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 02 中波放送

 中波はご存知のように国内の放送に使用されている周波数帯です。中波の放送は電離層の性質から電波の届く距離は昼と夜、夏と冬では条件が異なります。
 一般的に言って昼間は近距離以上の放送は聴くことができません。これは低い所に位置するD層が中波を吸収するため 電波がそれ以上遠距離に届かないことが原因なのです。しかし夜になると このD層は消えるので、これより高いところに位置するE層で反射するようになり、かなりの遠距離まで届きます。この性質は普段の生活でも経験することが多いことと思います。すなわち昼間は地元のラジオしか聞こえないのに夜になるとダイヤルを回すたびに沢山の放送が聞こえます。これらの多くは地元ではなく遠距離を飛んできた電波なのです。
 また、受信しようとする場所が日本でも朝鮮半島に大変近い地域かそうでないかということで、例えば九州北部や日本海側では強い電波を受信することができるでしょう。 カーラジオで聞くことも可能です。しかしそうでない地域ではそれなりの努力が必要ですし、中波用のアンテナを用意するなどの工夫が必要になることがあります。一般にラジオで中波を聞く場合には、ラジオの中のバーアンテナの向きが重要になります。 ポータブルラジオのアンテナは通常ラジオの一番広い面に平行に入っています。このアンテナはアンテナに直角方向 から来る電波を効率よく受信します。従ってラジオを回して朝鮮半島の方向にアンテナが向くようにするとよく聞こえるようになることがあります。 また、ワイヤの入ったガラス戸やコンクリートや鉄筋の家では室内まで電波が届きにくいことがあります。
 また、夏と冬では電離層の関係から冬の方が電波の伝わりがよいので、遠距離の放送を受信するには秋から春先までがコンディション的には良いようです。 いつも聞いている放送局の隣をそっと聞いてみてください。雑音の中に朝鮮半島を始めとした遠くから日本まで届いた外国からの電波が沢山聞こえて来るかと思います。

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