マジンガーZ・マンガ版
2017年8月現在、最も手軽に豪ちゃん・筆のマジンガーを楽しむ法
(追記1:2009年9月、文庫版は同内容の新装版が出た)
(追記2:2012年4月、マンガショップシリーズ版発売に伴う加筆訂正)
(追記3:2017年現在の単行本タイトルを追加)

1)集英社ジャンプコミックス(全4巻)
2)朝日ソノラマサンコミックス(全5巻)
3)講談社KCコミックス(全5巻)
4)立風書房ダイナミックコミック(全5巻)
5)朝日ソノラマサンワイドコミックス(全3巻)
6)中央公論社愛蔵版(全1巻)
7)中公文庫コミック版(全4巻)
8)大都社Stコミックス(全3巻)
9)講談社漫画文庫(全3巻)
10)秋田トップコミックスワイド(全2巻)
11)講談社漫画文庫・新装版(全4巻)
12)永井豪撰集版(全4巻・既刊3巻まで)
13) KCDX改訂版『マジンガーZ』+『グレートマジンガー』(全4巻・12の撰集版と同一内容)
14)復刊ドットコム・初出完全版(全4巻)

...とまあ、代表作であり著名作であるあるだけに、度重なる復刻がなされている『マジンガーZ』。
バージョン違いによる個体差は講談社コミックスから出たムック『マジンガーZ・不滅の力』に詳しいので、
ココでは「何しろとりあえずどれ読めばいいのよ」的なモノにお答えしたい。


マジンガーZ オリジナル版
講談社漫画文庫(全3巻)3冊とも1999.12.10初版発行

1999年に出た全3巻バージョンと2009年に出た全4巻バージョンがあるが同内容。様々なバージョンがありながら、連載当時の姿を単行本では見られなかった『マジンガーZ』。主な原因は「週刊少年ジャンプ」連載分と「テレビマガジン」連載分がその時々の単行本規定ページ数に合わられて、適当にシャッフルされていたことによる。

さらには、豪ちゃん自身愛着がある作品だけに、単行本のバージョンによって加筆訂正も結構なされている上、後の『グレートマジンガー』『UFOロボグレンダイザー』も合わせて地ならしした結果、『Z』自体のラスト近くが全く別物になっていたのだ。そのため、1972〜3年という時代の空気感を感じたいコアな読者は当時の雑誌を見る以外、手だてがなく、「オリジナル版」を求める声が高まっていたのだった。

そこへダイナミックプロさんが出した至高の答えがコレ。初めて2誌連載分をはっきりと分離した上に、完全収録。

さらに、連載誌移行の際に加筆・修正を受けた「週刊少年ジャンプ」版は、原稿流用可能な部分は当時のまま、加筆などにより失われた部分は当時の雑誌を元に修復作業が行われた。何と誤植も当時のまま。オビにある「完全復刻」なるコピーは伊達じゃない!

修復の手は恐るべき細かさに及んでおり、ココで一つ一つ挙げないが、例えば弓さやかの髪が墨ベタからトーンに戻されたり、顔や名前が集英社から講談社に移った際に別人化した弓教授が戻されてたり。1巻オビの「茶髪のさやかに会える!」というコピーは涙無しには見られない。

...このバージョンで初めて『マジンガーZ』を読むあなたは、はっきり言って果報者です。コレが決定版!
(文庫だと絵が小さいとか、カラー原稿はカラーで見たいとか...まあ、欲を言えばキリがないのだが...)


マジンガーZ/グレートマジンガー/UFOロボグレンダイザー
大都社St.コミックス
『マジンガーZ』(全3巻)1巻/1996.12.5、2、3巻/1996.12.30初版発行
『グレートマジンガー』(全1巻)1995.11.10初版発行
『グレンダイザー』(全1巻)1995.11.10初版発行

「週刊少年ジャンプ」「サンコミックス」「テレビマガジン」等を経て様々に加筆訂正された 『マジンガーZ』については大都社版が入手しやすいバージョンとなる。 上記の通り、3度目の単行本(講談社KC)以来、多少の収録違い・順番違いはあるものの、 大枠としてココに収録されている姿がスタンダードだ。

それに続く「テレビマガジン」掲載となる豪ちゃん筆の『グレートマジンガー』『グレンダイザー』は、 初単行本となるテレマガKC版(全2巻)からこの大都社版に至るまでほぼ同じ形での収録となっていた。 『グレート』単行本の前半は、本来『マジンガーZ』のタイトルで連載されたもので、 ジャンプ掲載分とテレマガ分がミックスされている。

『グレンダイザー』は、127ページまでが「テレビマガジン」連載分。 それ以降の「双魔人の恐怖」「魔神の挑戦」は「テレビマガジン増刊」に読み切り掲載された 石川賢・筆によるもの。

「正伝」である、豪ちゃんの前掲単行本未収録部分と、 途中から引き継いだ岡崎優による本誌連載分の全てを網羅した単行本は2012年登場。

UFOロボグレンダイザー
マンガショップシリーズ450
『UFOロボグレンダイザー・完全版』(全1巻)
2012.4.5初版発行

ただし、大都社版収録の石川賢・筆の2編はこちらは入らなかったため、 両方ないと真の完全版ではないので注意。


以上のバージョンがあれば、『マジンガーZ』加筆訂正の大体のところは比較しつつシリーズ通して読めるのでOK。

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