Re: 山窩情報 MT 〔2001/08/07-23:09〕〔61.200.100.121〕
         親_0472 根_0419 
物証に乏しく、証言・状況証拠に依拠する事の多い研究では次のような場合、情報の信頼性に疑問符が付くかと思われます。

情報源(話者)が特定できない
他に聞き取った人がいない
付近に、別の時期の類話がない
その中で話が完結している
内容の矛盾・時代変化がない
などなど

逆に言えば、複数が聞き取りし、その間の齟齬(視点の差異・再話のときの変容)を見ることができるなら検討材料とする甲斐があるものです。
山窩の話は私自身、三度聞いた事がありますが興味を持たないようにしています。
むしろ視点のズレを確認できる話題ならば、柳田国男「山の人生」冒頭にある事件の記述についての研究あたりがよいのでは(講談社メチエ叢書の一冊とか、谷川健一さんの近著「柳田国男の民俗学」など)


0478 Re: 書名訂正 MT 〔2001/08/08-21:08〕〔133.205.108.83〕
         親_0477 根_0419 
選書メチエ 内田隆三 『柳田国男と事件の記録』 でした。


0479 Re: さよなら三角 早傘 〔2001/08/08-23:19〕〔211.133.89.19〕
         親_0477 根_0419 メール
三角寛のサンカ研究を民俗学あつかいするなよとの思し召しでありましょうか
そういった扱いは学生レベルにも周知されているのでしょうか
その辺が部外者には距離感のとりかねるところです

三角はサンカ研究で博士号を取得したということですのである時期までは学界にも認められていたと理解しますが、もしそうであれば、この件から民俗学界はなんらかの教訓を引き出していますか

などと思いつつwebを検索したら、気合いの入ったサイトを見つけました

なんと、いつもリンク集でお世話になっている『閼伽出甕』の別館にあります

“閼伽出甕 論考集「新版・山窩」目次”
 http://members.tripod.co.jp/Accord/BIGLOBE/sanka.htm


0480 Re: 週刊新潮8/16・21夏期特大号 早傘 〔2001/08/08-23:40〕〔211.133.89.19〕
         親_0327 根_0173 メール
甲子園開幕だ、といえばそろそろお盆休みだ、といえぱ合併号だ、といえはワイド特集だ、といえほ週刊新潮だ、というわけで、

「旧石器捏造「藤村新一」精神病院の日々」,週刊新潮,8/16・21夏期特大号,PP.177-178
は、本日発売です


0481 Re: 斯く又来てし MT 〔2001/08/09-03:24〕〔61.200.100.39〕
         親_0479 根_0419 
早傘さん、『閼伽出甕』の紹介、有り難うございます。

「三角寛のサンカ研究を民俗学あつかいするなよとの思し召しでありましょうか
 そういった扱いは学生レベルにも周知されているのでしょうか
 その辺が部外者には距離感のとりかねるところです」
とのご意見ですが、
民俗学扱いできない情報があればお聞かせいただきたく、また、最近の学生は何を周知しているのかは私が聞きたいくらいです。
本掲示板の主旨に沿わせるならば「偽史・騙り・語り」の問題は論点そらしでない程度に別スレッドを立てて展開するのがよろしいでしょう。
(「論争部屋」でも和田家文書の話など一時期あらわれましたね)
ウソが駄目なのではありません。ウソとホントの識別技術を確立すること、ウソがホントになりホントがウソになる仕組みを根本的に解くこと、そのためには各種の偽史研究がよい素材になるでしょう。しかし当面、この場で必要なのは、「前期旧石器遺跡ねつ造事件」関係年表上に定置できるいくつかの証言(本人の談話・報道記事・書物の記載・関係者の発話)のなかでのズレ・時間変化を考察していくことではないでしょうか。各話者・記録者の視点の相違や、話を繰り返すうちに新たな知見を含みこんでいくことで生じる、ありうる範囲のズレを逸脱した部分はあるか、ないか。

「三角はサンカ研究で博士号を取得したということですのである時期までは学界にも認められていたと理解しますが、もしそうであれば、この件から民俗学界はなんらかの教訓を引き出していますか」
とのご質問ですが、学界中央がどう考えているかは存じません。「三角の業績」にでなく「作品としての三角」に寄り添う研究はいくつかあることを、早傘さんにご紹介いただいたページで知りました。


