「石川賢」

この名前をはっきりと認識したのはこの作品からだった。

神と悪魔 獣性を帯びた変身 バイオレンス...
『デビルマン』の影響にありながら、 石川賢がその個性を最大に発揮したのが、この
『魔獣戦線』なのだっっ!


〜 双葉社「少年アクション」1975.9/8創刊号〜1976.9/20休刊号連載 〜

右が「少年アクション」創刊号。隔週刊だったので、休刊までは全28回となる。

「待望の本格的SF巨編ここに登場 !!」
「雄大なスケールで人類と動物たちの未来を描く自信の意欲作!! いよいよ堂々新連載開始 !!」
「人類の未来は暗い ?! 奇蹟の獣人よ出よ !!」

...とまあ、あおるあおる。が、なんちゅうか全く別の物語になったのは 賢ちゃんらしいというか...。


単行本の冒頭10ページ(THE COMPLETE版だと12ページ)が描き下ろしで、 実際の第1回は、来留間源三のレポート「科学の発達は...」の見開きから スタート。雨の中、動物たちを率いる慎一まで。

連載にかける賢ちゃんの意気込みを伝えるコメントは...
「ガオー!! ボク、やる気ムンムン これからガンガン 変身してやるかンね!!」 とのこと。実際、もっとヒーローモノとして描かれる予定だったのが伺えるが、 ガオーはないだろう、ガオーは(笑)。


〜双葉社パワァコミックス(PC)版 全4巻〜

1巻・1976. 6/10 初版発行 PC51
2巻・1976.10/10 初版発行 PC64
3巻・1977. 1/10 初版発行 PC74
4巻・1977. 2/25 初版発行 PC78

最初の単行本。やはり師匠ゆずり、連載の細切れでは分からない異様な テンションがまとまって初めて発揮されている!個人的にはこの4巻とい う編集が一番この作品に向いていると思うのだが。


〜双葉社100てんランドコミックス版 全4巻〜

1巻・1981.11/19 初版発行
2巻・1981.11/24 初版発行
3巻・1981.12/14 初版発行
4巻・1981.12/30 初版発行
ふしぎな日にちの割り当てだなあ...?

二度目の単行本化。コロコロコミック風の「100てんランド」創刊に伴って、 パワァコミックスのレーベルが無くなりこのレーベルへ移行。内容は全く同じ。


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