料金支払い方法から見た
インターネットショッピングの安全性

 とにかく下の表をご覧下さい。解説は不要と思われます。
あくまで、支払いをすぐに停止できるかという観点から見た場合の安全性です。
なぜこの方法が安全じゃないの?と疑問の方もあるかと思いますが、その理由は次のような規準から考えたからです。

  1. 商品やサービスを購入し、今日はその支払日であるが、その支払いを停止したいと思い手続きをしたい。
    この方法は、すぐに支払いを停止できる方法なのか?
    今回の支払いだけは停止できないのか?
    もし停止できないのであれば、なるべくはやく停止できるのはどの方法か。
  2. 他人によって、カード番号等個人情報が盗聴される危険性があるのか?

この観点から支払方法の安全性を考え、それをまとめたものが下の表です。

安全度から見た支払方法
安全性の
評価
支払方法 便利さ 備考
10 代金着払い 便利 受取りを拒否すればよい
10 通常の口座振替による
継続的な支払い
×不便
※2
銀行に連絡し、口座振替を中止してもらう
10 暗号化したデータ送受信画面での
ネットバンクからの一回払い
便利 同上
暗号化したデータ送受信画面での
クレジットカードによる
一回払い決済
便利 銀行に連絡し、口座振替を中止してもらう
但し、振替不能となりカード会社より信頼を失う※4
暗号化されない送受信画面での
クレジットカードによる
一回払い決済
便利 暗号化されない画面でカード番号を送受信するため、盗聴の危険性は否定できない。
銀行振込または現金書留による
送金での前払い
不便
※3
相手がどういう相手かわからないので、お金をあげるつもりで送金しているのと同じだ。しかし、なぜかこの支払方法を選んでしまう人がまだ何人かいるようだ。
0※1 暗号化したデータ送受信画面での
クレジットカードによる
継続的な月払い決済
便利 継続的な支払いのため、支払いを中止するには商品等を購入した先から請求を中止してもらう必要がある。
これが出来ない場合カード会社と別途交渉する必要があり、解決=支払い中止まで時間がかかり、その間支払いが継続されてしまう。
0※1 暗号化されない送受信画面での
クレジットカードによる
継続的な月払い決済
便利 上の問題に加え、盗聴の危険性も加わる

※1 この二つの方法は、相手が悪質である場合支払いをストップする事が非常に難しい。ホームページ上で契約した通りの金額が請求される保証もない。
更に集金を代行する会社が海外の会社であった場合、サービス解約申し込みは英語で伝えなければならない。そういう意味では、もっとも危険な支払方法とも言える。

※2 契約の都度、口座振替依頼書を銀行に提出しなければならない。

※3 支払う側には案外不便なのだが、お金を受取る側は大変便利である。それは、お金を受取る側に事前の準備が必要ないからである。銀行やクレジットカード会社・集金代行会社と事前に契約を結ぶ必要がないからなのである。

※4 口座振替を中止する場合、その相手によって意味が全く違うので注意しなければならない。クレジットカード会社への支払いを中止してしまえば、これは全てのカード会社に対し信用を失う事につながる。支払いが出来ない状態が続く事になればそのカードは利用できなくなるし、あなたは他のカード会社や銀行からも信用できない(支払いが出来ない)人物として扱われてしまう。ある者よりの口座振替請求を中止するだけであれば、その相手との関係が問題となるだけだから、カード会社や銀行は特別関係してこない。

盗聴の危険性については、クレジットカード情報の送受信のみ考慮しています。住所、電話番号などを入力する画面が暗号化の処理を行っていない場合、そもそも取引の安全性が確保されない事になるので注意が必要です。

2002/11/20
Mamiya Masataka

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