フフホトは一体どこにあるのだろうと言う方もいらっしゃるでしょうか。フフホトは中国の内蒙古自治区の中心都市です。内蒙古は中国の中では大きいほうで、特に三日月のような形が特徴と言えるでしょう。中国の北のほう(東北ではない)のモンゴルと国境を接したところにあります。モンゴルと中国のモンゴル(蒙古)とを区別するのにモンゴルを外蒙、中国側を内蒙と呼ぶことがあります。
フフホトとはモンゴル語で青い城市を意味しており、すなわち中国語で青城などと呼ばれることがあります。有名な黒水城がカラホト(カラは黒い)と言いますが、後ろの部分が同じですね。
フフホトへは2度足を運びました。1度は列車で北京から、もう1度は飛行機で入りました。
フフホトは内蒙古の中心都市なので草原と言うイメージとは異なっています。それは都市なので仕方ないでしょう。1度目は12年ほど前なのですが、その頃通った街のイメージの記憶はなんとなく埃っぽいというものです。時期にも拠るのでしょうか、いわゆる幻日現象を見ることもできたのはちょっと驚きでした。
市内中心部にはちょっとした広場があります。その前には内蒙古テレビ、ラジオの大きな建物があり、そのすぐ横にある昭君ホテルに宿泊しました。目の前には新華書店があるのでとてもラッキーでした。
1度目に訪れたときは、蒙漢辞典をどこかで買えないだろうかと本屋さんを回った上に、出版社まで出かけて結局絶版だと言うことがわかって残念だったことを覚えています。2度目は何か面白い本はないかと、新華書店の蒙古語部を訪れたのですが、蒙古書の部屋には店の人以外には私一人でした。小説などは買ってもしょうがないので、いつものように辞書類などを探して、数冊選びました。この間20分ぐらいでしたが、他のお客さんは一人もいません。ところがその下の階の中国語書の所は人で一杯。これが現実なのでしょう。内蒙古は蒙古族の割合がそれほど多いわけではないのです。