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拉薩ラサ(中国)(3)チベットの食事

 チベットでは何を食べているのだろうという疑問がわくかもしれない。実際日本でチベット料理を標榜しているレストランがいくつかある。そして私はチベット語の授業や教科書でいくつかの料理名を覚え た。それらの料理を果たして、食べられるのかという点は重要な問題だった。

 一番はモモーと呼ばれるチベット餃子、バター茶も捨てがたい。ツァンパという麦焦がし、そしてちゃんと呼ばれるどぶろくの一種。これらはともかくポイントだった。

 チベット料理といわれるモモーはチベット餃子と呼ばれるとおり、中国からチベットに入ったものといわれている。餃子の形は中国のものとは似ています。この料理はチベット到着まもなくついたチベット族のゆかりの地ツェダン(沢当)のレストランで出た。ツェダンはラサ空港から東に向かったところで、小さな町 だが、我々が泊まったホテルからすぐのレストランだけが外国人の利用可能なところであった。つまりツェダンに滞在する間中このレストランのお世話になるのだ。

 このレストランでは結局三食食べることになった。それは三食目の昼ごはんに出てきた。店の人にこれはモモーかと尋ねるとそうだと答えてくれた。他の料理が中華料理のなかにわずかに1品だけがチベット料理 だった。

 ちなみにこのレストランで働いている人はかなりの割合でチベット人。チベット自治区は内蒙古自治区と比べると少数民族の割合が高く、チベット人の姿を良く見ることができ る。かなり怪しいチベット語で、「この料理はおいしい」「チベットの料理には辛いものはあるのか」などと聞くと、うれしそうにチベット語で答えてくれた。彼女によると「チベット料理には辛いものはなくて、中華には辛いものがある」のだそうだ。その後でエクスプレスチベット語の本を見せると、興味深そうに眺めて、その中にあった、「今日は天気がいいです」という文章を指差して発音してくれた。片言でも通じるととてもうれしいも だ。

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