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しかし、全部の曲が変化したわけではなく、それまでの西島三重子らしい曲調が見られる
作品もあった。ただ、「image」はやや不評だったようだ。何でもありのジャンルが混ざり合っ
ていて、まとまりに欠ける印象を与え、昔からのファンも戸惑いを隠せなかったようだ。
話は飛ぶが、ジャズの帝王として名高いマイルス・ディビスがある時、突如すべての楽器
を電気楽器にして、なんとトランペットまでも電気に、また今までのモード奏法をロック調に変
えてしまい、小生はがっかりしたことがあった。当時の批評にも酷評が多数占めた。しかし、
本質は変わってないことを後でわかるようになるのだが……。
このことは当時の西島三重子にも当てはまると言えないだろうか(比較するのは無理があ
る?)。今までの西島三重子についてきたファンが離れ、新しい面を受け止める新しいファン
が増えた、と。
そんなわけで、三重子はテイチク時代、今までの殻を破って変身したのである。
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