アウデシュ島の中心ビクトリアから東に約4キロ。ジュガンティーヤの遺跡は巨人の女神が作ったとの伝説があります。巨石文明といいますか、巨石を使って築いたこの遺跡は写真でわかるとおり、内部がクローバーの葉のような
形に部屋ができています。作られたのは紀元前3600年といわれています。神殿だったといわれていますが、その時代にこの建造物はどんな目的で作られたのでしょうか。しかし実際巨石といわれても巨石らしい巨石はありませんでした。
さて、入ってすぐ左の広いところには、生贄を捧げたという穴が残っています。右の写真の中ほどの地面に見える石がその穴です。
よくわからないかと思うのですが、石の穴の部分に草が生えているのがわかるかと思います。
また、下の写真に写っている大きな石の穴はその昔、神官が託宣を伝えた穴だということで、ここから神官が「お告げを伝えたのだそうです。それにしても穴が低すぎやしないかと思う
わけで、果たして本当にそうだったのかと思ってしまいます。まったくよくわかりません。
また、ここに遺跡には今は天井がありませんが、外側の構造を見るとわずかにカーブを描いていて、そのカーブをたどっていくと、ドーム状の天井があったのではないかという仮説が成り立つのだそうです。写真のこの壁に詰まれた石がまさにそのカーブの一部であり、確かに良く見ているとわずかなカーブがあるようです。
この遺跡は周りに何もないので外からでもよく見えます。遺跡の中に入らないのであれば外からでも敷地外からでも見えるのです。この遺跡の近くにはイナゴマメの木がありました。イナゴマメの鞘は実は甘くて、この鞘からシロップができます。甘くて少し黒糖にも似た味がします。シロップを売るおじさんの話では咳など喉にいいのだとか。それにしても鞘の部分がこんなに甘いとは知りませんでした。