0482 千葉で日本最古の人骨発見 か? 早傘 〔2001/08/09-09:13〕〔211.133.89.35〕
               根_0482 メール
Yomiuri On-Line より

千葉で日本最古の人骨発見(8/9 03:00)
 http://www.yomiuri.co.jp/04/20010809it01.htm

要旨 千葉県多古町内の地層から旧石器時代と見られる人骨50点以上(歯・下あご・足首・肋骨など)が出土。5月下旬に県立富里高校の生徒が発見し、連絡を受けた信州大の酒井潤一教授(地質学)が野尻湖グループ(=地学団体研究会)を中心に多古層産化石研究会を組織し8/5から調査していた。出土した地層は、当初、20万年前の自然貝層である多古層と思われたが、その後の調査で多古層を浸食したくぼみに堆積した層と判明。酒井教授は周辺の地層との比較や歯の形態などから少なくとも2万年以上前と見ている

千葉で発見された人骨、日本人の起源に迫るか
 http://www.yomiuri.co.jp/04/20010809ic01.htm

要旨 最古と確認されれば貴重な資料だが、この分野では当初の鑑定が覆される事例が相次いでおり、慎重な鑑定が必要。発掘チームは「人類学雑誌」ではなく地学団体研究会の雑誌で報告するとのことだが、情報を公開して多くの専門家の目にさらすべき。(ここまで科学部の笹沢教一記者)。続けて発見の経緯。5/28 17時頃、郷土研究部と生物部の5人が学校周辺の化石を調べようと、岩肌が露出した山林に入ってすぐ、一人の生徒が「これなんですか?」。引率教諭は、調査を中止し専門家に見せることにする。教諭の感想は「今でも、あの時のドキドキした気持ちが続いている」が「ねつ造問題もあったので、『簡単にはいかないかも』と思ったのも事実」


0483 不愉快な悪ふざけ 類似品・破れ傘 〔2001/08/09-09:32〕〔202.219.41.38〕
         親_0480 根_0173 
> 甲子園開幕だ、といえばそろそろお盆休みだ、といえぱ合併号だ、といえはワイド特集だ、といえほ週刊新潮だ、というわけで、
> 「旧石器捏造「藤村新一」精神病院の日々」,週刊新潮,8/16・21夏期特大号,PP.177-178は、本日発売です

 ↑面白がってる口調が不愉快ですな。
上記号が藤村氏を取り上げているとだけ書けばいいわけで、
「精神病院」なんてタイトルまでわざわざ紹介するのは、
「武士の情け」とは対極ですな。
 騒ぎをあおりたてて、面白がってるだけの悪ふざけでしょう。

 もっとも筆者は、氏が精神を病んでいるとは思いませんが。


0484 Re: 悪ふざけ? おーたこ 〔2001/08/09-10:17〕〔210.227.89.2〕
         親_0483 根_0173 
> > 甲子園開幕だ、といえばそろそろお盆休みだ、といえぱ合併号だ、といえはワイド特集だ、といえほ週刊新潮だ、というわけで、

暑い中現場でさぞお疲れでしょうね。今日は、雨ですこちらは。
毎度、待ち兼ねられている雑誌のようですね。別に、ふざけてるとは思わない。

> > 「旧石器捏造「藤村新一」精神病院の日々」,週刊新潮,8/16・21夏期特大号,PP.177-178は、本日発売です

ある程度学術的な文献情報の記載ルールに依拠した記載ということで、
どこに問題があるのか。不明?

>  ↑面白がってる口調が不愉快ですな。
> 上記号が藤村氏を取り上げているとだけ書けばいいわけで、
> 「精神病院」なんてタイトルまでわざわざ紹介するのは、
> 「武士の情け」とは対極ですな。
>  騒ぎをあおりたてて、面白がってるだけの悪ふざけでしょう。

残念ですね。この期に及んで武士の情けなんて必要か?
考古学協会や考古学研究会などで、ナケナシノ財布の中身を提供させるような真似をしておいて。


>
>  もっとも筆者は、氏が精神を病んでいるとは思いませんが。

このような、希望的観測を記述する時間があるのならば、もっと建設的な意見を述べるべきです。もし、記事情報がただしければ、本人は事実関係を白日の下にさらすべきだ。詐欺行為をはたらいたわりには、楽な精神構造をしているみたいです。許せません。

これ以上、不毛な展開は避けるべきです。ネット環境が穢れるだけです。一定の品位を持ってください。と自戒の念をこめて。。。。

他人の名前を悪ふざけにもじっておいて、ネット上の匿名性を濫用して心苦しくないですか?
良識を疑います!


