アウデシュ島の中心都市はビクトリア。アウデシュ島は島の周りを循環してまわれるような道路が整備されていないということで、どこに行くにもいったんこのビクトリアの街を経由します。大きくはありませんが商店が並び、市場のようなものもあります。
ビクトリアのすぐ横にはチッタデルと呼ばれる城砦があります。城壁に囲まれたその地区には教会があり、この教会はちょっと変わっています。それは教会堂中央にある広い部分の天上に「騙し絵」があるのです。
どんな騙し絵かというと、ドームがないところに、あたかもドームがあるように見せているのです。
教会内は暗いので写真ではわかりにくいのですが、
左の写真では手前上、右の写真ではそのものです。教会の正面から入ると中央の天井にドームがあるように見えるのですが、実はこれは巧妙に描かれた絵で、横に回りこんでしまうと騙し絵であることがばれてしまいます。右側の写真の「絵」がちょっと不自然に見えるのは平面に描かれているために影の出方がおかしいためです。ドームを作ればよいのにそうでないのは、設計当初はドームを作る予定だったものが資金の関係から断念せざるを得ずやむなく「騙し絵」の登場にあいなったとのこと。