さて、駅前広場には路面電車が行きかい、人々が頻繁に乗り降りしているのが見えます。また、この広場には地方から上京してきたと思われる人々が座っていたりすることもあります。駅前百貨店前の地下道を抜けると駅舎のすぐ前に出て、左に行くと正面入口です。
右の写真はでは正面が駅舎、左が駅前百貨店、手前はバス停です。
左の写真は駅舎前のロータリーを走る路面電車(軌道列車) です。
さて、通常は駅舎内には入れません。外国人の場合、切符があり案内員に付き添われていないと入口から1歩たりとも入れないのです。入口には警備の人が立っていて駅の出入りをチェックしているのです。
平壌駅の駅舎は趣があり、正面入口の上には「平壌」の赤い文字が掲げられ、重厚な建物の上に八角形の時計塔が設置されています。この時計は東西南北4つ取り付けられており1つの大きさは直径3.6メートル。この時計は朝鮮全土の駅の時計の標準となっていて、毎朝この時間に各駅の時計を合わせているといいます。
中央の入口を入ると駅舎の中には小さめの待合室があります。そこをさらに進むとホームに出ます。朝鮮の鉄道は中国をはじめ大陸と同じ、ホーム自体は低く、地面とホームの段差が少ないタイプです。そしてホームはかなり広く作られていて、これは外国の要人が列車で到着したときや、要人が出発する際に歓迎や歓送式典を行うために用意されているのではないかと思われます。
左は平壌駅のホーム です。平壌駅は地下鉄駅もすぐ近くで、地下鉄と国鉄、路面電車を相互に乗り換える人が多いのです。