0485 Re: 千葉で日本最古の人骨発見 か? 諏訪間順 〔2001/08/09-17:50〕〔210.133.252.193〕
         親_0482 根_0482 
このニュースすごいですね。

酒井先生たちのグループが、関係しているのであれば
地質だけでなく、総合的な調査が行われているはずですね。

大騒ぎになってもいい、トップニュースだと思うのですが、
詳しい情報があったら、どなたか、お願いします。


0486 Re: 毎日捏造本 MT 〔2001/08/10-02:08〕〔133.205.108.79〕
         親_0336 根_0334 
「神の手報道の原点は毎日の座散乱木スクープ」とのこと、
論争部屋の[355]から始まる過去スレッド、[405]で既に1983年時点の情報が寄せられていました。

81年(東北の旧石器)では70年???の考古展以降
83年(服部論文)では75〜81年の業績に対して「神様」
84年 江合川流域の旧石器、関連の編集(手記の登場?)
85年(藤村手記、江合川流域の旧石器掲載)では72〜74年
87年(河合本=勉誠本掲載の竹岡論考によれば85年に取材完了)では74・5年以降「名人」

座散乱木3次、第13地層から石器を出した81年10月3日午後(土)前後の新聞記事なども通覧すべきかと思いました。

「都合の悪い過去」の表現も見ましたが、20年にまたがるマッチ・ポンプだとの批判に対して総括する動きもあるように聞きましたので急ぐ事はありません。


0487 Re: 千葉で日本最古の人骨発見 か? 早傘 〔2001/08/10-12:11〕〔61.124.188.7〕
         親_0485 根_0482 メール
くわしい情報は知りませんが、報道からいくつか

読売東京版では9日朝刊1面の準トップでした。webには掲載されていませんが、馬場悠男氏のコメントもついています「発掘チームには、親知らずが退化していることから比較的新しい化石との意見もあると聞くが、化石の年代がまだ確定しておらず、現時点での評価は難しい。ただ親知らずの退化は3−4万年前の人骨にも認められ、それだけで化石の古さを否定するものではない」(一部省略)。なんとなく、馬場さんが言いたいことの重心を記者がずらしてしまったような気がします。ともあれ、本文に親知らずが発見されたと書いてあるのは間違いっぽいですね。

これは読売のスクープだったようで、9日に急遽記者会見。

おっかけ記事の中では毎日夕刊が気合いが入っていました
 http://www.mainichi.co.jp/news/selection/archive/200108/09/20010809k0000e040030001c.html


朝日は、まるで20万年前の人骨の可能性があると発表したような書き方
 http://www.asahi.com/culture/update/0809/005.html

読売の続報(10日朝刊に掲載)
 http://www.yomiuri.co.jp/04/20010809ic33.htm

 NHKはwebサイト(http://www.nhk.or.jp)では見つかりませんが niftyクリッピングサー
ビスで 8/9 18:55に配信されました。趣旨は、千葉で古い人骨が見つかった、2万年以上前という指摘もあるので科学的測定を行う。「最古」の語を避けています。埴原和郎氏のコメントがついています。「もし二万年以上前の人骨なら全国で最も古い時期の人骨ということになるが、今の段階では人骨の年代を判断する根拠が乏しく、結論を急ぐ必要はない」


<出土状況はいかに>
人骨の年代について、朝日の春成氏のコメント「どのようにして人骨がこの場所に入り込んだか、いろいろな可能性が考えられる」に代表されるように、どの報道も慎重です。で、どんなところから出土したか、各紙の表現を比較すると

読売(9日朝刊)「人骨の周囲の土壌は、多古層が削られたくぼみに、新たに小石などがたい積したもの」
毎日 「出土層もこの地点だけ時代の下る「乱れ」があるのは明らか」
NHK「人骨はこの地層がえぐられてできた穴の中から見つかりました」「研究グループの一部からは、この穴が旧石器時代にあたる二万年以上前のものではないかという指摘も出ている」
朝日 「自然に貝が堆積(たいせき)してできたがけの穴の中」+春成コメント

ご記憶のかたも多いと思いますが、酒井氏は、11月18日に毎日新聞に登場しています
 http://www.mainichi.co.jp/eye/feature/details/iseki/200011/18-03.html
(『発掘捏造』ではpp.197-198)

当然、慎重に層位を検討されたのでしょうが、が、が、  大丈夫ですか?

