珍盤クラシックCDの部屋 ライブラリー
(更新:1999.1.1)

No.8

PHILIPS 446 417-2

 今回はクラシック音楽中のクラシック音楽、ブラームスの第1交響曲です。演奏しているのは中国交響楽団という団体です。(今回はこのこと自体が珍盤ということではありません。念のため。もちろん注目に値はしますが。) 中国交響楽団というのは中国中央楽団が発展的に解散して1〜2年まえに設立したばかりの新しいオーケストラです。ここで指揮をしているのは欧米の楽団の音楽監督をも勤める陳佐湟氏。ポリドール・レーベルが楽団結成38日目にすぐ契約し出来たのがこのCD。演奏は端正で着実な佳演。もっとも、ここで注目したいのはこのCDの最後に収録されている呉祖強編曲の弦楽合奏版の『二泉映月』。元々は華彦鈞(阿炳)作曲の二胡(胡弓)の名曲。これを弦楽合奏でやってしまおうという珍盤!(やっとここで「珍盤」という言葉がでできたりして!?) 演奏はなかなかの秀演で流石に中国の「本場のオーケストラ」!という感じ。 一般に音楽のメロディーとアーティキュレーションは言語と密接に関連していて、(たぶん?!)、中国語のように声調が意味を表わす手段として特別に発達した言語の場合、それをバックグラウンドとして生まれてきた音楽はメロディーとアーティキュレーションに特別に意味をもつ。(と思います。)(私は最近、胡弓を習っているので、面白さと同時にその難しさを痛感しています。) ともあれ、これはなかなか興味深い演奏です。
 さて、二泉映月がでたところで、今後、当『珍盤クラシックCDの部屋』では『胡弓音楽特集』を組んでみようかナッと思ったりしていますが、だんだんとクラシックという範疇からはみ出すことが多くなってきたので、(テレサの特集も組みたいし・・・・)、ここらで『部屋』を建て増し改装しないといけないかな・・・・・。(1999.1.1)


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