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ドキュメントのフォーマット

GDB 5には、 PostScriptまたはGhostScriptでそのまま印刷できる、 フォーマット済みのリファレンス・カードが含まれています。 (23) これは、 メインのソース・ディレクトリの下の`gdb'サブディレクトリにあります。 PostScriptまたはGhostscriptを使えるプリンタがあれば、 `refcard.ps'を使ってすぐにリファレンス・カードを印刷することができます。

GDB 5には、 リファレンス・カードのソースも含まれています。 TeXを使えば、 以下のようにしてこれをフォーマットすることができます。

make refcard.dvi

GDBのリファレンス・カードは、 米国のレター・サイズの用紙にランドスケープ・モードで印刷するようにデザインされています。 レター・サイズは、 横幅が11インチ、 高さが8.5インチです。 DVI出力プログラムへのオプションとして、 この印刷形式を指定する必要があります。

すべてのGDBドキュメントは、 マシン上で読むことのできるディストリビューションの一部として提供されます。 ドキュメントはTexinfoフォーマットで記述されています。 これは、 単一のソースからオンライン・マニュアルとハードコピー・マニュアルの両方を生成するドキュメント・システムです。 Infoフォーマット・コマンドの1つを使ってオンライン・ドキュメントを作成することができ、 TeX (またはtexi2roff) を使ってハード・コピーの組版ができます。

GDBには、 このマニュアルのフォーマット済みのオンラインInfoバージョンも含まれています。 これは、 `gdb'サブディレクトリにあります。 メインのInfoファイルは`gdb-5.0/gdb/gdb.info'で、 同じディレクトリにある`gdb.info*'というパターンにマッチする従属ファイルを参照します。 必要であれば、 これらのファイルを印刷したり、 任意のエディタで表示して読むこともできます。 しかし、 これらのファイルは、 GNU Emacsのinfoサブシステムや GNU Texinfoの一部として配布されるスタンドアロンのinfoプログラムを使った方が読みやすいでしょう。

これらのInfoファイルを自分でフォーマットしたいのであれば、 texinfo-format-buffermakeinfoのようなInfoフォーマット・プログラムが必要になります。

makeinfoがインストールされていて、 GDBソース・ディレクトリのトップ・レベル (バージョン5.0では`gdb-5.0') にいる場合は、 以下のようにしてInfoファイルを作成することができます。

cd gdb
make gdb.info

このマニュアルのコピーの組版を行って印刷するには、 TeX、 TeXのDVI出力ファイルを印刷するプログラム、 および、 Texinfo定義ファイル`texinfo.tex'が必要です。

TeXは組版プログラムです。 TeXは直接ファイルを印刷しませんが、 DVIファイルと呼ばれるものを生成します。 組版されたドキュメントを印刷するには、 DVIファイルを印刷するプログラムが必要です。 システム上にTeXがインストールされていれば、 DVIファイルを印刷するプログラムも入っている可能性があります。 印刷に使われるコマンドの正確な名前はシステムにより異なります。 lpr -dが一般によく使われます。 また (PostScriptプリンタでは) dvipsがよく使われます。 DVIプリント・コマンドを使う際には、 ファイル名に拡張子を付けないか、 あるいは、 `.dvi'という拡張子を付ける必要があるかもしれません。

また、 TeXは`texinfo.tex'という名のマクロ定義ファイルを必要とします。 このファイルはTeXに対して、 Texinfoフォーマットで記述されたドキュメントをどのようにして組版するかを教えます。 TeXは自分自身では、 Texinfoファイルを読むことも組版することもできません。 `texinfo.tex'はGDBととともに配布されていて、 `gdb-version-number/texinfo'ディレクトリにあります。

TeXとDVI印刷プログラムがインストールされていれば、 このマニュアルを組版して、 印刷することができます。 メインのソース・ディレクトリの下の`gdb'サブディレクトリ (例えば、 `gdb-5.0/gdb') に移動して、 以下のように実行します。

make gdb.dvi

その後、 `gdb.dvi'をDVI印刷プログラムに渡します。


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