<人骨の特徴は?>

小寺春人氏(比較解剖学。鶴見大歯学部講師)の所見は

毎日 「“出土した右下顎は先端まで厚く、旧人段階の印象だ”と話す。CTスキャンした結果、旧人か初期の新人の可能性があるが、出土した歯の一部には、現代人にもよく似た特徴もあり“結論はまだ出せない”」

朝日 「下あごに古い人骨の特徴が見つかったが、その他の骨にはそうした特徴は確認できなかったという。化石化はあまり進んでいないという」

読売(続報) 「下あごについては“厚みがあり、頤孔(おとがいこう)(下あごの骨の横側に開いた小さな穴)が2つあるなど、古い形質を持っている”とする一方で、大臼歯の形態は“現代人によく似た特徴がある”」

<不明な点>
人骨ばかりまとまって出土したのかな? 他の獣骨はなかったのかな?
複数個体の人骨だけがまとまって出土したとなると特異な状況だが。


0488 Re: いまさらですが 早傘 〔2001/08/10-13:32〕〔61.124.188.7〕
         親_0486 根_0334 メール
捏造問題論争の部屋[405]発言は一部間違っていたので、この機会に訂正します

 http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Club/5368/past/355-.html
>岡村道雄「前期旧石器の夜明け」(『原像日本 5 遺跡に浮かぶ古代風景』p35-46,旺文社,1988)によると、座散乱木遺跡での「前期旧石器」の発見の情報は、岡村氏から毎日新聞記者へ提供され、一面スクープになったということであり、この記者がおそらく服部氏なのでしょう。

岡村(1988)には、毎日の服部記者と、はっきり名前が出ています


0489 Re: 千葉で日本最古の人骨発見 か? 諏訪間 〔2001/08/10-18:08〕〔210.139.141.92〕
         親_0487 根_0482 メール
早傘さん、いろいろと情報ありがとうございます。
さて、人類博物館談話室に河合信和さんの多古人骨に対する所見が掲載されています。
多古人骨に対しては、人類学・地質学・考古学など第四紀学として総力を結集して対応すべき問題だと思います。
皆さんいかが思われますか?

 http://www.jinrui.net/prog/bbs1/bbs.php3


0490 Re: 聖嶽洞穴報告書売れてます ash 〔2001/08/11-23:16〕〔143.90.254.142〕
         親_0473 根_0339 メール
ashです。

> ash氏は、とうに報告書を読み終わったと思いますが、[361]に対する追加・修正はないのでしょうか。

忙しいので、詳細な検討をしているヒマがありませんが、一読した限りでは[361]を修正する必要はありませんね。
相変わらず馬場氏はデータを提示していませんし(報告書よりもシンポの要旨の方が詳細にみえるのはなぜなんだろう?)、フッ素含有量とC14年代に逆転現象がみられる、○○の一つ覚えみたいに科学的根拠のない「ガジリ」(なんかだんだんこれの定義が拡大してるんだけど)で批判しているなど、むしろ99年の調査に対する疑惑が深まったというところでしょうか。


0491 Re: 秩父関係の情報 早傘 〔2001/08/14-23:29〕〔61.210.61.157〕
         親_0418 根_0418 メール
いつになったら結論を出すのか、過去の誤ちをどのように認識するのか国民の注視の中、ようやく昨日(8月13日)午後4時近くに

埼玉県第4回前期旧石器時代遺跡緊急調査事業検討委員会の概要が公開されました

 http://www.jinrui.net/topics/01/04/08.html

「まとめ」は12月とのことですが、すでに結論を出したも同然と思います

すっかり発言をし忘れていたのですが、私も現地を見に行きました。7月12日は間違って予定を入れてしまったため、行ったのは7月19日です。ちょうど現場の最終日で、埋め戻しを始めていたところでした。具合のよいことに、考古学協会の特別委員会遺跡検証部会御一行が視察にきましたので、少し離れたところから委員さんへの説明を聞かせていただきました。見て聞いた内容は、上記のページに書いてあることとほど同様です

委員さんは8人くらいだったかな。問題の諸遺跡に直接関わってきた方と、そうでない方が大体半々だったと記憶しています。考古学協会のサイト(
 http://www.avenue.co.jp/~kouko/)には、いまだに委員の名簿どころか10月の大会の案
内すらも掲載されていません(募金の案内もですが)


さて、秩父駅ビルの「じばさん会館」で関連商品もチェックしてきました。お菓子2種類と清酒「秩父原人」が健在。当分は大丈夫だと思います。原人パンもあるという噂ですが、ゆっくり探す時間がありませんでした。9月のはじめに別件で秩父方面に行く予定なので、その時に探すことにしましょう


0492 ガラスケース MT 〔2001/08/15-03:08〕〔61.200.100.63〕
         親_0469 根_0400 
現代2000年11月号の記述(論争部屋[1244]参照)
・・・会場には『旧石器時代の石器』と書いてあるガラスケースに一四、一五点もの石器が並べてありました。

毎日本の記述(96年、河北文化賞受賞式での発言)
・・・職員が藤村氏に話しかけてきた。「何を熱心に見ているんだい」。・・・藤村氏は「石器に興味があるんだ」と答えたという。

『江合川流域の旧石器』1985所載「手記」の記述
・・・旧石器だけをガラスケースごしに顔を押しつける様にして見ていると,1人の解説員が旧石器をケースから全部だして説明してくれた。

『旧石器時代の東北』1981の記述(70年仙台市展示会についての記述?)
・・・断片的に抽出された旧石器時代に特徴的なナイフ形石器,彫刻刀形石器,尖頭器,局部磨製石斧などが展示された。

藤村さん・鎌田さんの調査活動以前に発見され、展示可能であった約4種類14・5点の「宮城県の」旧石器とは何でしょうか。
ともあれ、一方の当事者である藤沼邦彦さんがこの場面を記憶していない以上、これは「客観的に観測された」ものにはなりません。仙台市丸光・白石・古川と巡回した展示の、旧石器の部分の異同、古川会場にしかなかった要素を藤村さんが語っていたとしてもそれは後日、他の情報源から得る事が可能です。
また、この場面については、81年10月の『旧石器時代の東北』に若干ふれられ、85年3月27日発行の『江合川』に登載された本人の「手記」で細部が語られます。それ以前のものを確認できませんでした。
客観的な最初の観測とは73年『遮光器』あるいは75年『多賀城紀要』という公の場に論文が掲載された時点ではないでしょうか。
現時点で見る限り、藤村さんの考古学者としての存在は73年(遮光器)以前はすべて自己申告・当事者の発話のみで客観性に乏しい、と考えます。


0493 Re:客観性に欠ける MT 〔2001/08/15-03:57〕〔61.200.100.57〕
         親_0492 根_0400 
その例

現代2000年11月号の記述(藤村さんの発話)
・・・高校を卒業したら考古学を勉強したいと思っていたんです。が、私は長男で働かなくてはいけなかった・・・

Web版「仙台経済界」増刊の「senkey1」2001年5月号の記述(鎌田さんの観察)
・・・父親は仙台の一流企業出身・・・経済的には安定した家庭・・・

おそらくは東北電力、そして学生による東北大学教養部棟の長期封鎖事件(69年秋、機動隊を導入して排除)などが時代背景、等々考えることも可能ですが、この線はプライバシーの侵害でしょう。ただ、両者は齟齬する、客観性に欠けるとのみ。

また、ご本人の発話では小・中・高校にかけての考古学への関心が語られています。この点、考古学雑誌65巻4号(1980年3月)の記載では1970年代、藤村さんの母校、仙台育英学園高校には郷土史研究部があった。
見つけた土器などを見せたという相手方である教師や、高校の同級生(研究部の仲間だった可能性は未だ否定されていない)の証言が現時点でなお出てこない。証言(発話)のみ存在する場合、複数重ね合わせによってその結ぶ焦点を追求するという原則に照らし、これは歴史の調査としては杜撰ではないかという感想のみ。


0494 Re: Re:客観性に欠ける 早傘 〔2001/08/15-21:32〕〔61.210.61.194〕
         親_0493 根_0400 メール
> Web版「仙台経済界」増刊の「senkey1」2001年5月号の記述(鎌田さんの観察)

こんな記事があったとは。おそれいりました

 目次の url は http://www.senkey.co.jp/senkey1/bkno/01_2.html

「アスキー進出中止と石器ねつ造でコケにされた築館町が得た教訓」
「艮櫓復元、観光重視か文化遺産か。藤井市長は決断したが」

なども関連記事でした


0495 材料 MT 〔2001/08/16-02:33〕〔61.200.100.59〕
         親_0493 根_0400 
小池真理子 『無伴奏』 集英社文庫 1994初版(単行本1990刊行) 486円+税

1969・70年ころ、主人公は女性17・8才、仙台が舞台

当時の市内、高校生・大学生の雰囲気を推定する参考にはなるでしょう。端を折って読んでみると
8・18・31・102・110・116・156・187・220・282ページに印が付きました。
P220「私が知っている限り、当時の東北大学は紛争のため、通常の大学としての機能は失われていた」

内容自体には。言及する場でありませんので。(表紙を判読して、オッサンの買う本でないのでは、と少々うろたえました)


0496 御礼 MT 〔2001/08/16-03:26〕〔61.200.100.59〕
         親_0495 根_0400 
私用があるため[495]が最後の投稿になる、と書くのを失念しました。
得体の知れない記事ばかりで恐縮でした。管理人さんには、受け入れていただきましたことを感謝申し上げ、新掲示板のご健闘を祈念して、まずは御礼まで


0497 Re: 聖嶽洞穴問題 早傘 〔2001/08/17-21:11〕〔61.210.62.227〕
         親_0490 根_0339 メール
ashさん 移転準備で手間取り、返信ができないうちに引っ越しとなりました
聖嶽洞穴に関しては、連絡舟で引き続き議論を御願いしたいと思います


0498 re:御札 早傘 〔2001/08/17-21:19〕〔61.210.62.227〕
         親_0496 根_0400 メール
> 得体の知れない記事ばかりで恐縮でした。管理人さんには、受け入れていただきましたことを感謝申し上げ、新掲示板のご健闘を祈念して、まずは御礼まで

異なる視点からの意見こそweb掲示板ならではのものです。
御札を進ずるとともに、新掲示板での活躍も期待いたします


0499 Re: 千葉で日本最古の人骨発見 か? 早傘 〔2001/08/17-21:42〕〔61.210.62.227〕
         親_0489 根_0482 メール
諏訪間さんから教わったのですが

 http://www.jinrui.net/prog/bbs1/bbs1.php3?mesid=150&serial_no=2727
(8月10日投稿)

の増補版が8月16日付けで河合さんのホームページにアップされています

 http://isweb10.infoseek.co.jp/diary/nobukazu/page/message8.html

考古学・古人類学の信頼性がゆらいでいるときに、調査団には不足していたのではないかと疑われます。根拠不確実な段階での発表の必要があったのか(多くの人に現地を公開するためとか、破壊の危機をまぬかれるためなど)、また、読売の報道は適切なものだったか、情報収集を続けていきたいと思います


0500 お乗り換え願います 管理人 〔2001/08/17-22:31〕〔61.210.62.227〕
               根_0500 メール
お疲れさまでした。

3月30日以来、141日間の船旅いかがだったでしょうか。

この間には関連書籍の出版や学会・シンポジウム等があいつぐとともに、とりわけ、検証発掘により捏造痕の発見という予想以上の成果があげられました。

今月末には総進不動坂の確認調査が予定され、また、西日本の「中期旧石器」についても再検討のシンポジウムが予定されています。

検証はゆっくりではあるが着々と進みつつあるといってもよいでしょう。

しかし、宮城県内の、とりわけ80年代以前に調査された諸遺跡は、いまだ、検証作業の具体的な予定を聞きません。

来年の考古学協会総会までに、多数を納得させうるまでの全容の解明に至ることができるのか、なおも、観察の旅を続ける必要があります。

しかしながら、この船は、廃船が決定してしまいました。

そこで、代わりの舟を用意しました。狭い舟ではありますが、皆様にはどうぞお乗り換えいただき、顔突き合わせて情報と意見の交換を続けていただけますよう御願いします。

本来、船長は船と運命をともにすべきでありますが、カナヅチにつき、あつかましくも舟にもぐり込み、引き続き船頭をつとめさせていただきます


てなわけで、丁度500番になりました。きりがいいから、これで書き込み禁止ね。


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